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http://list.jca.apc.org/public/cml/2011-April/008874.html
[CML 008998] 広がっている放射能汚染―小出先生語る
Yasuaki Matsumoto y_matsu29 at ybb.ne.jp
2011年 4月 13日 (水) 23:19:13 JST
みなさまへ (BCCにて)松元
たね蒔きジャーナルきょう13日の分です。深刻な放射能汚染について、正確な情報を多くの人が待っています。
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永岡です、毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナル、水野晶子さんと近藤勝重さんの司会によるものが今日もありました。
原発事故のニュース、放射能の水の回収作業が始まり、トレンチの700トンのうち230トンが復水機に戻ったものの、水位は数cm下がったのみです。復水機への回収は長くかかり、6万トンの水を復水機のみでは回収できず、回収水施設も使用します。
そして、4号機の使用済み燃料プール、コンクリートポンプ車で水を採取したら80ミリシーベルト/時間、90度(5,6号機が冷却機能ありで20〜30℃)、燃料の一部の破損を東電も話しています。
レベル7になったことの各国の反応、フランス他はチェルノブイリとまったく異なるとコメント、NRCはまだ安定していない、十分冷やさないと、という見解、ロシアはレベル5ではないか、日本政府がこれ以上批判されるのを避けたいのかと言うことです。
菅総理は、内陸部に「エコタウン」を建設して、そこへ避難民を移動させるということなのです(松本大臣の発想)。しかし、松本氏は、30km圏内は当面住めない、10年、20年住めないかと言うことで(菅総理の言葉ではなく、松本氏の意見)発言しています。内閣も混乱しています。
東電清水社長が記者会見し、事故の補償を、避難している人に仮払いしていると言うことです(会見2時間)。少しずつ安定化していると言っています。海水注入の決断の遅れはベストを取った、経営責任も取るということです。飯館村などのシイタケから暫定基準を超えた放射能が出て、枝野氏が出荷禁止としました。
そして小出先生のお話、レベル7の話は衝撃であり、専門家にも過大だ、遅すぎると言う人もいますが、いまさら何も言うことはない、紛れもなくレベル7、遅すぎるとのことです。3月23日でレベル7と分かっていたという安全委員会の人が言うのですが、小出先生はもっと前に(3月15〜17日)に分かっていたと言うことです。心理的状況を考えて情報操作、事故を政府が小さく見せたいと思っているとの、情報操作とのことです。レベル7、もっとマイナスの要素を考えないといけないかとの近藤さんの質問に、レベル7は最悪で、もっと大きな事故もレベル7に入り、今はその中でも放出量は少ないのだが、事故はまだ進行中であり、覚悟をしろということなのです。
1〜3号機はレベル7で、4号機は止まっていたのでレベル7に入るのですが、小出先生は4号機も含めるべき(放射能は何号機から出たか分からない)と言うことです。
4号機の使用済み燃料の温度が90℃であり、通常ならにポンプでまわして冷やすが、それが出来ず注水しか出来ない(通常は40℃)のです。消防車、放水車が出ているのですが、温度が上がっており、コンクリートポンプ車で入れているが、しばらく水を入れるのを止めていた、大変な被曝であり、簡単に水を入れられないのです。
4号機も水素爆発(前日に84℃)、また水素爆発の懸念はもちろんある、燃料の破損があるのは当たり前、4号機の建屋で爆発、水素が出ているのは被服管が反応してボロボロ、放射能が出るのは当たり前、燃料棒が水からでている懸念ありなのです。東電は燃料棒の大部分は健全と言っているものの、水素爆発で燃料棒はつぶれている、被服管は壊れているが、それ以外は大丈夫と言うのが東電の見解(ウランの燃料ペレットの破損は小出先生も分からないし、東電も分からない)。
プールの6m上空で放射能が通常の10万倍で、水位が減っていて(通常は10m)、そのため水に漬かっていない(冷えない→水と反応して水素が出る)、水を入れるしかないのですが、汚染された水がまた増えるとのことです。また、燃料プールで水が漏れている懸念があり、建屋、トレンチにたまっているのでは、と言うことで、燃料棒は取り出したほうがいいが、ものすごい放射能で人は近づけない、遠隔操作でやらないといけないが、いつかはこの作業をやらないといけないのです。
今日、ストロンチウムが福島の土壌から出たのですが、今回の事故で初めてです。ストロンチウムは、50〜60年代の大気圏内核実験が行われ、世界を汚したが、生命体に一番被曝させたのがストロンチウムで(ストロンチウム90、ついでセシウム137)、半減期20数年〜30年のもので、ストロンチウムが検出されなかったのは、ガンマー線を出さない、ベータ線しか出さないので、ガンマー線測定は容易だが、ベータ線の測定でやっと分かった、初めからストロンチウムが出ていた、プルトニウムも敷地内に出ていたのも初期からで、プルトニウム、ストロンチウムは揮発しない、環境に出てきているのはヨウ素、セシウムよりかなり少ないが、生物学的毒性はきわめて強く、ストロンチウムを出さないようにしないといけない、ストロンチウムはカルシウムと同じ挙動を取る、人間はカルシウムと同じと吸収していまい、骨の被曝、白血病、骨のガンになるのです、ヨウ素、セシウムより低いレベルであるが、増えたら大変、ストロンチウムは、30km以上に出ているとのことです。
菅総理が20km以内は住めないと言うのは、住むには大変な汚染だが、ずっとそこに歴史を刻んできた人に人を引き離すのは大変な犯罪、どんな汚染でも住みたいと言う人がいるとのお話でした。
小出先生のお話は、原子力被曝の、日本最高のスペシャリストとして、私も核関係のことは初めて知りました、今後もお知らせいたします。
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