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ユーロ圏内がバラバラに動き始めてきており、もはや単一通貨とは言えない動きが相次いで見られます。異例の発言がドイツ大統領から出てきています。
『(欧州中央銀行の1100億ユーロのユーロ域内国債購入は)長くは続けられず、経過的に容認されるだけであり、欧州統合条約は欧州中銀が債務を直接引き受けるのを禁じている』
救済目的で、ギリシャ・イタリア・ポルトガル・スペイン国債購入に疑問を呈しており、いわば名誉職である大統領がこのような意見を述べるのは異例であり、今、メルケル首相のユーロ支援の態度がドイツ国内で厳しい立場に立たされているのが分かります。
ECBは危機を起こさせないとして、ECBは一貫してギリシャ国債を購入していますが、今やギリシャ2年物国債利回りは年利44%にも達しており、世界最高利回りになってきているのです。
ECBが買っても買っても値下がり続けるギリシャ国債ですが、今まで購入しましたギリシャ国債では膨大な含み損を抱えており、今後ギリシャ国債デフォルトになれば、ECBは財務的に危機的な状況に追い込まれます。
そしてECBは十分な引当金を積んでおらず、ではどうなるか?
加盟各国が自国の税金で負担することになります。
この負担が現実味を帯びてきているために、今回のドイツ大統領の発言になったものですが、他ユーロ加盟国では、あり得ない態度に出てきている国があります。
フィンランドとギリシャが合意しました融資協定内容ですが、FTは「破滅的」と形容しています。
今回、フィンランドがギリシャと同意しました内容は、フィンランドは、ギリシャ向け欧州金融安定化基金による融資を「保証」するが、この保証額と同額の【現金】をAAA格の資産で差し出す必要があるとされているからです。
即ち、欧州金融安定化基金が1000億円をギリシャに融資をした場合、仮にフィンランドの保証分が100億円だとしますと、ギリシャはこの100億円をAAA格の預金(即ちドイツ銀行国内銀行での預金になりますが)でフィンランド向けに確保し、担保として差し出す必要があるのです。
これは融資保証とは言えない、単なる形式上の保証であり、これがまかり通れば他の国も一斉にこの協定を求めることになり、融資は事実上何の効果もなく、詐欺等に使われる「見せ金」ということになってしまいます。
1000億円の融資はしました、しかし、お金は使わせません。
でも金利は払いなさい。
こんなバカな融資協定があるはずがありません。
この馬鹿な融資協定が提携されたことをもってFTは「破滅的」と指摘しているのです。
ここまでしてユーロを守ろうとしているのですが、誰が見てもユーロが機能するはずがない段階に来ているのは明らかであり、世界中の銀行がユーロ圏内の銀行から猛烈な勢いで資金回収を行っているのも理由からもあります。
もはやユーロは存続できず、中央銀行であるECBの破滅が近づいてきており、このECBが融資しているユーロ圏の銀行に資金を出していては危ないとなってきているのです。ユーロが破滅的結末を迎える日が近づいてきています
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