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(回答先: 小出氏発言:「びっくりして私だったら、その場には入らないというような、汚染」を問う 投稿者 浅見真規 日時 2011 年 12 月 25 日 14:35:22)
浅見 真規 様
しばしご無沙汰しておりました。
メール、いただきました。
「たね蒔きジャーナル」での私の発言についてのご批判、いただきました。
ゆっくりお答えする余裕がありませんが、取り急ぎ、要点のみお答えします。
> たとえば、放射性セシウムが平方メートル当たり10万ベクレル超の地域に住む
> 物理の知識の無い福島市民が聞けば、「あまりに危険で専門家ですら一分でも
> 入るのを嫌がる場所の十倍もの放射能汚染の地域に私達は住んでいるのか」と
> 誤解する可能性があります。
ラジオのインタビューという限定された時間の中での発言で、時に視聴者の方に誤解を与えているであろうことは承知しています。
> しかし、平方メートル当たり1万ベクレルの場所の線量率は毎時0.1マイクロ
> ベクレル程度であり、屋外にあまり出ず西日本産の食材で食事していれば、
> 人工的被曝を年間1ミリシーベルト以下に抑えれる場合も多いはずです。
そうですね。
平方メートル当たり1万ベクレルの汚染は、日本の法令に従えば、放射線管理区域に指定せずにすむ汚染です。
子どもたちが住むのに適当とは思いませんが、外部被曝、内部被曝の両者に注意すれば、年間1ミリシーベルト以下に抑えられる可能性はあります。
> また、「びっくりして私だったら、その場には入らないというような、汚染」発言は
> 先生のシニア決死隊志願とも矛盾します。
被曝はどんなものも危険を伴います。
常に注意を払い、できる限り被曝を避けるべきことはいうまでもありません。
ただ、福島原発事故を防げなかった大人、それも原子力の場にいたものの責任が私にはありますので、行動隊(決死隊ではありません)に志願しました。
もちろん、原発敷地内の汚染は厖大でしょうが、私が必要とされる仕事があれば、現地に行きます。
> 私が察するに先生は「京都大学原子炉実験所」ではく通常は放射能・放射線漏れが
> ほとんどな天然のバックグラウンド線量とほとんど同じなので、平方メートル当たり
> 1万ベクレルの放射性セシウム汚染に相当する線量を検知したら、その程度の線量は
> バックグラウンド線量の倍程度なので、さほど危険とは思わないが、大事故が発生
> した可能性があるかもしれないと「びっくり」され、その先にはるかに大規模な汚染
> たとえば一兆ベクレル以上の放射能汚染事故があるかもしれないと用心して、
> 「私だったら、その場には入らない」と述べられたのだと推測しています。
浅見さんのご丁寧な推察は、当たっています。
浅見さんは放射線管理区域内の実態をご存知でしょうか?
私が管理しているその場では1平方メートル当たり、1万ベクレルを超えて汚染をしている場所はまずありません。
そんな汚染を見つければ、むやみにその場に入りませんし、原因を調査し、原因を取り除くよう努力します。
ご批判は常にありがたいものと思います。
できる限り、お答えしますが、この間ずっと1分1秒を惜しむように時を過ごしており、上の答えでご了解いただければ、うれしいです。
なおだめということであれば、またご批判ください。
2011/12/28 小出 裕章
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