http://www.asyura2.com/11/hasan71/msg/748.html
Tweet |
(回答先: 円・ドル相場は年末78円、最高値接近でも介入困難−JPモルガン 国内予想と真逆 投稿者 sci 日時 2011 年 5 月 11 日 23:12:11)
http://jp.wsj.com/Finance-Markets/Foreign-Currency-Markets/node_234525
【ブログ】薄れたドル相場と米物価の相関関係
Real Time Economics
2011年 5月 11日 11:21 JST
通貨の相場が下落すれば輸入価格が上昇するという関係を、エコノミストは信奉している。しかし、この関係は弱まっている可能性がある。
画像を拡大する
チャート
物価(赤)とドル相場(青)の変動率(前年同月比)
今週、今年3度目の米中戦略・経済対話が開かれていることもあり、為替相場は重要な話題だ。ドル下落と物価の関係も重要性を増している。というのも、連邦準備理事会(FRB)が商品相場上昇に絡んだインフレ圧力に関して非難を受けているためだ。FRBは、商品相場上昇が物価に及ぼす影響が「一時的」なものだと説明している。ただ、企業も消費者も、そこまで確信していない。
確かに、ドルが下落するなか輸入価格は上昇している。2010年5月〜11年4月の1年に、ドル相場(複数通貨に対する加重平均)は約6%下落した一方、輸入品(石油を除く)の価格は4.3%上昇した。
ただ、物価上昇は、一次産品や食料の輸入価格上昇によるところが大きい。米国のより広範な物価基準に直接影響する資本財や消費財の輸入価格の上昇は1%程度にとどまった。
FRBのエコノミストらはこれまで、為替相場と輸入価格の関連を調べてきた。わかったのは、1980年代から2000年代初めに通貨の下落による影響が薄れたことだ。
どんな背景があったのか。
エコノミストらは一因として、為替相場動向から比較的影響を受けにくい製品が輸入品に占める割合が増えたことを挙げている。たとえば、「iPad(アイパッド)」の価格を決めるのは為替市場ではなくアップルだ。
また、企業が為替ヘッジをかけたり、生産拠点や供給源を海外に移したりする能力は以前より高まっている。
米輸入市場における中国の優勢も一因だ。
米ドルに対する人民元相場が固定されているため、中国企業は輸出品の価格を抑えることができる。メルク・インベストメンツのアクセル・メルク社長は「多くの中国企業が、米ドルに対する人民元相場固定という暗黙の輸出補助金を受けている」と述べた。
一方、中国の安い輸出品に対抗するため、他の新興国は価格を抑えざるを得ない。
ただ、世界の特売場という中国の役割は終わりつつあるかもしれない。ウォール・ストリート・ジャーナルが16日に報じたとおり、江蘇省から広東省では賃金が2ケタで伸びている。
米国の全輸入品の20%を中国製品が占めることを考えると、為替相場には関係のない中国での賃金上昇が、米国の輸入価格全般に対する押し上げ圧力になりそうだ。中国製品の値上げを受けて他の新興諸国も値上げに踏み切るとなればなおさらである。
ただ、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチのエコノミストらは、ドル下落による輸入価格上昇が消費者物価全体を押し上げることはほとんどないとみている。
過去10年のドル大幅下落の影響を研究した同エコノミストらによると、02〜08年にドルが30%超下落したとき、消費者向け輸入品の価格上昇率は最大でも3%にとどまり、消費者物価上昇率への寄与は0.5ポイントに満たなかった。
同エコノミストらは、ドルが最近17%下落したことで物価上昇率に及ぶ影響が0.2ポイントにとどまるとみている。
[リアルタイム・エコノミクス(Real Time Economics)では米経済、連邦準備理事会(FRB)の金融政策、経済理論などに関する独自取材ニュースや分析、論評をリポートする]
記者: Kathleen Madigan
為替・金利 一覧へ
関連記事
米中戦略経済対話、米国が中国に人民元相場の弾力性向上求める
2011年 5月 10日
【コラム】金投資家はドルの逆襲を恐れるべきか
2011年 4月 27日
【コラム】IMF、アメリカ時代の終わりを2016年と予想
2011年 4月 26日
【ブログ】ドルはまだ十分に安くない=JPモルガンのカスマン氏
2011年 5月 2日
米当局者にドル下落への懸念みられず
2011年 4月 29日
中国、人民元自由化を米に確約
2011年 5月 11日
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。