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核物理学ノート〜プルトニウム〜プルトニウムの毒性
http://www.asyura2.com/11/genpatu7/msg/865.html
投稿者 tk 日時 2011 年 3 月 27 日 22:35:45: fNs.vR2niMp1.
 

http://www.ne.jp/asahi/hayashi/love/nuclear_plutonium.htm

核物理学ノート〜プルトニウム

・・・

プルトニウムPu-239は核反応炉の中で自然ウランU-238が中性子の照射を受けて生成する人工の元素であり、その用途は軍事目的に限られてきた。そのためその物理的、化学的性質は一般に公表されることがなかった。しかし、アルバカーキ−トリビユーン誌が暴露したように、マンハッタン計画の一環としてプルトニウムの人体実験が行われ、その毒性は秘密裡に研究されてきた。最近、プルトニウムの諸特性を具体的に記述した文献が公表されたので、それを和訳してここに掲げる。

■原典:
http://www-users.cs.umn.edu/~dyue/wiihist/japarms/pu239.html ← もうない模様。the University of Minnesota.

・・・

2.プルトニウムの毒性

プルトニウムの化学的毒性は他の重金属と変わりないが、放射性毒性は取るに足らない(実際、認められない)。プルトニウムの毒性はそれが能動的なアルファ線放射体に由来するという事実による。アルファ粒子が(プルトニウムを飲み込むとかして)人体の内部で放射した時にのみ危険である。プルトニウムはまた、人体を外部から貫通するガンマ線と中性子を放射するが、その放射率は僅かな危険しか与えない。プルトニウムの毒性はそのアルファ線によって決まり、その同位体の構造が重要な影響を与える。特に、兵器級プルトニウムや遊離したアメリシウム(Am243)の毒性は低いと考えられる(アクティビティは約0.071Ci/g)。

アルファ粒子はプルトニウムを含むか、又はそれに直接接触する組織にのみ影響を与える。二種の効果が重要である:急性及び慢性毒性。被爆率が十分高ければ、組織は中毒の効果が急速に表れて急性放射線中毒にかかる。被爆率が低い場合、累積的な発ガン効果を引き起す。

溶けやすい塩類にして飲み込んでも、胃腸の内容物と固まりやすいので胃腸の器官系に吸収されることはほとんどない。水溶液からは沈殿し、他の材料と溶解しない合成物を作る傾向を持つので、プルトニウムの水の汚染物は自己制限現象になりやすい:

プルトニウム500ミリグラム(7キューリー)を細かくするか、又は溶解しやすい材料として飲み込むと、胃腸の器官系が急性被爆を受けて数日から数週間後に死に至る。
プルトニウム100ミリグラム(1.4キューリー)を肺が閉止する程度の大きさの粒にして吸入すると肺浮腫を起して1から10日のうちに死亡する。
20ミリグラムを吸入すると繊維腫を起して約1ヶ月以内に死亡する(★)。
これらの値より少ない場合は、慢性癌腫の影響が重要になってくる。

プルトニウムが慢性効果を持続するには、体内に引き続いて存在しなければならない。肺分泌閉止に適当な寸法範囲の吸入した不溶解性の粒子(1-3ミクロン)は肺の中に永久に沈殿する(★)(非核兵器の事故による高性能炸薬の爆発はここに示すプルトニウムの病状の20-50%に置き換えることが出来る)。人が曝される最も一般的な化学形態は酸化プルトニウムである。この酸化物は反応燃料として用いられ、金属プルトニウム粒子は急速に酸化する。この酸化物は殆ど水に溶けない。

成人の肺に沈殿したプルトニウムの粒子による肺ガンの生涯リスクはおおむね摂取量に比例する:

1マイクログラムのプルトニウム(0.07microCi)を摂取すると、ガンになるリスクが1%増加する(ガンが発生する通常の割合は20%)。
10マイクログラムの摂取は、ガンの障害リスク20%から30%に押し上げる(★)。
100マイクログラム(7.1microCi)あるいはそれ以上摂取すると、数ヵ月後に肺の損傷が表面化し、最後に肺がんが発生(通常は数十年後)する(★)。

