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(回答先: テレビと橋下「維新の会」(中) 記者の問題意識〔しんぶん赤旗〕 投稿者 gataro 日時 2012 年 4 月 15 日 09:57:20)
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テレビと橋下「維新の会」(下) ”国政への流れ”演出
「しんぶん赤旗」 2012.04.13 日刊紙 3面
市長選を経て橋下徹氏は、地域政党だった「維新の会」を国政へ進出させようとねらっています。NH
Kは4日、番組を丸ごと野田佳彦首相に明け渡して消費税増税を語らせたあげく、その対抗軸として「維
新の会」を取り上げました。民放は(石原慎太郎・東京都知事と橋下市長の会談なるものをいっせいに伝えました。民主、自民の二大政党の行き詰まりを、「既成政党ではだめ」とすり変え、橋下「維新の会」へと流れをつくりだしているのが、いまのテレビ報道です。
ジャーナリストの隅井孝雄さんは、加えてツイッターとの相乗効果をあげます。橋下市長が毎日のように発信するツイッターで自身も「メディアをチェックする」と書き込み、気にいらない番組には繰り返し文句をつけています。
政治不信を吸収
隅井さんは指摘します。「テレビは、橋下市長を追いかけて連日報道、その動向と連動することで『何かやってくれそうだ』となっています。今の政治への不満、不信を吸収する結果を生んでいるのです。分析や批判を加える報道が少なすぎます」
橋下市長の支持率は、2月の調査によると70%となっています(「朝日」)。しかし、知事時代にこれだけの数字が続いたわけではありません。2010年に78%だったのが、11年4月に66%、同10月には54%へ下降しました。昨年11月の市長選でも、58・89%の得票率を得ただけでした。それを「圧勝」と演出したのはマスコミです。
検証が必ず必要
選挙の前後に大阪の民放テレビは、橋下氏の生出演番組を次々に放送しました。ある民放のスタッフは率直に語ります。
「出演者のワンサイド(一方的な)番組になることが多く、結果的に演説の場を提供してしまった。競って生出演番組を放送したことが、どんな結果をもたらしたのか、また、その発言がどういうことを意味するのか、ニュース・報道には検証が必ず必要なんです」
「独裁」発言が批判されると、市長当選で得た「民意」と言い換え、がれき処理にかこつけて憲法9条を問題視する手法で突き進む橋下流に対して、隅井さんは「危険だ」と言います。
「彼がやろうとしているのは決して『改革』ではなく、すでにほころびた新自由主義と競争原理の政治なのです。大阪だけの問題ではなく、メディアが全国的な視点で臨まないといけません。 (おわり)
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