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日本を離れ始めた大企業と凋落が続く日本の銀行
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/3750388.html
今回の震災・原発汚染、そして政治問題で、余裕のある企業は大急ぎで海外に基盤をシフトさせる動きを見せてきています。
何も武田の1兆円買収という大規模な「資金・事業疎開」だけでなく、ここ2日間でも以下のような「日本脱出」が見られます。
東芝 : スイス企業を1900億円で買収(売上規模からすればかなり割高な買収になります)
住友鉱山・住商 : チリ銅山に1000億円投資
日本板硝子 : ペルーに162億円投資
住友ゴム : ブラジルに280億円投資
100億円以下の投資案件はこの何倍も何十倍もあるはずであり、手持ち資金がある日本企業は、企業存亡をかけて海外に出ていくか、海外での投資を増やしてきています。
以下の報道をご覧ください。
<日経>
『スマートフォンの電子回路に欠かせない極薄の銅はく。三井金属は電力消費の大きい工程を埼玉県の工場から海外に移す検討を始めた。世界シェア9割。電力不足で供給が細るかも知れないとみた携帯電話メーカーの問い合わせが殺到した。技術流出のリスクはあるが、「あらゆる方法で顧客の心配を解消しなければいけない」(執行役員)』
<日経>
「日本はずしの懸念」
部品や素材で広がる日本外しの懸念。三菱化学の社長は「海外企業のサプライチェーンから一度外されたら注文は2度と戻らない」と警戒する
ここ数年、日本企業は世界の下請け工場的な存在になり、それなりに稼いできていましたが、今回の震災・原発汚染・停電問題で、日本でビジネスを継続するリスクがもはや限界に達してきたとして、海外シフトを加速させてきているのです。
金融市場では、【MSCI標準指数】から日本株20銘柄が除外されると発表されていますが、通常は新規組み入れがされますが今回は組み入れがゼロとなり、日本株比率が低下しています。
中国・インドは組み入れ銘柄数が増えてきており、ここでも日本は「ダメ」となってきているのです。
さらに日本の銀行界では衝撃的な事実が明らかにされています。
<日経報道>
『国内金融最大手の三菱UFJフィナンシャルグループの株式時価総額は世界の5位以内に入ることを目指したものの、実際には20位台に沈没し、日本のトップバンクが世界の上位20位以内から外れた。』
『株式時価総額でみた日本の銀行の実力は、上場銀行全て足してようやく世界トップの中国工商銀行に匹敵する』
日本の銀行全て足して中国最大の銀行一行に匹敵するという有様であり、日本では絶大な力と威厳を誇っています【三菱UFJ】ですが、世界では20位にも入っていないのです。
このような「事実」を良く分かっているの企業は、「もはや日本にいては企業存続の危機」として、海外に逃げ出しているのです。
では、日本人はどうでしょうか?
優秀でしょうか?
以下は企業経営者(305人)が判断した結果です。
<新入社員の資質が以前に比べどう変わった?>
レベルが落ちている・ややレベルが落ちている : 48.8%
企業経営者半数が新人の資質が落ちていると判断しているのです。
もっともこれは優秀な人材を確保したまだましな企業であり、一般中小企業にまわってくる新入社員を対象にした調査ならもっと悪い数字が出ていた筈です。
日本人は危機を直視せず、「見ざる、聞かざる、言わざる」をモットーにしている民族ですが、今の世界ではこれは通じません。
「見る・聞く・言う」という企業・人物だけが生き残る世界になっていますが、これを実践する企業は結果として日本にとどまりません。
今回の震災・原発・民主党政権は、企業の海外脱出を一層加速させています。
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