プルトニウムは通常、化学的にFe 3+に似た+4酸化状態で生物学系の中に存在する。もしそれが循環系の中に吸収されると鉄分を含む細胞組織の中に蓄積される:骨髄(放射線にとても敏感)、肝臓、および脾臓。プルトニウムの生物学的半減期は80-100年である(★)が、骨組織に沈殿した場合は永久的である(★)。肝臓に沈殿した場合の生物学的半減期は40年である(★)。プルトニウムを除去するのに助けになる薬剤がある。成人の骨の中に1.4マイクログラム(0.1microCi)が沈殿すると免疫系の悪化が起り、数年のうちに骨ガンを発生する(★)。

放射能保護に関する国際委員会は年間吸飲制限(ALI)を20nanoCi/yr(280ナノグラム)と規定した(★)。職業的露出に対し7picroCi/M^3の空気の濃縮に相当する。Pu-239の最大許容人体負荷(職業的露出)は40nanoCi(0.56マイクログラム)で、肺負荷は16nanoCi(0.23マイクログラム)である。汚染の問題があるため、米国の研究所ではプルトニウムに人が触れることを厳禁している。  

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コメント
 
01. tk 2011年3月27日 22:45:30: fNs.vR2niMp1. : 0wgoUdYBgQ
これがいつごろの論文なのか、どの程度の正確性があるのか、最新の研究ではどうなっているのか、は分かりません。

02. 2011年3月27日 22:48:41: FLAe0AfC6
プルトニウム239

自然界には存在しない元素。天然ウランの99%以上を占める、ウラン238に中性子を照射すると、一部はベータ崩壊を2度経て、プルトニウム239に変化する。一定期間、原子炉の炉心に設置された燃料棒を取り出し、化学処理(再処理)して、プルトニウム239を抽出する。この方法は、原子炉さえあれば、ウラン235濃縮に比べ容易である。

http://www004.upp.so-net.ne.jp/weapon/plutonium.htm

半減期 2.41万年

崩壊方式

 アルファ線を放出して、ウラン-235(235U、7.04億年)となる。


半永久的にだめぽ


03. 2011年3月27日 23:30:42: pEgCpfCxXY
http://boards.straightdope.com/sdmb/archive/index.php/t-35382.html
------------------------------------------------
Crafter_Man
08-28-2000, 11:37 AM
コーヘン博士に質問状を送った。返答がきた。こうある:

I haven't looked at that article for many years and I haven't done any more work in the field. But I know no reason why my position should be changed. If you have some such reason in mind, please let me know.
その記事を何年間もの間、見直してこなかったしその分野でさらなる研究を
してきたのでもないんだ。ただ、私がそのことに関して自分の意見を変える
理由がいまあるかといわれれば、答えは「理由はない」ってなる。
うまい反論が見つかったら教えておくれ。

Bernard L. Cohen
Physics Dept.
University of Pittsburgh
Pittsburgh, PA 15260


> Dear Dr. Cohen:
>
> About 11 years ago you wrote a paper titled "The Myth
> Of Plutonium Toxicity." It can be found here:
11年前、コーヘン博士は論文「プルトニウムの毒性をめぐる神話」を公開
されました。こちらにあります:
> http://www.powerup.com.au/~dominion/ff/p22.htm
>
>
> Do you still stand by the statements & conclusions you
> made in this paper, i.e. that Plutonium is not nearly as
> harmful as most people (especially the media) would lead
> us to believe?
>
> Just curious.
博士は現在も同様の述懐と結論をまだなさいますでしょうか。
つまり、プルトニウムというものは、ほとんどの人々が、
特にメディアがそう信じさせようとしているような毒性をもたず
人体を害するものではない、と?
それはしかしおかしいのではありませんか。
>
> Thank you,
お返事が頂けるとうれしいです。
---------------------
とまあ、毒性について、決着ついてない印象も否定できないような。


04. 2011年3月28日 01:45:34: DprNjXc3KE
>>03 掲載するのはいいが、訳の酷さはなんとかならないものか。

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