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(回答先: シリーズ 原発の深層 第4部 蠢く利権集団 B 過疎対策おきざりに(しんぶん赤旗) 投稿者 gataro 日時 2011 年 12 月 07 日 09:38:26)
シリーズ 原発の深層 第4部 蠢く利権集団 C 建設業者に”うまみ”
「しんぶん赤旗」 2011.12.03 日刊紙 3面
自分が電源3法をつくったと豪語する人物がいます。1962年から92年に死去するまで、30年にわたり自民党参院議員を務めた熊谷太三郎氏です。
熊谷氏は自伝『私の春秋』で「(私の)質問がきっかけとなり、田中総理の主導で直ちに電源三法が生まれたことは周知の事実」だと記しています。
税金で箱モノ
電源3法は、税金で原子力発電所立地地域に箱モノなどを建設し、現地を原発推進体制に組み入れるしくみです。原発立地の建設業者にうまみをもたらします。熊谷氏は福井県に本拠地をもつ準大手ゼネコン、熊谷組の社長でもありました(40年〜67年、その後相談役)。
73年12月、熊谷氏は参院予算委貞会で原発立地が進まないのは、地元に「メリットらしいメリットはほとんど与えられていない」からだとして、対策を求めました。当時の田中角栄首相は「来年一月からはそういう(地元にメリットを与える)方向に向かって、原子力発電というものは国民の理解を得ながら建設を行なうということをスタートしたい」と答弁。これが電源3法につながります。
76年には、熊谷氏が高速増殖炉「もんじゅ」の立地について、敦賀市白木地区にするよう福井県議会議員に働きかけ、県に事前調査を認めさせています。
77年11月〜78年12月には、原子力行政を取り仕切る科学技術庁長官・原子力委員会委員長に就任。手掛けた78年度原子力開発利用基本計画には、「もんじゅ」建設の「諸準備を行う」ことや、電源3法を活用して「公共用施設の建設を進める」ことなどが明記されました。
自民党機関誌『月刊・自由民主』82年12月号は、熊谷氏の関西電力美浜原発視察の記事を掲載しています。そこでは築山隆一関電常務(当時)が熊谷氏に、「電源立地の推進には、ひとかたならぬご尽力をいただき、感謝にたえません」と述べています。
準大手に成長
原発推進で、熊谷組はどれだけ潤ったのでしょうか。78年発行の『株式会社熊谷組四十年史』にはそれまでに受注した原発と請負総額が記されています。
福島原発 101億8306万円
美浜原発(福井県) 3億6379万円
敦賀原発(福井県) 4億2795万円
島根原発 8億795万円
大飯原発(福井県) 133億150万円
浜岡原発(静岡県) 17億3103万円
福井県若狭湾を「原発銀座」にすることで、熊谷組は地方ゼネコンから準大手まで成長したのです。
(つづく)
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