http://www.asyura2.com/11/kokusai6/msg/235.html
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(回答先: ユーロの正念場/田中 宇 (2011年11月29日) 投稿者 仁王像 日時 2011 年 11 月 30 日 20:07:22)
ギリシャ危機から始まりイタリアへも拡大しているこの「ユーロ危機」の本質はなんであろうか。太田龍が生きていたらどんな論評をしただろうか、と勝手に想像をめぐらしてみる。
ギリシャに始まる「ユーロ危機」は仕組まれていたのではないかということ。EU統合を一層強固なものに仕上げ、EU国家樹立のためである。世界政府への一里塚になる。(鬼塚英昭は「世界政府ほど恐ろしいものはない!」と喝破する)。
FT紙のコラムニストが、ユーロが救われるには、EUが3つの対策を急いでやらねばならないと書いているのはロス茶のエージェントではないのか。特に 三つ目の「財政統合」というのは事実上の統一国家と言っていい。
フランスでは、右翼政党を率いるマリー・ルペンが、「議会が持っている財政決定の国権を、EUという超国家組織に奪われるのは嫌だ」ということで、ユーロからの離脱を主張し始めたということだが、さしあたり当然の反応である。普通の人間はそう考えるだろう。
田中宇は、「英国政府はお得意のプロパガンダで「ユーロ崩壊は時間の問題だ」などとマスコミにリークし、米英金融覇権を維持するためのユーロつぶしを扇動しているのかもしれない」、としているがどうであろうか。
ユーロ危機にわざとリーチをかけて煽り、EU陣営の結束を促す陽動作戦とも受け取れるのである。
(関連)
・http://www.asyura2.com/07/dispute26/msg/369.html
> ECB(欧州中央銀行)などの成立は、ロス茶の強力な画策がなければ、決して実現はしなかったろう。加盟国の通貨発行権という国家主権に関わる権限をECBに集約するというのだから、古典的な国家論ではとても理解不能である。ヴェルナー氏は、ここのところを次のように言う。
「”ヨーロッパ合衆国”を作ることなのである。この計画は50年代から練られていたものである。統合が完了すれば、今度はアメリカとの対立が絶対に避けられない。マネーの支配者たちの狙いはそこにある」(『なぜ日本経済は殺されたか』リチャード・A・ヴェルナー/吉川元忠/講談社‘03年)
「プリンスたちが全世界で権力の拡大をめざしていることは明らかだ。集中化と通貨圏の創設はこの目的にかなっている。だからこそ、ヨーロッパのセントラル・バンカーは進んで欧州中央銀行を創設した。」(『円の支配者』リチャード・A・ヴェルナー/草思社‘01年)
「1990年代半ばには多くの人がありそうにもないシナリオだと思っていたことが、さしたる障害も騒ぎもなく実現した。ヨーロッパ12カ国が自国通貨を捨てたのだ。外から見ていていちばん驚くのは、経済規模ではヨーロッパ最大の国ドイツがドイツ・マルクを捨てたことだ。たとえばイギリスの識者は、これを「謎」と呼ぶ。
エコノミストは終始、ドイツ・マルクを放棄すべき経済合理性はないことに気づいていた。ユーロを創設すべき理由が経済の領域では見出されないことには、ほぼ疑問の余地がない。通貨統合は、ヨーロッパ統一を加速し、”ヨーロッパ合衆国”を樹立するためのツールとして利用された。
欧州中央銀行の一握りの意思決定者がこのユーロ圏を支配し、結局はユーロ圏12カ国に流通する通貨の配分も決定している。これは生半可なことではない。金融政策は、平時のどのような社会にとっても最強の政策ツールである。
欧州中央銀行はブンデスバンクよりはるかに独立性が高い。米の連邦準備制度理事会よりも独立性が高い。…われわれの見るところ、欧州中央銀行は日本銀行とならんで、先進国のなかでは最も説明責任の少ない中央銀行だ。」(『不景気が終わらない理由』リチャード・A・ヴェルナー/草思社‘03年)
ロックが真の世界皇帝なら、なぜECBの成立を阻止しなかったのだろう。大きな疑問である。逆に影の(真の)世界皇帝がロス茶なら、ロックは逆らえなかったと説明がつく。いや、EU対米国という対立軸は彼らの「両建て主義」という世界戦略に適っているのではないか。このことをヴェルナー氏も指摘している。田中宇流に言えば「多極主義」ということになる。
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