97. 2011年9月17日 08:13:02: ACayQGlEcQ
>84>87 私は9月14日の小出裕章先生の講演と二人の司会者との対話を、もっと皮肉な目で見ています。私は次の二点に着目しています。一点目は、 >水野「今、現在何かこの、原発事故の収束について楽観視できるような状況っていうのはあるんでしょうか?」 >小出「……ええ……。事故の発端自身は、原子力発電所が全所停電してしまった、ということで、原子炉が冷やせなくなって融けてしまって、爆発をしたということになったわけですね。ただし、電源はその後回復していて、今は曲がりなりにも電気は使えるという状態にありますので、事故が劇的に進行した時、まあ、1週間10日というその時期に比べれば、少しはましになってると、私は思います。」 >水野「逆に言うとそんな程度なんですね」 水野さんというこの京都弁の女性アナウンサーだかどういう資格の人だか知らないが、この人が、小出先生が「少しはましになってる」と言ったのに対して、「逆に言うとそんな程度なんですね」と相槌を打つとも反論をするともつかない応対をしている点。もちろん小出さんの言った趣旨を打ち消そうとしているのでしょう。本当は、「ましになってる」とは言ってほしくなかったという気持ちというか、意図が表れている。 二点目は、 >水野「まあつまり小出先生は、責任のない子供たちに、汚染された食べ物を与えるわけにはいかない。大人はそれぞれに応じて責任を取るべきだとお考えかと思います。この問題って、難しいですね。近藤さんどうです?」 >近藤「うーん。だからあのー……、食として受け入れざるを得ない状況にあるんなら、小出先生のおっしゃる意見はそのとおりだと思うんですよ。大人の責任のほうが遥かに大きいし。で、ただあたくしは一方で思ってるのは、あのー、こんな可能性なら、こういう危機対応ができるよってことが全て今出尽くしてるんだろうかっていう疑問がありましてね」 >水野「はい」 >近藤「つまり、やれるべきことをやった上でどう仕様も無いという現実なら、小出先生の意見に従うんですが。そこまで言ってるのかなと。つまり国から出てるデータだって、まだいい加減じゃないですか」 >小出「そうです」 >近藤「だからそこんところで、やれるべきことはなんなのかってことをやった上で、の話の部分もかなりあるんじゃないかなって気がしてるんですけどね」 >水野「まだやれるべきことを国はやっていない」 >近藤「うん。んで、あとはその最善を尽くしたかと、我々自身が。検査をするなんてアタリマエのことですよね。そのしかし、検査だって十分じゃないですよね。その上でもね、食として撮らなくちゃいけない状況になってんのか。まだしかし、東電にしろ政府にしろやらさないかんこといっぱいあるんじゃないですかね?」 >小出「はい。もちろんそう思います。えー私は先ほどそのー、汚染のあるものは東電に買い取らせて廃棄すればいいというかたが沢山いるという、聞いていただいたけれども。私は東電に買い取らせるということよりも、むしろ東電に対しては、汚染の検査をしっかりとやると、いうそういう責任をとってもらいたいと思って、います。」 >近藤「そうですよね」 >小出「はい」 >近藤「それは絶対的なことですよね」 >水野「まずはそこは絶対必要なことなんですね」 >近藤「はい」 もとの会話が長ったらしいので、引用も長ったらしくなってしまったが、要するに小出先生の意見に本当は反対なのだが、お客あるいは先生として呼んだ以上、反対ですとは言えないので、「その前に東電や政府にはやるべきことがたくさんある。それを東電や政府が全部やった後なら賛成だ。また、「東電が汚染の検査をしっかりやることが必要だ」という小出先生に対して、「これは絶対必要なことなんですよね」と水野・近藤の二人で念を押している。この時、近藤さんという人が、どうやって表面では賛成と言いながら本心は反対だと言おうか考えながら発言しているようすが、近藤さんの口調にはっきり出ている。 「その前にやるべきことがある。それを全部やった後なら賛成だ」という言い方は、表立って反対は言えないが、実は反対だという時の常套的表現であることは誰でもご存じでしょう。 確か小出先生は「中年何とか決死隊」とかに入っていたと思うが、そういうことは左翼は話題にしない。まあ、あれは非現実的な計画なので、小出先生が原発の現場で事故終息のために立ち働くなどということは実現しないだろうから、左翼にとって困る事態は起きないだろうが。 小出先生が左翼から見捨てられる日は近い。しかし、国民一般は小出先生を頼りにし、信用し続けるでしょう。多摩散人。 |