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「2号機S/C損壊原因」についてコメントさせていただきます。
http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/807.html
投稿者 あっしら 日時 2011 年 5 月 27 日 17:33:33: Mo7ApAlflbQ6s
 

(回答先: 2号炉圧力抑制室の損傷は故意の爆破?! 投稿者 taked4700 日時 2011 年 5 月 27 日 02:48:59)


taked4700さん、お久しぶりです。

刺激的な労作、拝読させていただきます。

3月15日明け方の2号機S/C損壊の原因については、私も投稿をしていますので少しコメントさせていただきます。


1.〜12.に分けて分析されていますので、それに沿いながらコメントさせていただきます。

1.は、他にも含まれている内容なので省略します。


2.について:

【引用】
「圧力容器内で発生した水素がベンチの結果格納容器を経てサプレッションチャンバー内へ放出され、そこで酸素と混合して水素爆発したと言うのなら、サプレッションチャンバー全体が爆発によって破壊されていなければいけない」

「格納容器内である程度均一な組成の気体になっているはずでサプレッションチャンバーに放出されたときにはその気体がサプレッションチャンバー全体に均一に放出されるはず」


【コメント】

この部分を除き、他の2.の分析内容に同意します。

それほど重要なことではないと思いますが、圧力容器内の水素は、メルトダウンで圧力容器底部に“穴”があくまで、格納容器経由ではなく主蒸気逃がし弁とその配管を通ってS/Cに直接送られています。


3.について:

【引用】
「もし、サプレッションチャンバーの外側で爆発が起こったのなら、原子炉建屋の外側のパネルに何らかの破壊が見られるはずだがそういった様子はない。つまり、サプレッションチャンバーの外側で水素爆発が起こった可能性もほぼない」


【コメント】
S/Cの設置場所は原子炉建屋の地下ですから、そこで爆発が起きても、それなりの爆発規模でなければ外に影響を与えることはないでしょう。

今回のS/C損壊でも外見的な破壊は見られていません。

S/Cの外側で爆発が起きたのなら、S/Cの鋼鉄製の大口径管が内側にめくれるように破れているはずですから、見られるようになった時点でわかるはずです。

4.について:ここはポイントだと思われるのでいくつかのコメントを書きます。


【引用】
「3号炉にはMOX燃料が装填されていたことや使用済み核燃料からの水素ガス発生を考えても3号炉での爆発は大規模だった。爆発時に閃光が観察され、瞬間的に連続核反応が起こっていたと事故対応をしていた側に推測されたはずだ。上側に大きく爆風が吹き上がったので使用済み核燃料保管プール内で連続核反応が起こったか、または原子炉内部で連続核反応が起き圧力容器や格納容器のふたを吹き飛ばしたか、どちらかのことが起こったと解釈されたはずだ。」


【コメント】
水素爆発だと私は考えている事象が3号機で起きた3月14日時点では、3号機の使用済み燃料プール内の使用済み燃料から水素ガスが発生することはありません。
4号機の燃料プールより3号機の燃料プールのほうが、崩壊熱の多寡比較から危機度は低かったのです。
4号機の使用済み燃料が溶融していなかったのですから、3月14日時点の3号機の使用済み燃料が溶融していることはまずありません。
地震のときにとんでもないスラッシングが起きていれば別ですが、それで3mくらい水位がさがっていたとしても、その時点では溶融に繋がることはありません。

ただ、水素爆発が起きたことで燃料プールの水が相当量こぼれた可能性もあり、俄然危機が意識されるようになったとは考えています。

赤い閃光ですから千度未満の炎です。
水素爆発ですから、上側に大きく爆風が吹き上がるのは自然です。
溶融もしていない使用済み燃料が、再臨界さらには核暴走を起こすことはありません。
仮にあったとしても、水素爆発によって環境が変わり、溶融が進んだあとの話で、水素爆発と同時的ではありません。

3号機は1号機の1.7倍の熱出力ですから、燃料棒の数が同じように違います(1号機:31,244本に対し3号機:MOX込みで43,843本)。
その分ジルカロイの酸化で生じる水素の量が違ってきます。
それが、1号機は爆燃、3号機は爆轟という違いになったと考えています。

