★阿修羅♪ > 経世済民71 > 515.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
3月の米消費者物価、コア指数は引き続き抑制  米バンカメ前年比36%減益-予想も下回る 新規失業保険申請件数は増加
http://www.asyura2.com/11/hasan71/msg/515.html
投稿者 sci 日時 2011 年 4 月 16 日 07:59:33: 6WQSToHgoAVCQ
 

JoblessRecoveryと不動産下落でデフレ圧力は続く
http://jp.wsj.com/Economy/Global-Economy/node_223170
3月の米消費者物価、コア指数は引き続き抑制される

2011年 4月 16日 3:00 JST
 ガソリンと食品価格が上昇するなか、米消費者物価指数は3月も上昇が続いた。ただ、コアインフレ率は引き続き抑制されており、米連邦準備理事会(FRB)には緩和的な金融政策を維持する余地が生じている。

 米労働省が15日発表した3月の米消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前月比0.5%上昇した。2月もエネルギーと食品コスト高を背景に、前月比0.5%上昇していた。

 3月のCPIは前年同月比では2.7%上昇と、2009年12月以来で最大の伸びとなった。原油と穀物、金属、世界の他の商品の価格高によるCPIへの影響が強調されている。

 ただ、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は前月比0.1%の上昇にとどまった。また、前年比でも1.2%上昇と、FRBが妥当とみなす2.0%をやや下回る水準という範囲内にとどまった。

 ダウ・ジョーンズ経済通信がまとめたエコノミスト調査では、コアインフレ指数は0.2%の上昇、またCPI総合指数は0.4%の上昇が予想されていた。

 同統計では、ガソリンと食品価格を合わせると、CPI総合指数の上昇分のほぼ4分の3を占めたことが示された。

記者: Luca Di Leo and Jamila Trindle

http://jp.wsj.com/Finance-Markets/Finance/node_223174
米バンカメの1〜3月期、前年比36%減益-予想も下回る
2011年 4月 16日 3:16 JST
 【ニューヨーク】資産規模で米銀最大手のバンク・オブ・アメリカ(バンカメ)が15日発表した2011年1〜3月期(第1四半期)決算は、純利益が前年同期比36%減少した。事業分野の大半にわたって収入が減少した。ただ、貸倒引当金は縮小した。
イメージ Bloomberg News

 また、バンカメは住宅ローン証券化商品の買い戻しをめぐる問題で、債券保証会社(モノライン)のアシュアード・ギャランティーと約16億ドルで和解したと発表した。

 さらに、バンカメはこの日、今四半期末にチャック・ノスキー最高財務責任者(CFO)が副会長に就任し、後任のCFOにはリスク管理部門を率いるブルース・トンプソン氏を充てると発表した。

 バンカメの1〜3月期純利益は20億5000万ドル(約1700億円)と、前年同期の31億8000万ドルから減少した。優先株の配当を含むベースの1株当たり利益は0.17ドルと、前年同期の0.28ドルから減少した。1〜3月期には合併・買収(M&A)関連費用の2億0200万ドルが含まれた。前年同期のM&A関連費用は5億2100万ドルだった。

 1〜3月期の収入は前年同期比16%減少し、268億8000万ドルとなった。

 トムソン・ロイターがまとめたアナリスト調査では1株当たり利益0.27ドル、収入266億9000万ドルが予想されていた。

 信用の質の改善が続くなか、バンカメの利益には1〜3月期も貸倒引当金の減少が貢献した。貸倒引当金は38億1000万ドルと、前年同期の98億1000万ドルならびに前期の51億3000万ドルから減少した。

 リテール(小口金融)銀行事業の利益は、前年同期比49%減少した。預金額は増加したものの、サービス料の大幅低下が響いた。

記者: David Benoit and Matt Jarzemsky

【NewsBrief】週間の米新規失業保険申請件数は増加-2カ月ぶり高水準

2011年 4月 15日 1:51 JST 
 米労働省が14日発表した今月9日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は、前週水準から2万7000件増加し41万2000件となった。これは2月12日までの1週間以来の最高水準。前週は38万5000件と、速報値の38万2000件から上方修正された。

