http://www.asyura2.com/11/nihon30/msg/144.html
Tweet |
裁判員初の無罪事件、最高裁が再逆転の無罪判決[読売新聞]
覚醒剤約1キロをマレーシアから密輸したとして覚醒剤取締法違反(営利目的密輸)などに問われ、1審の裁判員裁判で無罪、2審で逆転有罪となった相模原市の会社役員安西喜久夫被告(61)の上告審判決が13日、最高裁第1小法廷(金築誠志裁判長)であり、2審判決を破棄して無罪を言い渡した。再逆転で無罪が確定する。
安西被告は2009年11月1日、小分けにした覚醒剤入りのチョコレート缶3個をボストンバッグに隠して成田空港に持ち込んだとして逮捕、起訴された。1審・千葉地裁は10年6月、裁判員裁判で初の全面無罪を言い渡したが、2審・東京高裁はこれを破棄し、懲役10年、罰金600万円の逆転有罪としていた。
(2012年2月13日15時16分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120213-OYT1T00602.htm
==================================================================================
裁判員裁判初の全面無罪を破棄 東京高裁(2011年3月31日掲載)[毎日新聞]
覚醒剤約1キロをチョコレート缶に詰めてマレーシアから密輸したとして、覚せい剤取締法違反(営利目的輸入)などに問われ、裁判員裁判で初めて全面無罪となった会社役員、安西喜久夫被告(60)の控訴審で、東京高裁は30日、1審・千葉地裁判決を破棄し、懲役10年、罰金600万円(求刑・懲役12年、罰金600万円)の判決を言い渡した。小倉正三裁判長は「1審は証拠の評価を誤り事実を誤認した」と述べた。
裁判員裁判の無罪判決を破棄して有罪とした高裁判決は初めて。弁護側は「市民の常識を尊重する制度の意義を損なう判決だ」として、即日上告した。
被告は「土産物として缶を預かっただけで中身は知らなかった」と主張したが、小倉裁判長は渡航目的や缶の入手経緯に関する供述が変遷していることから「説明が通用しなくなる度にうその話を作っていたことになり、中身を知らなかったという弁解も信用し難い」と指摘した。
そのうえで被告が缶の中身を確かめなかったり、別の覚醒剤密輸事件で逮捕された知人が渡航費用を負担した点などを「中身を知っていたと認定する証拠になり得る」と判断。状況証拠を総合して有罪認定し、「利得のために社会に害毒を拡散することをいとわない態度は非難を免れない」と量刑の理由を述べた。
1審は「中身を認識していたとまでは言えない」として無罪を言い渡していた。【和田武士】
………………………………………………………………………………………………………
■解説
◇「市民判断」への配慮に触れず
東京高裁は、1審とほぼ同じ証拠に基づきながら、裁判員とは正反対の結論を導き出した。1審が「不十分」と判断した検察側の証拠を一つ一つ組み合わせ、総合的に評価した結果と言えるだろう。
状況証拠の評価が問題になる場合、証拠をどれだけ積み上げれば有罪となるのか基準があるわけではない。今回のような「運び屋」とされる被告の裁判でも難しい判断が求められるが、プロの裁判官は事件の特殊性も踏まえながら有罪認定してきたとも言われる。
一方で、裁判員裁判の控訴審について、最高裁司法研修所は09年に「市民の判断を尊重すべきだ」との報告をまとめ、状況証拠の評価も「客観的な事実を見落としている場合などを除き見直すべきではない」としている。
高裁判決は「1審は証拠の評価を誤った」と指摘した。だが、裁判員裁判だったことへの言及はなく市民の判断にどう配慮したのかも明らかではない。制度開始から5月で2年。裁判員裁判の控訴審の在り方について本格的な議論が求められる。
http://mainichi.jp/feature/sanko/news/20111118org00m040026000c.html
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
- 小倉正三(桜井昌司『獄外記』)/東京高裁の小倉正三裁判長は冤罪製造マシーンなのだ! gataro 2012/2/13 20:05:11
(0)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 日本の事件30掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。