http://www.asyura2.com/11/hasan74/msg/511.html
Tweet |
(回答先: 社説:一体改革は必要だ 市場と政治 求められる実行の速さ 投稿者 taked4700 日時 2011 年 12 月 24 日 11:05:34)
http://mainichi.jp/select/opinion/ushioda/news/20111207ddm003070095000c.html
水説:国債が暴落する日=潮田道夫
「リアルタイム財政赤字カウンター」なるものが、インターネットのサイトにある。財務省の資料を基に、刻々と変わる現時点での借金の総額を推計し表示する仕掛けだ。
借入金、政府短期証券を含む「日本全体(国と地方自治体)の債務残高」を見ると、この原稿を書いている時点で1176兆円余りだが、数字は見るそばから200万円ぐらいずつ増えていく。気分が悪くなる。
この債務の国民1人当たり残高も表示される。922万円だ。よく「夫婦子2人の標準的な家庭」というが、日本の標準的家庭は3688万円の借金がある計算になる。これは、住宅ローンをもうひとつ抱えているようなものだ。
住宅ローンと異なり、全額返済する必要はない。だが、利払いがかさんで、暮らしが立ちいかなくなるおそれがあるのは同様である。ギリシャを見れば分かる。
欧州危機のひとつの教訓はやはり、国債というものは自国で消化し、海外に頼らない方がいいということだ。いま焦点のイタリアにしても、97年までは自国民の保有比率が80%を超していた。それが財政危機をおそれるイタリア人が増えて60%に下がった。非常に不安定になっていた。
いま、イタリアではそれを反省して、国債購入の国民運動が起きている。ポルトガルでもそう。少々、遅きに失した感があるが、やらないよりはマシであろう。
日本はどうか。93・6%の自国保有比率である。心強い比率だが、赤信号がともっている。三菱東京UFJ銀行のリポートでは、国債を出すそばから国内金融機関が引き取っている状況が、そろそろ終わろうとしている。
国家の赤字(=国債)はこれまで家計の貯蓄でまかなってきたが、高齢化で取り崩しが進む。さらに問題なのは、円高や資源価格の高騰で企業が海外から黒字を稼げなくなってくる(経常収支の悪化)ので、ますます国債購入に回る資金が減っていくことだ。すでに輸入が輸出を上回る月が出ている。
このため「17年度以降、国債の新規発行分のうち国内で消化しうる比率は50%を割り込む」結果となり、国債残高の国内保有比率は20年度には79・8%にまで低下する。海外投資家は国内投資家より高い利回りを求めるため、国債の下落リスクが高まる。
三菱東京UFJ銀行の永易克典頭取が先ごろ「手を打たなければ、向こう10年以内に日本国債が暴落する可能性がある」と言ったのには驚いた。銀行家は普通、そういうことを言わない。危機はそこまで来ている。(専門編集委員)
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。