 ダウ・ジョーンズ経済通信がまとめたエコノミスト調査では、3000件の増加が予想されていた。

 変動が少ないためより信頼度が高いとみなされる4週間移動平均は、今月9日までの1週間に39万5750件と、前週水準から5500件増加した。ただ、失業保険の継続受給者数は今月2日までの週で、前週比5万8000件減少し368万件となった。これは2008年9月以来の低水準。継続受給者数は1週間遅れで発表される。

記者: Jeff Bater and Tom Barkley
 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2011年4月16日 08:29:44: cqRnZH2CUM
米BOAの1−3月:3四半期ぶり黒字−住宅ローンで追加和解 (2) 

  4月15日(ブルームバーグ):資産規模で米最大の銀行、バンク・オブ・アメリカ(BOA)の1−3月(第1四半期)決算は、3四半期ぶりの黒字となった。景気回復に伴い延滞などによる債権劣化に歯止めが掛かった。同行はまた、問題があったと指摘されている住宅ローンに関する和解でさらなる進展があった。

  15日の同行発表によると、利益は前年同期比36%減の20億5000万ドル(約1710億円)。1株利益は17セントとなった。前年同期の利益は31億8000万ドル(1株当たり28セント)だった。

  ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト28人の予想平均では、調整後1株利益26セントが見込まれていた。

  BOAは問題を指摘されている住宅ローンに絡み、引当金を4億8700万ドル積み増した。また、債券保証会社(モノライン)のアシュアード・ギャランティーからの要求について合意に達したと明らかにした。第1四半期の収入は16%減の271億ドルだった。

  ブライアン・モイニハン最高経営責任者(CEO)はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「住宅ローン事業が引き続き足かせとなっている。一方、他の事業分野では顧客活動が極めて堅調だ」と語った。

  同行はまた、チャールズ・ノスキ氏に代わりブルース・トンプソン最高リスク責任者(CRO)を最高財務責任者(CFO)とする人事も発表した。当局との和解を模索する中で、元米証券取引委員会(SEC)の法規執行ディレクターだったゲーリー・リンチ氏を起用したことも明らかにした。

           住宅ローン証券化商品

  発表によるとBOAは、アシュアード・ギャランティーおよびその子会社が住宅ローン証券化商品の買い戻しを求めている問題で、現在と将来の請求に関して和解した。和解の費用は11億ドルの現金支払いと損失分担合意を合わせ約16億ドル相当となる。

  FBRキャピタル・マーケッツのアナリスト、ポール・ミラー氏は、「モノラインと大規模な和解が成立したことは良いことだ。利益が予想に届かなかったのは多分このためだろう」と述べた。ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで語った。

  BOAは先に、昨年12月のファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)、フレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)との和解と既存の準備金によって、問題のある住宅ローンに関する負担は「ほぼカバーされた」としていた。今年に入って、住宅ローン投資家との残りの係争によるコストは70−100億ドルとの概算を示した。

  13日には他の13社の住宅ローン債権回収業者とともに、差し押さえ手続きやローンの不適切な処理で住宅所有者が被った損失を補償する和解案で当局と合意している。

翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:アムステルダム 木下 晶代 Akiyo Kinoshita

akinoshita2@bloomberg.netEditor:Akiko Nishimae、 Fumihiko Kasahara記事に関する記者への問い合わせ先:Hugh Son in New York at hson1@bloomberg.net記事に関する記者への問い合わせ先:David Scheer at +1-212-617-2358 ordscheer@bloomberg.net.Rick Green in New York at +1-212-617-5804 orrgreen18@bloomberg.net.
更新日時: 2011/04/15 22:47 JST


