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株式市場で“日本沈没”が始まった!年初来安値“群発”の意味
http://www.zakzak.co.jp/economy/investment/news/20111005/inv1110051224004-n1.htm
2011.10.05 夕刊フジ
2008年9月のリーマン・ショックの傷も癒えぬまま、今年3月の東日本大震災や欧州財政問題危機に見舞われ、証券、銀行、電機など日本を代表する企業の株が暴落している。4日の東京株式市場でも多くの企業が売りを浴び、ソニーなど日本を代表する企業117社が年初来安値を更新した。今後、業績や株価のV字回復は可能なのか。
“大暴落企業”の筆頭は、福島第1原発事故ですべてが変わった東京電力だ。リーマン前に3000円台、震災前でも2000円台あった株価は一時、148円まで暴落した。一時600円台まで持ち直したが、「実質国有化される可能性が残っている」(証券ジャーナリスト)として再び低迷している。
証券界のガリバーと呼ばれる野村ホールディングスは4日に年初来安値を更新。リーマン・ショック前の08年8月末と比べて約8割値下がりした。
野村は破綻したリーマンの欧州部門を買収するなど強気に攻めたが、「欧州財政危機による金融機関の業績懸念が野村にも波及している。日本の市況も低迷しているため、野村が“代表選手”として売られた側面もある」(国内証券ストラテジスト)という。
金融機関では銀行も厳しい。新生銀行は100円割れが続き、メガバンクのみずほフィナンシャルグループや三井住友フィナンシャルグループは株式分割を考慮しても6−7割値下がりした。
輸出メーカーでは、ソニーが4日に年初来安値を更新。欧州での売上比率が高いため、ユーロ安や欧州の景気悪化懸念から業績悪化の連想売りが出た。
ゲーム機大手の任天堂もリーマン前から株価は7割以上下落した。
リーマン前の水準に株価が戻るかどうかが投資家の一つの目安となっているが、これらの企業はいま底値なのか。
前出の国内証券ストラテジストは「株価がここまで下がっているのは、投資家が今後の業績回復が厳しいとみているということ。業績が回復すると判断するなら買ってもいいが、値ごろ感があると思って飛びつくのは要注意」とクギを刺す。
となると、野村やソニーなどが投資家の信頼を取り戻す必要がある。どんな手があるのか。
野村は単独路線を貫いてきたが、「他社との本格的な提携に乗り出す時期ではないか。ただ、欧米の投資銀行や証券会社は欧州の財政問題で余裕がない。となると、国内のメガバンクや、アジアの金融機関と手を組むべきのが現実的」(外資系投資顧問会社)という。
株式評論家の植木靖男氏は「アジアに強い証券会社のM&A(企業の合併・買収)が最善手ではないか。アジアでしっかり稼げるようになれば、投資家の見る目はずいぶん変わってくるだろう」と語る。
ソニーの場合、時価総額は約1兆5000億円。米アップルの27兆円や韓国サムスン電子の約7兆8000億円と比べると、のみ込まれてしまいかねないほど差が開いている。
家電担当アナリストは「投資家が最も気にしているのは主力のテレビ事業で赤字が続いていること。高水準の利益を上げている事業も少なくないので、テレビさえ通期で黒字化できれば株価は大幅に上昇する」と指摘する。その点はもちろん、ソニー自身も理解しており、次期経営トップの呼び声高い平井一夫副社長はテレビの黒字化に向けて「聖域なくコスト構造を見直す」としている。
前出の植木氏は「リストラや生産拠点の海外移転などの策は短期的な効果しかない。中長期的に株価を上げていくには、やはり製品開発力の強化が欠かせない。海外進出も生産拠点を移すのではなく、外国企業の買収を積極的に行うほうがいい」と付け加える。
また、前出のアナリストは別の観点からソニー株に注目する。
「今後、潤沢なキャッシュを持つアップルをはじめ、グーグルやアマゾンなどが覇権争いの一環として世界的な企業買収合戦を繰り広げることが予想される。世界のIT企業や電機メーカーの大再編に巻き込まれる形でソニー株が上昇する可能性もある」
日本を代表する企業の暴落はすなわち、日本の沈没を意味する。投資家ならずとも、その行方は気がかりだ。
「リーマン前」から株価が暴落した主な企業
http://www.zakzak.co.jp/economy/investment/photos/20111005/inv1110051224004-p1.htm
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