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昨日、元検事二人の小沢強制起訴についてのコメントを紹介した。
河上和雄:(元東京地検特捜部部長)「有罪の可能性が極めて大きい。(理由は)一般の人が二度も有罪に間違いないと言っている。司法は国民目線から離れてはいけないから」
大沢弁護士:「民意で起訴されたから民意で裁かれるのは当然」
つまり捜査のプロが証拠がなく不起訴とした案件を一般市民から構成された検察審査会が「裁判でシロクロつけてほしい」と強制起訴したわけだが、かつて検察官だった二人のコメントが偶然にも一致している。これは人民裁判を認める意味を持つ。もっとも今日はここでその良し悪しを論じるつもりはない。
彼らTVを中心に活躍する元検察官をはじめとして、マスコミが、小沢問題で錦の御旗のごとくしばしば口にする、「民意」について書きたい。つまり彼らが寄って立つところの民意が小沢を起訴したと言っているが、それは正確に私たち国民の意見なのだろうか。もしかすると国民は彼らの要求を通すために、ダシに使われていないか。
河上和雄などは「一般の人が二度も有罪に間違いないと言っているから有罪の可能性が極めて大きい。司法は国民目線から離れてはいけないから」とまで発言しているわけで、河上の言う一般の人というのが、国民なのかといえば、そうでないことが明らかになっている。告訴人は正体を命の危険があるからとして明らかにしないのだ。
検察審査会の構成する平均年齢や議事録でさえ明らかにされない。現在、調査中だが、会議がしっかり行われた形跡さえ見えない。疑わしい事態になっている。これが果たして国民を代表する集団であり彼らが出した結論が民意だろうか(民主党参議院議員の森ゆう子が審査員の交通費なども調べているが検察審査会を管轄する裁判所が明らかにしようとしない。
しかし交通費の出所はもちろん国民の税金なのだ。何故明らかにできない。国民の代表である国会議員森ゆう子がいざとなれば実力行使します明らかにしなさいと裁判所に求めている)ことあるごとにコメンテーターが民意がといい、その証拠に世論調査をボードにして見せる。だがそれが本当の国民の声の総意なのか、私は疑いの目を向けている。たとえば最近、次のようなことがあった。
以下に紹介するのは今年初め、NHKと共同通信社が調査した結果である。上が共同通信が1月15日に発表した記事。下の画像が1月11日にNHKが発表したニュースである。共同通信の記事の下に、それぞれ共同通信とNHKの世論調査の結果をまとめてみた。カッコ内がNHKで並べて見れるようにしてみたが、ここの中で、紫色にした部分、強制起訴時の小沢氏の処遇についての設問だが、三択の設問の結果が三つともに同じなのだ。いったい、これはどういうことなのか。
確率的には非常に少ない。2桁の数字が二社で三つともに同じ数字になる確率は1000分の1を超える希少なケースである。
改造後、内閣支持32%に上昇 58%が小沢氏議員辞職要求(01/15 16:45)
共同通信社が菅再改造内閣の発足を受け実施した全国緊急電話世論調査によると、内閣支持率は32・2%と先月下旬の前回調査から8・6ポイント上昇。強制起訴される小沢民主党元代表に58・7%が議員辞職を要求し、22・4%が離党すべきだと答えた。消費税率引き上げに賛成は54・3%で、反対の43・3%を上回った。
民主党支持率は前回20・6%から22・7%へアップ、前回の24・6%から24・1%に微減の自民党支持率に接近。参院で問責決議を受けた仙谷由人前官房長官らを交代させた人事を評価したのは55・2%で、評価しないとの回答は32・8%。たちあがれ日本を離党し経済財政担当相に起用された与謝野馨氏に期待するとしたのは44・9%、期待しないは48・2%だった。
内閣支持 32.2%(NHK 29%)
内閣不支持 53.9%(同 59%)
政党支持率 自民 24.1%(NHK22.0%)
民主 22.7%(同 21.9%)
強制起訴時の 議員辞職 58.7%(NHK 58%)
小沢氏の処遇 離党 22.4%(同 22%)
どちらもしない 14.2%(同 14%)
消費税率引き上げ 賛成 54.3%(NHK 63%)
反対 43.3%(同 33%)
TPP 参加したほうがよい 56.9%(NHK 47%)
参加しないほうがよい 25.4%(同 9%)
http://bea2003.iza.ne.jp/blog/entry/2107918/
NHK1月8−10日調べ 1月11日発表
どうしてこういうことになるのか後から調査した共同通信の世論調査担当チーム責任者に電話で尋ねてみた。向こうの言い分は「単なる偶然」こっちは、「偶然といっても確率的に相当低い」「しかしゼロじゃないでしょう」「ゼロとは言っていない。だけども、これはあまりにもやりすぎじゃないか。芸がない」と数字合わせをしているのではないかと突っ込んでみたが、まさかと少々薄笑い気味の返答。「ありえません」そして「偶然です」と繰り返す「確率ゼロじゃないでしょう」と。
「ゼロじゃないけれども、こういうう数字じゃ、新聞の世論調査の信用性はガタ落ちですよ」と私。薄笑いに感じた責任者の声が幾分震えているようにも感じた。動揺していたのかもしれない。15分ほどこういうせめぎあいをしたが、これ以上、押し問答をしていてもしょうがないと思い、礼を言って電話を切った。
つまり、向こうが言うには「単なる偶然」「ほかの設問では結果は違っている」。それに対し「ありえないとは言わないが確率的にそうとう低いことが起こった」「信用は落ちる」と私
どっちがいい悪いということではないだろう。しかしネットの調査では、議員辞職する必要なしのほうが圧倒的に多い集計結果がヤフーなどいくつかから出ているのも事実だ。何故、ネットと新聞社の調査で結果が逆になるのか(昨年の党代表戦の調査でも同じケースがあった)。真相は明らかでない。
私としては河上和雄や大沢など元検事や報道情報番組の解説者、たとえばTBSの杉尾解説室長がことあるたびに錦の御旗を掲げるように「民意」を口にするが、その民意は「偽造」の民意と断定する。第五検察審査会に訴えたのはTVタックルなど政治番組に最近よく出演する山際澄夫(元産経新聞記者でテーブルをがたがた揺すりながらしゃべる押しの強い親米極右男)という噂が広がりつつあるが、河上や大沢が言う民意とは、国民ではなくこの山際か誰かわからないが、謎の告訴人の偏狭な意志である。それを世間ではたして民意とか国民目線と呼ぶだろうか?
http://ameblo.jp/yama1717/
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