02. 2011年4月16日 08:31:17: cqRnZH2CUM
米国債(15日):上昇、欧州債懸念が再燃−コアインフレ減速も材料(1) 

  4月15日(ブルームバーグ):米国債相場は上昇。週間ベースで2年債の上げ幅はここ約1年で最大だった。朝方発表された3月の消費者物価指数(CPI)で、食品とエネルギーを除くコアCPIが予想を下回る伸びだったことが材料視されたほか、欧州のソブリン債危機が悪化しているとの見方も米国債の買いにつながった。

格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスがアイルランドの格付けを引き下げたのを手掛かりに、米国債への安全な逃避先としての買いが集まった。シカゴ連銀のエバンス総裁は、低いインフレと高い失業率はともに金融緩和継続の必要性を示していると述べた。

CRTキャピタル・グループの国債ストラテジスト、イアン・リンジェン氏は「米国債の上昇は、欧州ソブリン債リスクへの懸念が再燃したことが要因だ。抑制されたインフレも金融当局の緩和姿勢を支持し、米国債の上昇につながっている」と話した。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーの価格によると、ニューヨーク時間で午後5時9分、10年債利回りは前日比9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて3.41%。週間では17bpと、2010年5月以来で最大の下げ。10年債の価格(表面利率3.625%、償還期限2021年2月)は23/32上げて、10125/32。

2年債利回りは7bp下げて0.69%と、3月25日以来の低水準。週間べースでは11bpと、2010年5月以来で最大の低下となった。

CPI

米労働省が発表した3月の米消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前月比0.5%上昇。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値と一致した。食品とエネルギーを除いたコア指数は前月比0.1%上昇。市場予想の0.2%上昇を下回った。

10年債と同年限のインフレ連動債(TIPS)の利回り格差は、2.62ポイント。利回り格差は11日には2.67ポイントと、2008年3月以来の最大まで拡大した。

米10年債とドイツの同年限国債との利回り格差は3bp。13日には2bpと、2009年11月以来の最小まで縮小した。

財務省が発表した2月の対米証券投資統計によると、海外投資家が保有する米国債は0.5%増の4兆4700億ドル。中国の米国債保有額は1兆1500億ドルと、前月から0.1%減、日本は0.5%増の8903億ドルと、日本にとって最大だった。

連銀総裁の発言

シカゴ連銀のエバンス総裁はニューヨークで講演し、「現在のところ、インフレと雇用はともにFRBの目標を下回って推移している」と発言。「両方が緩和的な金融政策を必要とさせている」と述べた。

米金融当局者の間では、米国債購入計画終了後の金融引き締め時期について意見が分かれている。リッチモンド連銀のラッカー総裁とフィラデルフィア連銀のプロッサー総裁は物価について懸念していると述べている。

また、ニューヨーク連銀のダドリー総裁は今月11日、東京都内でのフォーラムで「少なくとも2012年の終わりまでは、米労働市場では過剰なスラック(たるみ)が見られる可能性が高い。それが、早過ぎる政策引き締めに過度に熱心になるべきではないと私が考える理由だ」と述べた。

翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:ニューヨーク 楽山 麻理子 Mariko Rakuyama mrakuyama@bloomberg.netEditor: Shigeru Chiba記事に関する記者への問い合わせ先:Susanne Walker in New York at swalker33@bloomberg.netCordell Eddings in New York at + 1-212-617-7344orceddings@bloomberg.net
更新日時: 2011/04/16 07:00 JST


03. 2011年4月16日 08:32:32: cqRnZH2CUM
NY外為(15日):ユーロ下落、債務危機懸念−NZドル上昇(1)
 

  4月15日(ブルームバーグ):ニューヨーク外国為替市場では、ユーロがドルと円に対し下落。域内の債務危機の悪化懸念が強まった。この日はギリシャ10年債と同年限のドイツ国債のスプレッド(利回り格差)が過去最大の10ポイントに拡大した。

