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(回答先: シリーズ 原発の深層 第4部 蠢く利権集団 A ゼネコンの代理買収(しんぶん赤旗) 投稿者 gataro 日時 2011 年 12 月 07 日 09:36:47)
シリーズ 原発の深層 第4部 蠢く利権集団 B 過疎対策おきざりに
「しんぶん赤旗」 2011.12.02 日刊紙 1面
原発立地地域には国から払われる電源3法交付金のほかに、電力会社からさまざまな寄付がおこなわれてきました。関西電力、中部電力、北陸電力が共同で進めたものの、2003年12月に「凍結」を表明した石川県・珠洲原発も例外ではありませんでした。
寄付金で建設
勇壮な太鼓の善が響き渡ります。高さ4間半(約8b)の灯籠には色鮮やかな天女が描かれています。能登地方各地でおこなわれているキリコ祭りは巨大な灯籠が特徴です。10月10日には原発予定地だった珠洲市高屋でキリコ祭りがおこなわれました。このキリコを保管するための収納庫は関西電力からの寄付、5500万円でつくられました。
高屋地域にははかにも農産物の保冷庫のために3000万円の寄付がされています。
もう一つの原発予定地、寺家地域ではキリコ保管庫のほかに、農業関係者を対象に中部電力が1億2000万円を寄付して温室を建設。また漁業関係者向けにアズキ貝の養殖施設をつくるために中部電力は1億円の寄付をしています。
寺家の漁業者は「アズキ貝の養殖ではそこそこもうかった。施設の維持費も電気料金も中部電力が持ってくれたんだから」と話します。
負担をやめた
しかし、関西電力、中部電力の寄付で作られた施設はキリコ収納庫をのぞき、すべて破棄されました。原発計画の「凍結」とともに、電力会社が維持管理費の負担をやめたためです。
高屋のキリコ祭りでは2台の山車が出陣しましたが、収納庫にはあと1台残っていました。「この数年、2台しか祭りに出せません。引き手がいないからです。さびしい話です」。地元の人はこう言っで肩を落とします。
9町村が合併して珠洲市が誕生した翌年、1955年の国勢調査では3万7000人を数えた人口は、いまや1万6000人(2010年国勢調査)と半分以下です。高屋でも00年に70世帯180人いた住民が、昨年は57世帯140人まで減っています。
地域の日本共産党として原発に反対し、町づくりに取り組んできた坂東正幸さん(69)は「原発にすべてお任せで、まともな産業政策や過疎対策を取ってこなかったツケだ。原発がこなくなり、住民のわだかまりも消えつつある。市民と行政が一体となって珠洲らしい町づくりをするチャンスだ」と話します。
(つづく)
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