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世界経済混乱の原因は無秩序なグローバル化で200年以上も前にアダム・スミスが批判した重商主義そのものではないのか、
世界的な賃金引き下げ競争、金融緩和通貨安競争が現実、
このままでは各国の国民は豊かになれないし、国家間の格差が拡大し破綻する国も増え世界経済は衰退する。
※国富論を企業論理のみ強調し国民生活を軽視した、すなわち国富論を曲解した経済政策の結果が現在の経済社会ではないのか。
国富論を公平に解釈理解した経済を再構築するなら世界経済の将来は明るいと思う。
▼アダム・スミスが批判した重商主義
要約すれば、輸出で外貨を稼いでも国富にならない、国民は豊かにならないとして、重商主義を批判した。
「輸出超過国は賃金を上げ輸出を減らすべき」これが重商主義批判に答える具体策だと理解しても良いと思う。
▼輸出競争力強化の目的は
国民にとっては賃金引き上げ、企業にとっては儲けのためであるはず。
この点で企業の利益は国民の利益にはならない、相反するところで、
企業は外貨自国通貨に関係なく稼ぐことが目的、賃金下げてでも利益を上げることが優先される。
すなわち輸出超過、輸入超過に関係なく儲けが優先される。
この企業論理が重商主義で国民のためにはならないとスミスは批判している、と理解して良いと思う。
▼輸出超過国は植民地と同じ
輸出超過国は安賃金で貢ぐ植民地と同じで国民は豊かになれないはず、
輸出競争力に見合う賃金を払えば輸出超過にはならない、これは経済の原則、賃金は原価だから当然のこと。
政治家もエコノミストも勿論国民も気付くべきです。
▼バイ・アメリカンは国富論からも妥当(海外からの非難もあるが)と思う
米国は「輸入超過大国なので米国には輸出しないでくれ」と要望している、
このことは重商主義批判と同じで単に米国自国のみでなく輸出超過は国民の利益にならないとして輸出超過国への警鐘にもなっている。
すなわち輸出超過国は輸出競争力に見合う賃金を払わないからで賃金上げて輸出を減らすべきとの提言だとも思う。
▼アダム・スミスの重商主義批判に答えるには
「輸出額=輸入額」をルールにする、輸出超過国は賃金上げて輸出を減らす。
(輸出超過で積み立てた対外純資産を考慮すれば経常収支ゼロが妥当ですね)
※比較優位は、この条件があって始めて意義があると思う。
※TPPもこの条件が必要だが「輸出額=輸入額」があればTPPは必要ないとも思う。
▼適正賃金とは、輸出競争力とは
「輸出額=輸入額」での賃金が国際比較での適正賃金、この賃金を輸出競争力の尺度にすべきと思う。
▼世界経済の混乱状態を見ればアダムスミスの重商主義批判は正しかったことを証明しています。
200年以上も前にアダムスミスの指摘には改めて感銘いたします。
同時にこれに気付かない経済社会には失望しています。
国富論の遵守を強く望むものです。
▼(参考)国内でも地域間で「輸出額=輸入額」の概念が必要と思うのです。
地域によって賃金を上げ地域間で「流出量=流入量」とする。
地域の発展と過疎過密の防止にもなる。
このことから経済的には小国が有利で大国が不利になるのではと思うのです。
ユーロ圏では「輸出額=輸入額」が特に必要で、現状のままでは関税も為替レートも関係ないので国家間の格差が拡大し破綻する 国が増えるはず。
▼国富論を読んだのではなく次などを参考にして聞きかじりでのアダム・スミス論なのでご指導頂ければ幸いです。
※国富論 [編集]
スミス以前の低賃金論に反対して、その成員の圧倒的多数が貧しい社会が隆盛で幸福であろうはずはないとして高賃金論を展開した。
http://ja.wikipedia.org/wiki/アダム・スミス
これはまさに「賃金倍増論」ですね
▼市場原理でもある「労働力不況カルテル」が経済の混乱を解決すると自負しています。
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- 気になる見解に少しコメントさせていただきます。 あっしら 2011/12/09 16:13:16
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