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日経新聞が報じる原発事故の「残る謎」(Internet Zone::WordPressでBlog生活)
http://www.asyura2.com/11/genpatu12/msg/353.html
投稿者 gataro 日時 2011 年 6 月 05 日 16:34:04: KbIx4LOvH6Ccw
 

http://ratio.sakura.ne.jp/archives/2011/06/04231901/ から転載。

日経新聞が報じる原発事故の「残る謎」
2011年6月4日 at 23:19:01

「日本経済新聞」は、6月2日付で、「検証その時」と題し、見開き2ページを使って東京電力福島原発事故の検証記事を載せている。

右ページでは、「福島原発事故 地震発生100時間」として、1号機から4号機まで、それぞれについて地震発生からの事故の経過をふり返っている。

左ページでは、「原子炉で何が 残る謎」として、次の3つの疑問をあげている。

1. 津波前に損傷はなかったのか?
2. 炉心溶融 いつから認識?
3. 水素爆発は回避できなかった?

そして「日本経済新聞」の結論は、「耐震性、万全と言えず」「早い段階で予測か」「状況認識の誤り響く」というもの。


たとえば、耐震性の問題では、3号機について、「緊急時に原子炉を冷すための『最後のとりで』とされる緊急炉心冷却装置(ECCS)の中心」となる「高圧注水系の配管に亀裂が入った恐れがある」と指摘。さらに、「耐震設計指針で事前に想定した揺れの3割程度上回る揺れ」が観測されたことや、1、2号機の受電用遮断機が「原子炉が停止中は作動するはず」であったにもかかわらず「揺れで不具合が起きてうまく作動しなかった」ことも指摘されている。

炉心溶融については、震災翌日の3月12日、放射性セシウムなどが原発周辺で検出されたことから、午後2時に、原子力安全・保安院の中村幸一郎審議官が「1号機で炉心溶融がすすんでいる可能性がある」と言及した事実をふり返っている。しかし、その後、「あくまで被覆管の損傷であって、燃料そのものの溶融ではないとした」と指摘。掲載されている時系列表では、中村審議官の記者会見後に、菅直人首相が「メルトダウンとは考えていない」と発言し、それを受けて翌13日、保安院が「炉心溶融は正確には確認できていない」と全日の発言を訂正した事実をあげている。

水素爆発にかんしては、1号機の「非常用復水器」(炉心の1時冷却水の蒸気を復水させて、炉心冷却に用いるもの。電力がなくても作動するため、電源喪失時の最後の頼みの綱とされる)が、実際には動いていなかった(急激に炉心の温度が下がったため、手順書にしたがって、東京電力の作業員が11日午後3時3分に手動で停止していた。津波で電源喪失後に、非常用復水器の弁を開く作業がおこなわれたことになっているが、これが作動したかどうかが、その時点では、分からなかった)ものを、11日深夜に記者会見した保安院が動いていると誤認していたことが、その後の作業に影響したとしている。

また、2号機の隔離時冷却系について、バッテリーでは約8時間しか動かないはずのものが、起動と停止をくり返して30時間以上動いていたことに疑問を呈している。

そして、最後に結論的に、識者のコメントを掲載しているが、そのなかで、エネルギー総合工学研究所安全解析グループ部長の内藤正則氏は、次のように述べて、東京電力にたいして「より一層の情報開示を求めたい」としている。

---------------------------------------------

報告書はデータ解析の結果のみを示しており、細かい前提条件や原子炉の構造などが分からない。我々専門家に対しては説得力に欠ける。爆発を引き起こした水素の発生量など、専門家の立場からすると疑問が残る。

---------------------------------------------

ここで内藤氏が「報告書はデータ解析の結果のみを示しており」と指摘しているのがポイントで、東京電力が発表した膨大な資料が、実はデータ解析の結果であって、事故直後のデータそのものではない、ということだ。東京電力は、ことここにいたっても、いまだに生のデータは公表せず、自分に都合のいいような「解析結果」のみを発表し続けているのだ。

 

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コメント
 
01. 2011年6月06日 02:29:13: R0CX945mHs
>また、2号機の隔離時冷却系について、バッテリーでは約8時間しか動かないはずのものが、起動と停止をくり返して30時間以上動いていたことに疑問を呈している。

「疑問を呈している」主語は日経かもしれないが、この点についてはたしか保安院さえ疑問を呈していたはず。もし格納容器に注水がなされてさえいれば、隔離時冷却系がずっと働き続け、2号機圧力抑制室破裂という重大事態は避けえたなどと、機器の不全の可能性を「東電・政府の大失態」にすり換えた阿修羅の至宝あっしらさん。専門家は誰もそんなことはつゆぞ言っていないようだ・・・といっても阿修羅有象無象の多くは、そもそもなんのことやらさっぱりわからないだろうけど。


疑問1. 津波前に損傷はなかったのか?


