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http://tamekiyo.com/documents/original/20110330.html
掲載2011年3月30日
原子力発電の推進の根拠は全て嘘である
インターネット上で、原子力がなくとも電力供給は賄えると発電容量から検証をされている方がいるが、その論理では「賢い人たち」に原発の即時停止を説得することはできない。もともと原子力が推進されてきたのは、電力供給量が足りないからではないからである。
経済産業省・資源エネルギー庁の『エネルギー白書2010』には、「原子力の意義と原子力政策の変遷」についてこのように記述されている。
第一次オイルショックにより電力危機への不安が増大したこと等を背景として、(略)1975年には、原子力発電の安全性に関する調査・実証実験等の委託費及び、原子力発電施設の耐震信頼性実証実験や原子力広報研修施設整備費等の補助金が新設されました。
更に、第二次オイルショックを経て、新エネルギーの開発・導入とともに原子力開発の推進が図られました。(略)
2008年7月には、「低炭素社会づくり行動計画」が閣議決定されました。この中において、発電過程で二酸化炭素を排出しない原子力発電は、低炭素エネルギーの中核として、地球温暖化対策を進める上で極めて重要な位置を占める、とされ、改めて環境対策としての原子力発電の重要性が認識されました。(略)2020年をめどに発電電力量に占める「ゼロ・エミッション電源」の割合を50%以上とする中で、原子力発電の比率を相当程度増加させることが目標として定められております。また、核燃料サイクルを確立するとともに高速増殖炉サイクルの早期実用化を目指しています。
2008年における原子力発電所の稼働率は58%にとどまっていますが、原子力発電は我が国の総発電電力量の約3割を担っていて、エネルギー安全保障の確保や地球温暖化対策の観点からその重要性がますます増しています。このことから、我が国では引き続き、原子力発電を基幹電源として位置付け、安全の確保を大前提として、国民との相互理解を図りつつ、その推進を図っています。
つまり、1960年代前後の「鉄腕アトム」的な夢のエネルギーという時代を除けば、原子力発電の推進の根拠は、「石油ショック」と「地球温暖化」なのである。石油ショックの経験から石油火力発電に頼っていてはエネルギーの安定供給が期待できないから原子力、あるいは、地球温暖化で二酸化炭素を削減しないといけないから原子力、という理屈である。
この二つとも、大嘘である。
石油ショックは、アメリカの自作自演だった。その詳細は、ウィリアム・イングドール著『完全支配・ジオポリティックス編』を読んで頂きたい。
また、石油が枯渇するというのも嘘である。
戦争と「石油ピーク」〜元「石油ピーク」信者の告白〜
人間活動に由来する二酸化炭素の増加が地球温暖化をもたらしているというのも嘘である。そもそも地球は温暖化していない。二酸化炭素の増加が温暖化の原因でもない。さらに原子力発電で二酸化炭素が削減できるというのも嘘である。ざっと数えただけで三重の嘘ということだ。
政策に合わせて気候データを決定せよ! 地球は温暖化したはずだ!
地球温暖化、それとも地球寒冷化? 本当に氷は溶けているのか?
メキシコ湾の原油流出とCCX
原子力発電には、一つも必要性がないのである。
騙されてきたのは仕方ない。だが、気付いたならば、改めるべきだ。
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