【引用】
「既に使用済み核燃料保管プールからの水素ガスに対しては2号炉のパネル開放をした。残る危険性は原子炉破裂の可能性であり、それをいかに止めるかが検討されたはずだ。破裂を防ぐには圧力を下げるしかない。格納容器圧力異常上昇が見られたら速やかに格納容器の圧力を下げるために何ができるのか、それを考えたはずだ。それは次の様なものであったのではないだろうか?格納容器内のガスには、当然、放射性物質が多量に含まれている。放射性物質を大気中に放出しないで圧力を下げるためにはサプレッションチャンバーの上部を爆破して穴をあければいい。」


【コメント】
「残る危険性は原子炉破裂の可能性」はほとんどないとはいえ、考慮はすべき問題だとおもいます。(2号機は50気圧Gから60気圧Gで推移し、水位がダウンスケールになった時点で7気圧Gになっているが、圧力容器は90気圧までは耐えるはず)

格納容器の圧力による損壊は原子炉よりも重大だと認識されたと思います。

しかし、以降の推論には大きな疑問を持ちます。
格納容器の閉じ込め機能を重視する人たちが、すでに2号機も“空だき”状態になりそう遠からず全炉心メルトダウンになり、圧力容器(原子炉)に“穴”があくこともわかっている時点で、格納容器に“地続き”のS/Cに、爆破ないし破壊で“穴”をあけることを選択するはずもありません。


【引用】
「サプレッションチャンバーの圧力が下がれば、自然に格納容器内から管を通してサプレッションチャンバーの下部にたまった水の中へ格納容器内のガスが噴出してくる。水で冷やされてヨウ素やセシウムなどの放射性物質はサプレッションチャンバー内にとどまり基本的に水素ガスだけが建屋下部に放出されるが既に水素ガス対策として建屋上部のパネルを開放してあるから水素爆発の心配はない。また、使用済み核燃料保管プールの冷却水は消防ポンプにより補給ができている。」


【コメント】
「サプレッションチャンバーの下部にたまった水の中へ格納容器内のガスが噴出」と書かれていますが、隔離時原子炉冷却システムで2号機のS/ Cの水は空っけつになっているはずです。
だからこそ、注水がないまま蒸発で水位がぐんぐん下がり“空だき”になったのです。

この時点では「使用済み核燃料保管プールの冷却水は消防ポンプにより補給ができている」ことはないと思っていますが、情報源は何ですか?

5.について:

【引用】
「1号炉での水素爆発を起こした水素ガスの原子炉建屋内への漏出がなぜ起こったのかはっきりしない。圧力容器や格納容器のふたの部分のパッキンから漏れたと言う解説が一部でされているが疑問だ。」

【コメント】
私も先日自説を疑うかたちで1号機の水素爆発に至る経緯を考え直しています。
結論は出たのですが、すっきり根拠を示すための作業をしています。


【引用】
「今回の地震程度の揺れでパッキンから漏れるのならそれこそおんぼろ原子炉ということになる。つまり、頻繁に原子炉建屋内で今までに水素爆発が起こっていなければいけない。」


【コメント】
格納容器の蓋は、語弊はありますが、高圧にさらされ続けると隙間ができるものです。
的検査で毎回漏れの試験をしていますが、設計圧力の0.9倍の圧力をかけてどれくらい気体が漏れるかテストしています。5%を超える漏れだとアウトだそうです。

最高使用圧力5気圧ABSを超える状態が続いていたのですから、隙間ができてもなんら問題ありません(ほんとうはおおありですが)。
しかし、だからといって、「頻繁に原子炉建屋内で今までに水素爆発が起こっていなければいけない」というわけではありません。
水素は放射線の影響による水の分解でも生じますが、それは通常運転中は主蒸気に混ぜて圧力容器から外に出し格納容器にもいかないようになっています。


【引用】
「それよりも、サプレッションチャンバーから外部排気塔へ排気を導く管が地震の揺れで壊れてしまっていて、ウェットベントをした結果、建屋内へ排気が滞留した可能性が高い。」