については2ちゃんねる某スレでのずっと前のカキコを参考までに示しておこう。1号機についてだが。ここでのよくあるだらだら書き投稿とはキレが異なる。

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315 :名無電力14001:2011/05/04(水) 21:51:37.54

3/11〜12 一号機に関する時系列
14:46 地震発生
15:41 全交流電源喪失 原子炉への継続的注水冷却喪失のおそれ
16:36 ECCSによる冷却装置注水不能
20:15 圧力容器6.9Mpa(耐圧7Mpaを下回る) 以降圧力容器圧力は急減    ※地震による圧力容器損傷を示す 
20:50 避難指示(半径2km)
21:00 水位 燃料棒上端+45p 低水位        ※それ以前の水位不明、すでに圧力容器・配管破損で水漏れ
21:23 避難指示拡大(半径3km・10km以内は屋内退避)
23:00 タービン建屋内で放射線量上昇 
00:30 格納容器圧が0.6Mpa(耐圧0.427Mpa)を超えている疑いで調査中 ※圧力容器破損により外側の格納容器圧が上昇した
00:49 東電から官邸へ「格納容器の」圧力異常上昇通報
01:57 タービン建屋内で放射能レベル上昇 
02:00 枝野会見http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg4477.html      ※東電とベント合意済明言     
02:50 圧力容器圧力0.8Mpa(耐圧7Mpa)        ※圧力容器はすでに破損、外側の格納容器とほぼ同じ圧力
04:00 中央制御室で γ線150μSv/h
05:00 炉から1.5km地点で 炉心由来物質のヨウ素検出・γ線1307nGy/h
05:44 上記理由で避難指示拡大(3km→10km)
06:10 保安院会見 「建屋内でなんらかが破損し放射能が外部に漏れた可能性」
06:18 NHK「停電のため放出に向けて装置を動かすのに電気が確保できず放出する見通しは立っていません」※電動ベント固執中
07:11 菅到着
07:51 ベントの電磁弁電源復旧作業を実施中        ※電動ベント固執中
08:04 菅離陸
09:04 一つ目の弁 作業着手
09:07 一つ目の弁 手動で開放
10:17 二つ目の弁 作業着手
 (空気圧縮ボンベ不調につき、約4時間、空気圧縮器到着待ち)
14:** 空気圧縮機到着につき作業再開
14:30 二つ目の弁 手動で開く
15:36 地震で破断した配管・格納容器フタのスキマから漏れた水素が建屋上部に滞留し爆発

----------------------------------------------------------

*上のコメについては圧力容器の耐圧が間違っているなど、いくつかおかしな点もあるが、(だいたいベント前に炉心溶融らしいし)おおまかな流れは頷ける。さらにまとめたコメを以下に。

----------------------------------------------------------
338 :名無電力14001:2011/05/09(月) 00:23:48.70

●地震後数時間で圧力容器破損 → 格納容器耐圧超過 → 格納容器フタのフランジから漏れ

3/11 14:46 地震    
3/11 20:15 圧力容器 6.9Mpa   ※冷却不能・沸騰低水位にもかかわらず耐圧9Mpaを大きく下回る平常圧 破損あり           
3/11 21:30 +45p 低水位    ※冷却不能・沸騰低水位にもかかわらず耐圧9Mpaを大きく下回る平常圧 破損あり    
3/12 00:30 格納容器 0.6Mpa (設計圧力0.384Mpa超過)    ※なんと平常圧0.005Mpaの120倍 圧力容器完全破損 
3/12 00:49 東電から官邸へ格納容器圧力異常上昇通報
3/12 02:30 格納容器 0.8Mpa
3/12 02:50 圧力容器 0.8Mpa   ※外側格納容器とほぼ同圧 圧力容器とっくに死亡

●菅視察(3/12朝)前どころか、東電の通報(3/12 0:49)時点前に、圧力容器が破損し
外殻の格納容器の気密も破れている(3/12 0:30以前)
東電は歯抜けデータしか出さないが、0時と2時で大きな違いはなし

-----------------------------------------------------------

*上コメのように、格納容器が設計圧力0.4Mpaの2倍、0.8Mpa=圧力容器圧力だのといった値になった時点で、すでに圧力容器も格納容器も破綻、炉心損傷・放射能漏れを示す。メルトダウンの事態を棚上げしても、地震による圧力容器周りの損傷を考えるのは自然。


02. 2011年6月06日 13:30:33: e6SdEWw9lQ
あれれれれ?
ゲンパツは管の視察でベントが遅れてバクハツしたんだよ
マスコミはみんなそう書いていたから!
でも、東電社長さんを自衛隊機で送ってあげれば、バクハツ防げたかも知れないんだよ
マスコミはそう書いていたから!
さらに、管が海水注入を中断させなければメルトダウンはしなかったんだよ
マスコミもそう書いていたし、元総理もブログでゆってたんだから!


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