  円は主要通貨すべてに対して上昇。中国の3月の消費者物価指数(CPI)が2008年以来の高い伸びとなったことで、同国が成長抑制策を講じるとの観測が広がり、成長関連資産への需要が後退した。ニュージーランド(NZ)ドルは米ドルに対し3年ぶり高値に上昇。イングリッシュ財務相が、インフレ加速が景気の妨げになることはないと述べたことが手掛かり。

  みずほコーポレート銀行国際為替部の荒井守参事役は、市場が欧州周辺国の債務問題を注視しており、それがドルと円に対するユーロの金利差に悪影響を与えているとの見方を示した。

  ニューヨーク時間午後5分現在、ユーロは対ドルで前日比0.4%安の1ユーロ=1.4430ドル(前日は1.4488ドル)。週間では0.4%安となった。対円では0.8%下げて1ユーロ=119円96銭(前日120円97銭)。ドルは対円で0.4%値下がりし、1ドル=83円13銭(前日83円50銭)。

  スウェーデン・クローナは対ドルで3日続伸。0.5%高の1ドル=6.1848クローナ。スウェーデン中央銀行が20日の政策決定会合で政策金利を0.25ポイント引き上げ、1.75%に設定するとの観測が背景にある。クローナは対ユーロでは0.9%上げて1ユーロ=8.9243クローナ。

              NZドル

  NZドルは対米ドルで0.7%上昇し、1NZドル=0.7995米ドル。イングリッシュ財務相の発言に反応し一時0.8001米ドルと、08年4月以来の高値を付けた。

  イングリッシュ財務相はこの日、中国・海南省で開催されているボアオ・アジア・フォーラムでブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じ、「景気が上向くにつれ、ある程度の圧力は出てくるだろう。だがインフレに関してはかなり良い状態にある」と語った。

  ギリシャ10年債と独10年債のスプレッドは1000ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)を突破し、1999年のユーロ導入以後で最大となった。

  クレジット・デフォルト・スワップ市場では、ギリシャ国債の保証コストが上昇。CMAのデータによれば、CDSスプレッドは51bp上昇し過去最高の1147bpとなった。これは、ギリシャが5年以内にデフォルト(債務不履行)に陥る確率が63%あることを示している。

            「懸念の強まり」

  スタンダードチャータード銀行の米州調査責任者、デービッド・マン氏は「周辺国のデフォルトをめぐる懸念の強まりが、ユーロに再び重しとなっている」と分析。「また1ユーロ=1.45ドルを上回る水準を維持するのも非常に厳しい。この水準は心理的な節目となっている」と加えた。

  ユーロは12、13両日に1.4520ドルと、10年1月以来の高値を付けた。年初来ではドルに対して7.8%、対円では10%値上がりしている。

  主要6通貨に対するドルの動きを示すインターコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数は0.2%上昇の74.833。週間では0.3%下落となった。

翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:ニューヨーク 森 茂生 Shigeki Mori smori1@bloomberg.netEditor: Akiko Nishimae,Tsuneo Yamahiro記事に関する記者への問い合わせ先:Allison Bennett in New York at abennett23@bloomberg.net
更新日時: 2011/04/16 06:56 JST


04. 2011年4月16日 08:35:14: cqRnZH2CUM
増谷栄一のアメリカ経済情勢
米3月小売売上高、9カ月連続増も伸び減速=ガソリン高で
2011/04/14 (木) 17:45

−コア売上高は前月比0.4%増=3カ月連続増−

【2011年4月14日(木)】 − 米商務省が13日発表した3月の小売売上高(季節・営業日調整後)は、前月比0.4%増の3893億ドル(約32兆7000億円)と、昨年7月以降9カ月連続の増加となった。しかし、4カ月ぶりの大幅増となった前月(2月)の同1.1%増からは伸びが半分以下に減速、市場予想(同0.5%増)もやや下回っている。