【コメント】
ほとんどのウェットベントがうまくいっていないようですから、その可能性もありますが、ほとんど号機で同じように損傷を受けたとも考えにくいので別の原因も探しています。


【引用】
「通常のベントができず、建屋内に水素ガスが滞留すると分かったから建屋のパネルを外すと言う措置をしたはずだ。なお、もともと建屋内へ排気を出す構造だと言う話もあるが、これはおかしい。なぜなら圧力異常上昇が起こった時は普通水素ガスの発生の可能性があるわけで、ウェットベントしても水素ガスはほとんど除去できず建屋内へ排出されてしまうからだ。」


【コメント】
2号機の建屋壁面パネルの開放は言われるような目的だと思っています。

ただ、「建屋内へ排気を出す構造だと言う話もあるが、これはおかしい。なぜなら圧力異常上昇が起こった時は普通水素ガスの発生の可能性がある」というのはちょっと違うと思います。
建屋上部の壁や天井は、そのような爆発が格納容器や原子炉圧力容器に大きな影響を与えないよう“弱く”設計施工されています。
それは、今回のような水素爆発が起きることを想定しての話です。


6.については同意します。


7.についても同意します。


8.については、「4.について:ここはポイントだと思われるのでいくつかのコメントを書きます。」と重複する部分が多いのでそれでかえさえていただきます。

9.について;


【引用】
「14日午後10時過ぎの格納容器圧力異常上昇を見てサプレッションチャンバーへのベントを改めて試みたがサプレッションチャンバーの気圧が下がらずにベントがうまく行かず、最終手段としてサプレッションチャンバーの一部を人工的に破壊してサプレッションチャンバーの気圧を低下させたのではないだろうか。


【コメント】
「4.について:ここはポイントだと思われるのでいくつかのコメントを書きます。」と重複するので省略します。

私の推論は、


事故を「レベル7」まで深刻化させた政府・東電の大罪:2号機圧力抑制室損壊は事故対策チームの極めて深刻な失態
http://www.asyura2.com/11/genpatu9/msg/549.html

[事故発生から2号機圧力抑制室損壊までの経緯:5] (その7)
http://www.asyura2.com/11/genpatu9/msg/601.html

を参照してください。


10.について:

【引用】
「福島第一原発の上空飛行禁止が3月15日にされているが、これは多分15日の早朝、つまり、2号炉のサプレッションチャンバーの異音発生時には飛行禁止がされていたはずだ。」


【コメント】
福島第一原発の上空飛行禁止は、半径20km範囲が12日に出され、半径30kmまでの拡大が15日です。


11.について:

【引用】
「2号機への海水注入が消防ポンプの燃料切れにより中断し、それは職員が監視または見回りのためにその場を離れていたから燃料切れに気づかなかったと説明されたが、これは不自然だ。ポンプの燃料切れはいつごろ起こるか事前に予測されているはずで、事前に燃料補給の計画が立てられているはずだからだ。つまり、海水注入の中断は、この時にサプレッションチャンバーの破壊のための爆破機器のようなものを2号炉原子炉建屋に運び込む必要があり、消防ポンプ車を移動させる必要があったからではないだろうか。」

【コメント】
燃料切れという発表には笑ってしまいましたが、4.で書いたように、S/ Cを破壊するために何かということはないと考えています。

高圧だった2号機の原子炉には、消防車(最大6.5気圧程度の圧力)ではなかなか注水できなかったと考えています。


12.は基本的に同意します。

なかなか刺激的で、これまでの自分の思考を整理する意味でも大変参考になりました。

今後とも積極的な投稿をお願いします。

ざざっと書きましたので、わかりにくい点や間違いもあるかと思いますので、ご指摘よろしくお願いします。

なお、これから、買い物に行って食事をつくり酒もくらいますのでレスは遅れてしまうと思います。ご了承くだささい。

 

