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法廷は拍手で包まれました…デパ地下痴漢冤罪事件・涙の判決(つぶやきいわぢろう)
2013.04.12 Friday
「原判決を取り消す。懲戒免職処分を取り消す」
裁判長がこう告げた時、僕は一瞬なんのことかわかりませんでした。
おそらく満員の傍聴席にいた方々もそうだったのだと思います。
一瞬の静寂が法廷を包みました。
「勝訴…?」
そして少し間をおいて拍手がわき起こりました。
原告席にいる河野さんの目がうるんでいました。
刑事事件から河野さんの弁護を担当していた西村弁護士が泣いていました。
主任の岡田弁護士が天を仰ぎます。
河野さんが弁護士の方々一人一人と握手をします。
支援者と抱き合います。
「長い間、ありがとうございました」
昨日、東京高裁で横浜高島屋痴漢冤罪事件の河野さんの
行政処分の取り消しを求めた民事訴訟の判決がありました。
裁判長は河野さんの訴えを却下した一審判決を取り消し
懲戒免職処分を取り消すという判決を下しました。
事件が起きてから8年。判決が確定し、懲戒免職が下されてから6年。
長い長い戦いでした。
「本当にうれしい。長かったけれど、やめないでよかった」
横浜高島屋痴漢冤罪事件
2006年1月15日(日)午前10時40分ごろ、横浜高島屋の地下食品売り場でアルバイトを始めた娘の河野氏が娘のバイト先に向かう途中、3歳の子どもをつれダウンジャケットを着てGパンをはき、大きなかばんをたすき掛けにかけた女性とすれ違う際にぶつかった。その後、もう一人20代の女性とすれ違った。このときに女性が「お尻を触った」大声で抗議。すると先ほどの子連れの女性が、「私も股間をなで上げられました。あなたが触られるところも見ました」と抗議。「何もしてません」と抗弁するものの聞き入れられなった河野氏は危険を感じ逃走する。しかし警備員に捕まり、そのまま25日間拘留された。河野氏は「触ってないし、右手にかばんを持っていたので不可能」と主張したものの1審では懲役4ヶ月執行猶予2年。2審ではすぐに免職処分が下る懲役刑は『酷に過ぎる』と減刑され罰金50万円の有罪判決。裁判の中で実際、女性は河野さんの痴漢行為を目撃していなかったことや、その場で振り返ったといっているが実際には歩いていたことなどたくさんの矛盾点も明らかになるが、最高裁は上告を棄却しこの判決が確定する。そして教育委員会はこの確定判決をもとに河野さんを懲戒免職処分とした。今回の民事訴訟はこの懲戒免職処分の取り消しを求めたもの。
主任の岡田弁護士が判決を解説してくださいました。
「一審は勝つと思っていて負けて、今日は厳しいと思いながら法廷にいました。
裁判というのはなかなかわからないものです。
ただ諦めないで戦うこと。そういう思いがこういう結果につながりました。
判決は『痴漢はなかった』、そうは言えない。
けれども処分権の乱用について勝たせています。
教育委員会が決めた指針通りに検討しているかというと、検討してないじゃないか。
刑事事件そのもの著しく悪質なのか、犯罪といったってその程度というものを考えていけない。悪いけれども著しく悪質なのか?そこまでではないでしょうというものです。
河野さんには処分を重くする加重事由は全くないではないか。しかし軽減事由はたくさんある。
『29年間にわたり、教科指導の指導能力につきよい評価を得ている』
『社会科の教科書や教材の編集に携わり定時制高校存続のために新聞への論稿の投稿や記録ビデオの編集に関与するなど、研究活動やス亜快適な活動などにも取り組み、公務内外において実績を重ねていた』
『上司や同僚、教え子である生徒からも信頼されていた』
『少なくとも日頃の教員態度または教育実践が極めて良好であるといえる』と判決に書かれています。
こういうところに自分の生きてきた評価が出てくるんですね」
と解説してくださったあと、こう漏らしました。
「しばらく勝つことがなかったのですが、これはやっぱり正義は勝つんだと…」
西村弁護士はこう話していました。
「本当にうれしいです。8年間戦って、今日どんな判決が出るんだろうと思ってきました。こんなうれしい判決ってなかなかないです。あきらめないということの大切さを学びました。最後の最後で逆転できてよかった」
ただぶつかっただけで、懲戒免職処分にされてしまったこの事件。
本当に最後に勝ててよかったと思います。
もう河野さんは定年を過ぎてしまっているけれども
この判決が確定すれば、教員免許は戻るので私立学校や
臨時で教員をする道が開けます。
そしてあと2週間、横浜市側が上告しなければこの判決が確定します。
もうこれ以上、河野さんを苦しめるなよなーと思います。
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