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空襲被害「差別なき国家補償を」 戦災者らが浅草で訴え
太平洋戦争中の空襲で負傷した一般戦災者と遺族らでつくる「全国空襲被害者連絡協議会」が24日、東京大空襲で被害の大きかった東京・浅草の町をデモ行進し、「すべての戦争被害者と遺族に差別のない償いを」と国家補償実現を訴えた。
日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の被爆者も参加。約110人が折り鶴で作ったレイを首に掛けて浅草寺の周囲を歩き、「軍人・軍属は年金や補償があり『尊い命』、一般国民は我慢しろと切り捨てる『そうでない命』と差別してきた戦後補償のゆがみをなくそう」と呼び掛けた。
東京大空襲で家族を失い、戦災孤児として生きてきた千葉市の古家幾久江さん(77)は「親せきの家を転々とし、食べていくため学校にも行けなかった。こんなむごい仕打ちはもうたくさん。二度と戦争だけはやめてほしい」と話した。
行進に先立ち開かれた集会で、被団協の山本英典事務局次長は「われわれも被爆者援護法を国家補償法にするよう求めている。すべての戦争被害者と連帯して国家補償を勝ち取ろう」と訴えた。。(共同通信)
【 2010年10月24日 18時10分 】
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