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コメント
 
01. taked4700 2011年5月27日 20:36:29: 9XFNe/BiX575U : iUHxUxxaDY
あっしらさん、ありがとうございます。

>圧力容器内の水素は、メルトダウンで圧力容器底部に“穴”があくまで、格納容器経由ではなく主蒸気逃がし弁とその配管を通ってS/Cに直接送られています。

そうだったのですね。知りませんでした。

>S/Cの設置場所は原子炉建屋の地下ですから、そこで爆発が起きても、それなりの爆発規模でなければ外に影響を与えることはないでしょう。

爆発の規模についてですが、1号炉と3号炉の爆発規模の違いは部分的に3号炉のプールからの水素ガスがあったためと考えていました。ただ、どちらにしても、建屋内で水素爆発が起これば、それが地下であろうと、建屋の外観に損傷を与える程度の爆発になるのでは思います。一定の空間での濃度が爆発には必要ですから、よっぽど狭い空間がないと少量での爆発、つまり、小規模の爆発は有り得ないわけで、多分、都合よくそんな小さな空間があることもないし、その空間へ水素ガスが酸素とともに溜まることもあり得ないと思います。

>4号機の燃料プールより3号機の燃料プールのほうが、崩壊熱の多寡比較から危機度は低かったのです。
>4号機の使用済み燃料が溶融していなかったのですから、3月14日時点の3号機の使用済み燃料が溶融していることはまずありません。

ご指摘の通りですね。自分でなんとなく3号炉の爆発のひどさをみて、プールからも水素ガスが来ているものと思い込んでいました。

>格納容器の閉じ込め機能を重視する人たちが、すでに2号機も“空だき”状態になりそう遠からず全炉心メルトダウンになり、圧力容器(原子炉)に“穴”があくこともわかっている時点で、格納容器に“地続き”のS/Cに、爆破ないし破壊で“穴”をあけることを選択するはずもありません。

そうでしょうか?圧力容器に穴が開くことは圧力容器と格納容器の圧力が同じになることです。この状態でS/C空のベントが機能せず格納容器の圧力が異常上昇すれば、格納容器の爆発を心配すると思うのですが、どうでしょうか?

>「サプレッションチャンバーの下部にたまった水の中へ格納容器内のガスが噴出」と書かれていますが、隔離時原子炉冷却システムで2号機のS/ Cの水は空っけつになっているはずです。
>だからこそ、注水がないまま蒸発で水位がぐんぐん下がり“空だき”になったのです。

すいません。基本的な知識が自分には欠落しています。S/Cの水は隔離時原子炉冷却システムによって補充されるものなのでしょうか?自分は常時水がたまっていて、水の補給は独立した回路によって行われていると思っていました。

>この時点では「使用済み核燃料保管プールの冷却水は消防ポンプにより補給ができている」ことはないと思っていますが、情報源は何ですか?

すいません。この部分を書いた時にリンク先を付けようかと思ったのですが、つけずに書いてしまいました。先ほどからその資料を探したのですが見つかりません。ブラウザーの履歴を見てもよく分かりません。自分の思い違いであった可能性もあると、今、考えています。そうであれば申し訳ありません。

>最高使用圧力5気圧ABSを超える状態が続いていたのですから、隙間ができてもなんら問題ありません

疑問です。多分、ふたはねじ止めですよね。そうであれば、内部の圧力には関係なく気密性は保たれると思うのですが。ネジが緩むことはあり得るとは思いますが、あの程度の揺れで緩むとは考えられませんし、圧力で緩むとも思えないのです。

>「建屋内へ排気を出す構造だと言う話もあるが、これはおかしい。なぜなら圧力異常上昇が起こった時は普通水素ガスの発生の可能性がある」というのはちょっと違うと思います。

パネルの話はよく分かります。しかし、だからと言って常に建屋内に排気するようになっていたとは思えないのですが、どうなのでしょうか?

この後の部分については、申し訳ないのですが、また、今晩遅く書きます。


02. あっしら 2011年5月28日 02:26:31: Mo7ApAlflbQ6s : onVdTZ00nI

taked4700さん、こんばんは。


>圧力容器に穴が開くことは圧力容器と格納容器の圧力が同じになることです。
>この状態でS/C空のベントが機能せず格納容器の圧力が異常上昇すれば、
>格納容器の爆発を心配すると思うのですが、どうでしょうか?