 また、前月の伸び率は前回発表時の前月比1.0%増から1.1%増に上方改定されたほか、前々月(1月)も同0.7%増から同0.8%増に上方改定され、明るい材料となっている。

 エコノミストは、3月の小売売上高の伸びが大幅に鈍化したことから、消費者の購買意欲は以前ほどの勢いはなくなっていると見ている。

 ただ、1月から社会保障税の税率が今年1年間だけの条件で2%引き下げられ余裕資金ができた減税効果は継続していることから、今後数カ月は、消費は増勢を維持すると見られる。一方で、最近のガソリンや食品の価格上昇や依然高水準の失業率、さらには、住宅市場の低迷で、せっかく減税で浮いた余裕資金も貯蓄に回される可能性があるため、消費の伸びは昨年末よりも鈍化する可能性があると見られている。

■株式市場、上昇=ベージュブックにも支えられ

 3月の小売り統計を受けて、13日のニューヨーク株式市場は堅調となった。この日発表されたFRB(米連邦準備制度理事会)のベージュブック(地区連銀経済報告)で、製造業が景気をリードし、雇用が改善、消費も伸びていることが示されたことも手伝い、ダウ工業株30種平均は、前日比7.41ドル(0.1%)高の1万2270.99ドルで引けている。

 一方、ニューヨーク外為市場でも、小売売上高やベージュブックが景気改善を示したのを受けて、ドルはユーロと円に対し上昇。主要通貨バスケットに対するドルの価値を測るドル・インデックスも前日の74.847から一時75.101まで急伸、あと値を戻し、74.966で引けている。

 債券市場では10年国債が売られ、債券価格と反対方向に動く利回りは前日の3.42%から一時、3.54%まで上昇したが、あと3.46%に戻して引けている。

■ガソリンスタンド、急伸=自動車・同部品は1.7%減

 3月の小売売上高の内訳は、全13業種中、自動車・同部品とオンラインショッピング、どのカテゴリーにも入らないその他小売りの3業種を除いた10業種で増加した。特に、大きく寄与したのは、月ごとに変動が激しいガソリンスタンドだ。

 ガソリンスタンドの売り上げは前月比2.6%増と、前月(2月)の同2.4%増(改定前1.4%増)の大幅増のあとも、さらに伸びている。前年比も16.7%増(2月は14.4%増)と高水準となっている。

 これは、主にガソリン価格の上昇によるものだが、消費者にとっては今後の消費マインドに悪影響を与えるのは必至。

 ちなみに、EIA(米エネルギー情報局)によると、3月28日時点のレギュラーガソリンの全国平均価格は1ガロン当たり3.596ドルで、これは1月31日時点の3.101ドルから16%も上昇している。4月11日時点でも3.791ドルと、一段高となっている。

 一方、自動車・同部品は前月比1.7%減と、2月の同1.0%増(改定前2.3%増)から減少に転じ、昨年2月以来13カ月ぶりの大幅減となった。このうち、自動車ディーラーも同1.7%減と、これも前月の同1.1%増(改定前2.4%増)から減少に転じている。

 米調査会社オートデータが1日発表した3月の米新車販売台数は、ガソリン価格の高騰で小型車の販売が好調となり、前年比16.9%増の124万6623台と、9月の同28.5%増以来7カ月連続の増加となっている。これは季節調整済みの年率換算1310万台で、前月の1340万台からやや鈍化したものの、依然、2009年8月以来1年6カ月ぶりの高水準が続いており、自動車市場の回復が進んでいることを示している。

 小売統計の自動車販売は減少している一方で、新車販売台数は増加して、一見、両方のデータには整合性がないように見えるが、これは、新車販売台数は小売統計には含まれない法人企業向けの台数を含んでおり、統計のベースが異なるためだ。

