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2011年6月5日(日)「しんぶん赤旗」
福島原発 1号機建屋 4000ミリシーベルト/4分で限度超す高濃度
福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の1号機建屋内の地上1階南東側で、床と配管貫通部の隙間から湯気が出ており、その付近で1時間当たり4000ミリシーベルト(4シーベルト)という、これまでで最も高い放射線量が測定されたことがわかりました。国が定める緊急被ばく限度250ミリシーベルトを4分で超える、きわめて高い値です。東京電力が4日、発表しました。3日に遠隔操作のロボットで建屋内を調査した結果です。
5月13日の同じ場所の調査では1時間当たり最大2000ミリシーベルトを測定していました。今回、湯気が確認された真下の地下には、原子炉格納容器下部の圧力抑制室があります。東電は、その損傷部から50度程度の放射能汚染水が漏れて、その湯気が貫通部の隙間から立ち上っているのではないかとみています。経済産業省原子力安全・保安院は、湯気に勢いがあることから、圧力抑制室の温度はもっと高いかもしれないといいます。
1号機は、東電の解析で最も燃料溶融が激しく、原子炉内で溶融した燃料から出た放射性物質を含む高濃度の汚染水が漏れ出て、建屋地下に大量にたまっています。今後、循環注水冷却システム確立へ向けた作業が予定されており、ロボットの調査は作業環境を把握するためです。東電は、湯気が出ている場所での作業予定はないといいます。
建屋反対側の北西側では、東電の社員2人と関連企業の7人が3日に原子炉圧力計を設置しました。被ばく線量は最高で4・03ミリシーベルトでした。
一方、2号機の作業を阻む湿気の原因とされる使用済み燃料プールの水温は代替循環冷却装置が稼働して、4日には33度に低下。状況を調べるために、同日、2号機建屋内に東電社員4人が入り、空間放射線量などを計測しました。湿度は依然99・9%でした。
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- 1号機のCAMS(格納容器内放射線量)計器は“正常に”線量測定をしているようだ。 あっしら 2011/6/05 16:48:34
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