格納容器の損壊とS/Cの損壊は、放射性物質の外部への漏洩の大きさについてはほとんど同等です。
(格納容器は頂部を除けばコンクリートで覆われていますから、金属容器に亀裂が生じただけだと全面漏れというわけではありません。

2号機のというか、今回の事故全体を通じて大気中にもっとも放射性物質を漏洩させた事象は、今回のテーマになっている2号機S/Cの損壊です。

(地下水は1号機だと思っていますが、海洋への放射性物質の流出も2号機がいちばん多いと思っています)

格納容器を保全するためにS/Cを破壊するというのは、意味や合理性がまったくない判断と行為になります。


>S/Cの水は隔離時原子炉冷却システムによって補充されるものなのでしょうか?
>自分は常時水がたまっていて、水の補給は独立した回路によって行われていると
>思っていました。

隔離時原子炉冷却装置は、全交流電源喪失時でも緊急停止した電子炉の蒸気を利用して駆動するもので、まずは復水貯蔵タンクに溜まっている水をポンプアップして圧力容器に注水し、その水が枯渇すると、S/Cプールの水を汲み上げて使います。

全電源喪失においてS/Cの水は、このように使われることはあっても、内設システムで補充されることはありません。

補充は、外部から消防ポンプを使って消火系で格納容器に注水し、それがあふれてS/Cへ流れ込むというかたちで注水するしかないようです。


>疑問です。多分、ふたはねじ止めですよね。そうであれば、内部の圧力には関係なく
>気密性は保たれると思うのですが。ネジが緩むことはあり得るとは思いますが、あの
>程度の揺れで緩むとは考えられませんし、圧力で緩むとも思えないのです。


圧力の力は“強大”な一方でネジ止めは“非力”です。

実態がどういうものかは次の資料をお読みください。

「原子炉格納容器の耐圧漏えい試験と漏えい率試験」
http://www.engy-sqr.com/kaisetu/topics/cv.htm


>パネルの話はよく分かります。しかし、だからと言って常に建屋内に排気するように
>なっていたとは思えないのですが、どうなのでしょうか?
>この後の部分については、申し訳ないのですが、また、今晩遅く書きます。

先行して書きますが、建屋上部の構造が壁も天井も薄いということは、基礎や建屋下部に負荷をかけないようにと設計上の考慮もありますが、それ以上に、イザというときに格納容器などに損傷を与えない配慮です。

イザというのは爆発で、可燃性ガスの流出や滞留は原発ではけっこうやっかいな問題として考えられています。

イザというときは今回でもわかるようにあるわけですから、水素などが爆発的に燃焼したときに、格納容器がある下方向に爆発エネルギーが向かないよう、壊れやすい構造にしておくのは正しい選択だと思っています。



03. taked4700 2011年5月28日 04:39:36: 9XFNe/BiX575U : iUHxUxxaDY
No.1の続きです。

>福島第一原発の上空飛行禁止は、半径20km範囲が12日に出され、半径30kmまでの拡大が15日です。

航空安全情報として自粛要請が出ていたのですね。知りませんでした。ただ、15日になってからの飛行禁止はやはり不自然だと思います。事前に自粛要請がされていたのですから、3号炉のひどい爆発を受けて、その直後(14日の午前11時)に飛行禁止がされていくのが、もし、航空機内への放射性物質の取り込みが問題になっていたのなら、本来の行動なのではと思います。まあ、素人考えなので、上空に到達するのに時間がかかるとかあるのかもしれませんが。

原子炉隔離時冷却系についてですが、最終的にS/Cから取水すると言う解説がされていますね。ただ、どうもまだ疑問です。原子炉隔離時というのは全電源喪失時であるわけで、当然炉心の圧力が高くなっていく可能性があるのだと思います。そうであれば、S/Cの水を事前に使ってしまうのは不合理であるように感じます。一部の解説には復水貯蔵槽の水を使うとされているのですが、こちらならまだ納得がいきます。http://www.nisa.meti.go.jp/word/9/0377.html

