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・原発推進は国家主導で行なわれてきた。菅政権はその尻拭いをするハメになった。
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(上の続き)
http://www.asyura2.com/11/genpatu7/msg/794.html#c1
01. 2011年3月26日 20:16:15: e652eP7UvE
>問題なのは歴代の政権より、官僚であり、東大なのである。
http://www.asyura2.com/11/genpatu7/msg/794.html#c2
>本丸は、日本の実質支配者、霞ヶ関官僚ですね。
上のコメントは驚くべき見解である。主客転倒も甚だしい。
このコメントは主たる責任は東大(の原子力学者)とそれに同調する官僚にあるとし、時の政権や産業界の責任をほとんど不問に付す見解と解釈する。
問題をシンプルにするため以下この前提で話を進める。
この論理で行くと、学者が勝手に原子力工学を修めこれに同調した官僚がグルになって、時の政権や産業界に原発を作るよう進言し、時の政権が木偶の坊のごとく目暗印を押して、学者と官僚がもっぱら牽引してきたのだと言っているのと等しい。
事実経過をたどればこのようなことが論証できるであろうか。おそらく論証は不可能であろう。
ここは次のように考えるのが正当であると思う。
時の政権と産業界が原発への強い意志(意向)を持った。まずこのような上位の国家の意思決定があり、それを受けて学徒が外国に原子力工学を学びに行ったり、各大学にも原子力の講座を設けてきた。この国家の意向を受けて御用原子力学者が大量に生み出されていったのだ。御用学者になれば出世は間違いない。
国家の意向がそうであれば、官僚もそれに積極的に関わることによって出世への道も開ける。御用学者と官僚にも応分の責任はある。だがすべてではない。主たる責任は歴代の政権とこれを押し進めた産業界にあると考えるべきである。
もし国家の意思が原発に否定的あるいは消極的であったら、どうであろうか。御用・原子力学者などこんなに大量には出現しなかったはずだ。
次に菅政権が的確に対応すれば、今回の原発事故の収拾はもっと早く進んだろうと早合点している議論があるようだが、これもはなはなしい誤りだと思う。
過去に作った原発の安全性には根本的な欠陥があったことはすでに白日のもとに晒されている。谷垣政権であろうが小沢政権であろうが、最良の対策を取ったとしても安全にクールダウンしたなどと現時点で言いきれるものではない。
このような見解は、原発の危険性に対する認識が大甘であるからとしか言えない。的確に対処すれば、もっと早くクールダウンできた可能性は否定はできない。だが、現時点で断定することはできない。後に経過を専門化がつぶさに解析して初めてなんらかの結論が言える事柄である。
菅のやり方に不満も持つのは筆者も同じである。だが今、菅に感情をぶちかましてもなんの解決策にもならない(論理的批判は大いに必要)。
今、第一原発は国家の命運を危うくするほどの極めて深刻な状況にある。その根本原因は原発の安全性への配慮をいい加減なところで「割り切り」(斑目春樹)ったからである。電気代をできるだけ安くするためであろう、産業界の圧力があったことは住田健二大阪大名誉教授が証言しているではないか。産業界の意向に官僚も御用学者も迎合する構造がこの数十年間のうちに出来上がってきたのだ。
以上が、原発にかんする責任の構造ということになるが、一義的責任は、産業界の意向をそのまま反映して旗振り役をしてきた歴代に政権にあることは明らかである。
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