http://www.asyura2.com/11/senkyo104/msg/853.html
Tweet |
(回答先: 菅改造してもサイテー更新 小沢もダメ「危険水域」脱せず(zakzak)内閣支持率は30%前後 小沢「離党すべき」77% 投稿者 赤かぶ 日時 2011 年 1 月 18 日 14:05:00)
http://electronic-journal.seesaa.net/article/151848481.html
2010年06月02日
●「政治世論調査のからくりと欺瞞性」(EJ第2825号)
日本ほど世論調査を頻繁にする国はないといわれます。この半
年間でいうと、朝日新聞は12回、読売新聞は14回、毎日新聞
は9回も行っており、これに日経、産経を加えた主要5紙に通信
社、NHK、民法キー局などの大メディアを合わせると、国民は
3日に1度の頻度で世論調査を目にする計算になります。
なぜ、世論調査がこれほど多いのかについて、報道側の立場か
らは、政治部記者の取材能力の低下を指摘する声があります。昔
の政治部記者は、政治のメカニズムについてよく研究しており、
自民党の派閥の有力者の駆け引きで政治の流れが決まることを把
握していたのです。そのため、有力議員に取り入って意見を聞き
政治全体の動きを判断して記事を書いていたのです。
ところが、現在の政治部記者は取材のいろはを知らず、政治に
ついての勉強も足りないので、誰を取材したらよいか、取材して
も何を聞いたらよいかわからないのです。つまり、独自に取材す
る能力に欠けているわけです。
そういう政治部記者を助けているのは──政治部記者だけでは
ないが──日本独自の記者クラブ制度と世論調査なのです。記者
は自ら取材することなく所属記者クラブから情報をもらい、それ
をそのまま記事として流しているのです。記者会見ですら記者ク
ラブ記者に限定されているので、記者クラブに入っていないその
他メディアが入手できない情報が優先して手に入るのです。
これでは、記者の取材能力が落ちるのは当然であり、そのよう
なことをしているから、リベラルな朝日新聞から保守的な産経新
聞まで論調が同じになってしまうのです。新聞としては自殺行為
なのですが、日本の新聞は、記者クラブ制度の廃止を公約に掲げ
て政権交代した民主党の政権になっても、記者クラブ制度の存続
に依然としてこだわっているのです。
既出のフリーランス記者、上杉隆氏は、日本のマスコミについ
て、かつてのニューヨーク・タイムズ時代の上司であるハワード
・フレンチ元東京支局長の言葉として次のように述べています。
―――――――――――――――――――――――――――――
日本のマスコミは、危機に瀕した時のダチョウそのものだ。ダ
チョウは自らの身に危険が訪れると、砂の中に首を突っ込んで
現実から目を背けようとする。だが、もちろん身体は地上にあ
るままで、身を守ることにはなっていない。現在の日本のマス
コミはまさしく現実を直視せずに、砂の中に頭を突っ込んでい
るに過ぎないのだ。 ──上杉隆著
『ジャーリズム崩壊』/幻冬舎新書089
―――――――――――――――――――――――――――――
世論調査は、有効回答が1000人以上になるような調査を面
接方式でやると1回で2000万円、電話調査でも1回300万
円もかかるのです。これほどのお金がかかると、一面トップの記
事にしないと、合わないのです。
問題は質問内容なのです。政治関係の調査では最初から新聞の
タイトルを考えて質問項目を作るのです。「鳩山政権崩壊か」と
か、「小沢幹事長辞任すべきか」というような見出しが出せるよ
うな質問項目を工夫するのです。
鳩山首相訪問時の沖縄報道において、「首相は老若男女から嫌
われている」という映像を撮るために、子供に対して「鳩山さん
は好きか」という質問をし、「キライ」という返事を集めて編集
するのと同じ手法です。
このようにして調査結果が出ると、記者たちは大臣会見などで
それを質問するだけで、結構刺激的な記事になるのです。小沢幹
事長の辞任を求める国民の声を示して大臣たちから、次のような
コメントを引き出して記事にするのです。
―――――――――――――――――――――――――――――
◎政治とカネにまつわる問題を通じての失望感が大きい。
──仙谷由人・国家戦略相
◎(小沢一郎幹事長は)しかるべき時期に、しかるべき判断を
されると確信している。 ──枝野幸男・行政刷新相
―――――――――――――――――――――――――――――
しかし、この世論調査は質問の作り方によって結果が大きく変
わってくるのです。『週刊ポスト』6/4号のレポートです。今
年の2月時点の調査です。
最初のケースは朝日新聞です。朝日新聞は「鳩山内閣を支持す
るか」、「支持する政党は」、「今夏の参院選の比例区ではどの
政党に投票するか」の順に聞いたところ、民主党の支持率と参院
選挙で民主党に投票する人は、同じ32%だったのです。
次のケースは読売新聞です。読売新聞は一貫して民主党に厳し
い論調をする新聞ですが、質問の順番が違っています。
読売新聞は、内閣支持率と支持政党を尋ねる順番は朝日新聞と
同じですが、そのあとにわざわざ小沢氏の政治資金事件の説明と
「責任を取って、小沢氏は幹事長を辞任すべきだと思いますか」
「鳩山首相は偽装献金など自らの『政治とカネ』の問題について
国民に説明責任を果たしていますか」など、一連の政治資金スキ
ャンダルについての質問を挟んだうえで、最後に「参院選での投
票先」を質問しているのです。
その結果、民主党の政党支持率は33%、参院選での投票先を
民主党にすると答えた人は27%で、政党支持率を6ポイントも
下回ったのです。明らかに意図的です。この調査結果を読売新聞
は次の見出しを付けて報道しているのです。
―――――――――――――――――――――――――――――
参院比例選投票先 民・自が接近
2月7日付、読売新聞
―――――――――――――――――――――――――――――
完全なマッチポンプです。小沢幹事長がマスコミの世論調査は
当たらないというのも当然です。大新聞がこんなことをしていた
のでは、新聞の先行きが不安になります。どうしてもこういう報
道をしたいのなら、読売新聞として自民党支持を打ち出すべきで
あります。 ―──[ジャーナリズム論/29]
≪画像および関連情報≫
●記者クラブを廃止しないとどれほど国民に損か/上杉隆氏
―――――――――――――――――――――――――――
どんな損をしているか? 具体的に挙げていけば「きりがな
い」としかいいようがない。たとえば、薬害エイズの問題は
櫻井よしこさんらフリーランスや雑誌メディアが80年代か
らずっと追及してきました。でも、雑誌が問題を追及する記
事を掲載しても、当時の厚生省はその問題に反するデータを
捏造して記者クラブに提供する。すると、記者クラブの記者
たちは、そのデータをそのまま記事にしてきた。仮に、櫻井
さんが記者会見で「おかしいんじゃありませんか?」と質問
できていたら、血液製剤でHIVに感染する人の数は減らす
ことができたかも知れないんです。
http://promotion.yahoo.co.jp/charger/200912/contents03/vol38.php
―――――――――――――――――――――――――――
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK104掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。