「2号炉圧力抑制室の損傷は故意の爆破」を書きながらも感じたことですが、あっしらさんのコメントを読ませていただき、自分の記事はやはり素人考えだったかなという感覚があります。実際、原子炉のいろいろな作りについてほとんど知識がありません。

ただ、やはり、2号炉の経緯については疑問が残ります。

1号炉で水素爆発があり、それでいて3号炉での水素爆発を防げなかったのも疑問です。

原子炉隔離時冷却系は崩壊熱によって発生する水蒸気で動くのですよね。3月14日、「13:25 2号機に関し、原子炉水位の低下を受けて「原子炉冷却機能喪失」(原災法第15条事象)と判断し通報。」となっていますが、これは311の地震のほぼ3日後であり、だいたい60時間です。これは「隔離時冷却用ポンプの定格流量は2号機クラスで100m3/h程度と思われるが、復水貯蔵タンクと圧力抑制室を合わせておよそ5,300m3の冷却材(水)は、53時間で枯渇する」とほぼ整合すると思います。ただ、「16:34 2号機に関し、消火系ラインから原子炉への海水注入開始」となっていて、この段階でまた原子炉隔離時冷却系が生き返るのでは思うのですが、そうはならなかったようですね。「十四日午後八時ごろから炉心の燃料の損傷が始まった」とされているのは、多少矛盾しているように感じます。原子炉隔離時冷却系の機能が停止した直後から燃料の損傷が始まったと言うのなら論理的かと思うのですが、違うのでしょうか?海水注入を始めた時には既に圧力容器に穴が開いてしまい、ポンプを起動するだけの蒸気がなかったと言うことかとも思うのですが、よく分かりません。結局、あっしらさんのご指摘にある海水注入の遅れを隠すために
「十四日午後八時ごろから炉心の燃料の損傷が始まった」と発表しているのでしょうか?


04. taked4700 2011年5月28日 04:58:09: 9XFNe/BiX575U : iUHxUxxaDY
03を午前0時ごろから書き始めていたので、あっしらさんからのご返事をいただいていたのに気が付きませんでした。

>格納容器を保全するためにS/Cを破壊するというのは、意味や合理性がまったくない判断と行為になります。

確かに、原子炉建屋全体をいっぺんに破壊するような爆発的な破裂になる可能性はない様子ですね。圧力は徐々に増加するわけで、全体の中のどこか弱いところが破損することによって圧力が解放されると考える方が確かに実態に即していると思いました。つまり、S/Cを故意に破壊する行為はありえないというあっしらさんのご指摘通りですね。単に圧力増加が爆発的な破裂に結びつくと考えてしまった自分のミスでした。

「原子炉格納容器の耐圧漏えい試験と漏えい率試験」については、まだ読んでいません。また後で読ませていただきます。


05. taked4700 2011年5月28日 12:03:42: 9XFNe/BiX575U : iUHxUxxaDY
こんにちは、あっしらさん。

「原子炉格納容器の耐圧漏えい試験と漏えい率試験」を読ませていただきました。確かに漏出部はいっぱいあり、いろいろなところから漏れる可能性があるのですね。圧力容器下部からの漏出はあまりないと思いますが、側面や上方にもいろいろダクトが付いているでしょうから、そういう場所からの漏出は充分にあり得るのだなと納得しました。

質問をさせていただいていいでしょうか?

1.1号機での水素爆発の後、なぜ、他の号機ですぐにパネルの開放がされなかったのか?

2.なぜ、2号機で原子炉隔離時冷却系が動いている最中に海水注入を始めなかったのか?2号機で燃料プールへの消防ポンプでの注水開始がいつ始まったのかも情報開示がない様子です。故意に遅くしたと言うことはありえないでしょうか?

多分、東芝などのメーカーの人たちや米軍関係者もいたはずで、1や2のようなミスが単純に起こったとは思えないのです。事故調査・検証委員会も何か機能しないまま表面的な調査だけで終わりそうな予感があります。


06. あっしら 2011年5月28日 16:02:02: Mo7ApAlflbQ6s : onVdTZ00nI
続きは、

「2号機圧力抑制室損壊原因」をめぐるtaked4700さんとのやりとり

http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/850.html

になります。

よろしくお願いいたします。


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