 この結果、自動車・同部品を除いた小売売上高は同0.8%増と、2月の同1.1%増(改定前0.7%増)を下回った。ただ、市場予想の同0.7%増は上回った。

 また、ガソリンを除いた小売売上高はわずか同0.1%増にとどまり、いかに、ガソリン価格の上昇が大きな要因になっているかが分かる。自動車・同部品とガソリンを除いた小売売上高は同0.6%増だった。

 さらに、自動車・同部品とガソリン、建築資材を除いた、いわゆるコアの小売売上高は、前月比0.4%増と、10カ月連続の増加となったものの、前月の1.1%増(改定前0.6%増)から伸びが大幅に鈍化している。

 こうしたことから、アナリストは、ガソリン価格の上昇が消費者を買い控えに向かわせていると見ている。このコア売上高はGDPの計算に利用され、長期の個人消費の動向を見る上で有効とされている。

■ガソリン価格上昇、消費抑制へ

 3月25日に発表された3月のミシガン大消費者信頼感指数の確定値は67.5と、速報値の68.2や前月(2月)の77.5から急低下しており、米投資銀行大手リーマン・ブラザーズが破たんした直後の2008年10月以来2年5カ月ぶりの低水準となっている。市場予想の68.0も下回っている。

 また、コンファレンス・ボード(全米産業審議会)が3月29日に発表した3月の消費者信頼感指数も前月の72.0から63.4と、昨年2月以来13カ月ぶりの大幅低下(悪化)となっている。市場予想の65.0も下回った。

 両指数の低下要因は、個人所得の伸び悩みやガソリン価格の上昇で、今後の個人消費に悪影響が及ぶ恐れがある。

■百貨店、前月比0.2%減=減少に転じる

 個人消費を見る上で重要な百貨店の3月の売上高は、前月比0.2%減の154億ドル(約1兆2900億円)と、前月の1.1%増(改定前1.0%増)から減少に転じた。

 前年比も3.3%減と、依然、前年水準を下回っている。また、これらの数値はいずれも季節・営業日調整値で、調整前では前月比10.1%増(前年比4.2%減)の142億ドル(約1兆1900億円)となっている。

 一方、ICSC(ショッピングセンター国際評議会)が7日発表した3月の米小売各社の既存店売上高指数は、前年比2.0%上昇(小売大手ウォルマート・ストアーズは除く)と、16カ月連続の上昇となったが、2月の同4.2%上昇を下回っており、伸び率は昨年1月の4.7%上昇以降、縮小傾向にある。3月の同指数は百貨店や量販店、ドラッグストア、衣料品店の主要29社の売上高で構成。

 内訳は、百貨店が前年比0.3%低下と、前月の5.7%上昇から大幅に下落、高級品店も同7.0%上昇(前月10.1%上昇)に伸びが鈍化、衣料品店は同1.6%低下(同3.2%上昇)、ドラッグストアが同2.2%上昇(同2.4%上昇)となったほか、ディスカウントストアは同4.4%低下(同2.1%上昇)に悪化している。

■家具、前月比3.6%増=住宅資材も2.2%増

 他のセクターでは、耐久財セクターの家電は前月比2.1%増(2月は同1.5%増)と、2カ月連続で増加、家具は同3.6%増(同1.3%増)と、堅調となっている。また、住宅資材・園芸用品店も同2.2%増(同0.8%減)と、増加に転じた。

 一方、非耐久財セクターでは、オンラインショッピングは同0.3%減(同0.3%増)、また、その他小売りは同2.1%減(同3.1%増)と、減少したが、ヘルス・パーソナルケアは同0.7%増(同0.5%減)、スポーツ・趣味・書籍・音楽も同0.1%増(同2.8%増)、レストランも同1.0%増(同1.8%増)と、増加。一方、食料品は食品価格の上昇で同0.1%増(同0.7%増)と、増勢を維持している。 (了)


  拍手はせず、拍手一覧を見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
 重複コメントは全部削除と投稿禁止設定  ずるいアクセスアップ手法は全削除と投稿禁止設定 削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告」をお願いします。 最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 経世済民71掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 経世済民71掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