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(回答先: 地熱発電 再び脚光 原発20基分、埋蔵世界3位(東京新聞) 投稿者 gataro 日時 2011 年 10 月 09 日 22:42:18)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2011100902000037.html
地熱発電って? 無休の天然ボイラー
2011年10月9日 朝刊
日本は地熱エネルギーでは世界第三位の資源大国というが、そもそも地熱とは何か。日本で作られる電気の中で、地熱発電が今後、どんな役割を果たすかをQ&Aにまとめた。 (東条仁史、宮本隆彦)
Q 地熱という言葉、どこかで聞いたことはあるな。
A 地球の中心は約六〇〇〇度の高温で、その熱が地表近くまで伝わっている。このうち人間が利用できる地球内部の熱を地熱エネルギーと呼んでいるんだ。日本では温泉として身近に利用してきた歴史がある。
Q どうやって発電するのだろう。
A 火山の下には高温のマグマ(溶けた岩石)がある。マグマの熱で熱くなった地下水がたまった貯留層へめがけて井戸を掘るんだ。貯留層は台所の高温圧力鍋に似て、地表より圧力が高い。ところが熱水を地表へくみ上げると、圧力が低くなるため水は沸騰して蒸気が噴き上がる。この蒸気をタービン(羽根車)に当てて、発電する仕組みは火力や水力、原子力発電と同じだ。
Q 発電所の規模は。
A 国内に十八カ所ある地熱発電所は一基の出力が最大で六万五千キロワットと小さいんだ。百万キロワット級の原発の十分の一にも満たない。ただ、地熱発電所は二年に一度ほどの定期点検のほかは、二十四時間、年中無休で発電できる利点がある。地熱で国内初の松川発電所(岩手県)は一九六六年に完成、四十五年たった今も現役だよ。
Q 海外に比べて遅れているの?
A 実は、地熱発電に使うタービンは三菱重工業など国内三社で世界シェアの約七割を占め、技術面では優位に立っているんだ。ただ国内で期待できる地熱資源の約八割は、国立・国定公園にある。自然公園法や温泉法など法規制によって開発がままならない。日本では発電所が運転するまで十年以上かかるが、規制の条件が違う海外では約五年と短期間で開発する例がある。
Q 一方で環境は壊せない。
A 政府は昨年六月に規制を緩め、景観に気を使いながら、公園外から斜めに井戸を掘る「斜め掘り」をできるようにした。地熱開発の業者らは「一歩、前進」と期待を膨らませている。これから地熱発電を大きく伸ばすには、公園内での開発を進めやすくすることが避けて通れない問題だろう。温泉地も多いから、発電所を建てると温泉が枯れるのではと地元は心配する。地熱資源を調べた情報は、温泉の事業にも役立てる必要があるね。
Q 地熱発電にはお金がかかるの。
A これまでは発電所を建てるまでの費用が高い、導入に時間がかかるといったマイナス面が強調されてきた。一キロワット時当たりの発電費用は、二〇一〇年エネルギー白書によると地熱は八〜二十二円。火力七〜八円や原子力五〜六円に比べれば割高だけど、太陽光の四十九円に比べれば決して高くない。
いまは地熱、太陽光、風力など再生可能(自然)エネルギーによる発電は、国内の総発電量の1%台にとどまっている。これを大きく伸ばすには、自然エネへ社会が移り行くという高い目標を立てて、政府が現在進める「自然エネで発電した電気を電力会社が固定価格で買い取る制度」を上手に運用できるかが当面カギになりそうだ。地熱だけで二〇五〇年には全体の10%を占められると地熱開発の専門家らは、将来をにらんでいるよ。
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