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(回答先: 将来的な原発全廃と現在の放射線危機煽りは別問題 (属国離脱への道) …御自由にお読みください。参考になる部分もあるかも。 投稿者 新世紀人 日時 2011 年 6 月 29 日 11:47:46)
「属国離脱への道」さんの言いたい気持ちは少しはわからんではないが、主張が空回りしている。
自分自身が小出批判をした立場としては言いにくい面もあるが、小出さんが福島原発事故を事故として見ても別に問題はない。
原発事故の裏に隠れている陰謀があるにしても、原発の存在に関わる諸問題は、事故を前提としても、何ら支障なく説明し議論することができる。
陰謀説が事実であっても、原発をどうするかの議論では、それをことさら言い募る必要も、それを前提にする必要もないのだ。
“日本弱体化”や“ユダ金延命”に手を貸すのどうのというのは、震災や原発事故とは一つ次元が異なる話であり、放射能危機を問題化する(煽る)から手を貸すという話ではない。
“日本弱体化”や“ユダ金延命”を避けたいのなら、中央政府が、なんら難しくない電力供給増大策をきちんとやり、震災及び原発事故を奇貨として国民経済の底上げ政策に踏み切ればいいのだ。
実体のない“安心”をまき散らす政府、放射能危機を煽らずに穏やかに生活している人々、放射能汚染にノーテンキな人でも、“日本弱体化”や“ユダ金延命”にいくらでも手を貸すことができるし、貸している。
【引用】
「 それはともかく福島原発周辺はおろか関東まで危ないという煽りだらけでいいかげんうんざりする。
実際は、被曝量が1ミリ・シーベルトを超えたのは警戒区域など福島県東部の一部にとどまる。しかも結局、これまでに放出された放射性物質の量はチェルノブイリの100分の1であることも分かっている。」
関東まで危ないというのは、煽りではなく、事実である。
危なさをどう受け止めるかは個々人の問題だが、戦後ただでさえ増加している平常値より1桁も高い放射線線量が続いたのみならず、内部被曝の危険性に満ちた放射性物質の降下沈殿が起きており、関東を越えて日本列島の広範囲が放射能にひどく汚染されていることは現実なのである。
「実際は、被曝量が1ミリ・シーベルトを超えたのは警戒区域など福島県東部の一部にとどまる」も、その人数は?その面積は?外部被曝だけ?などなど、をきちんと説明していない記事に依拠したものだ。
「24時間被曝」なら、1F北西30Km周辺では、事故後1ヶ月足らずで20mSvを超える外部被曝条件のなかで生活していた人が1万人を超えている。
“ユダ金延命”に手を貸さないために日本国民や居住者に被曝のリスクを取れというのなら、認識の基本的な整理さえできていない転倒した論理である。
「放出された放射性物質の量はチェルノブイリの100分の1」も誤りで、大気中に放出された放射性物質だけで予測値は74万テラベクレルだから、チェルノブイリで放出された520万テラベクレルの14%以上になる。
これに、海洋に投棄・流出した放射性物質、1F敷地内で地下水に混ざり込んだ放射性物質、日々増加している建屋内汚染水の放射性物質を加算すると、チェルノブイリを既に超えている可能性すらある。
日本政府は、大気中に放出された放射性物質の量のみ推定し、海洋や地下水に流れ込んだ放射性物質の量は曖昧にしたままなのだ。
【引用】
「長崎大山崎教授を排撃する動きが強いが、その言説を精読する限り間違っているとは思えない。年間100ミリシーベルト以下が健康にほとんど影響なし、という考えは放射線医学の世界の共通認識ではないのか。「御用学者」という冠のもとに、そうでない良心的な学者まで批判されている姿は日本にとって好ましくない。 」
これも、山下教授の言説を知らないまま書いていると思われる。
山下教授の“すごさ”は、年間100ミリシーベルト以下でもリスクがあることを学問的知見としてもっていながら、ある地域の人々に、「政府の政策が避難ではないのだから、自力でどうにかできる人はともかく、逃げることができないのなら、放射能に怯えずニコニコ笑って生活しよう」と平気で言えることにある。
政府の政策を絶対と考えるこのような学者こそ、「御用学者」という冠がふさわしいものであり、本人もそれを喜んでかぶる価値観の持ち主なのだ。
「年間100ミリシーベルト以下が健康にほとんど影響なし、という考えは」、TVや新聞での説明はともかく、学問的には極めて少数派であり、年間100ミリシーベルト以下の場合、他の発症要因と“腑分け”することができないというだけの話だ。
細胞に及ぼす損傷に由来する放射線障害の特性から、晩発性障害の発生確率は、線量に閾値がなく、リニアに変化するというのが多数派の考えである。
「属国離脱への道」さんが100mSv未満の放射線を好きに浴びることは勝手だが、根拠になっていない理屈で放射能汚染を問題にしている人々を非難することはやめるべきだ。
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