http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/787.html
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2号炉圧力抑制室の損傷は故意の爆破?! 4号炉の原子炉建屋が壊れたのは水素爆発ではなくて使用済み核燃料保管プールへ注水をするためにわざと建屋を破壊したのではという話がある。実際、公開された映像に映っているプール内の燃料は特に傷んだ様子もなく水素を発生したようには見えない。 そうであるなら、4号炉の水素爆発と同様に不思議な事象であった2号炉の圧力抑制室の破損も人工的なものである可能性がある。以下、それについての考察を述べる。 なお、格納容器圧力異常上昇は首相官邸のサイトにある http://www.kantei.go.jp/saigai/pdf/201105231700genpatsu.pdf の)福島第一原子力発電所パラメータにある「D/W圧力」の値が0.5を超えることを表すと解釈してある。 更に、福島第一原子力発電所パラメータで使われているMpaGはゲージ圧がメガパスカルで示されていると言うことでMpaGの値が3.0なら大気圧+3.0メガパスカルの圧力があると言う意味として解釈した。1気圧はほぼ0.1Mpaだから、31気圧が3.0MpaGの意味になる。またD/Wはドライウェル、つまり格納容器の意味で、その圧力のMpaabsはMpaにabsoluteのabsを付けたもので、絶対圧力のことだ。Mpaabsの値が3.0ならほぼ30気圧の意味になる。福島第一原子力発電所パラメータには公開されていないがサプレッションチャンバーの圧力も計測されているようだ。 1.2号炉のサプレッションチャンバーは言うまでもなく原子炉の下部にあり、サプレッションチャンバーの外部に水素という軽い気体がたまるということは不自然。 2.仮にサプレッションチャンバー内で水素爆発が起こったとするには、サプレッションチャンバー内に水素と酸素が一定の比率でたまる必要があり、それは起こり得ないのでやはり不自然。つまり、サプレッションチャンバーで水素が発生する要素はない。圧力容器内に装てんされていた核燃料から水素が発生していたのなら、サプレッションチャンバーではなくて圧力容器で水素爆発が起こるか、または、格納容器の上部で起こらないとおかしい。しかし、圧力容器内はジルコニウムがどんどん酸化していたわけで、水素と反応する酸素があるわけがない。また、格納容器内も無酸素状態で保たれているはずで、もし、圧力容器内で発生した水素がベンチの結果格納容器を経てサプレッションチャンバー内へ放出され、そこで酸素と混合して水素爆発したと言うのなら、サプレッションチャンバー全体が爆発によって破壊されていなければいけない。つまり、格納容器内である程度均一な組成の気体になっているはずでサプレッションチャンバーに放出されたときにはその気体がサプレッションチャンバー全体に均一に放出されるはずだからだ。 3.もし、サプレッションチャンバーの外側で爆発が起こったのなら、原子炉建屋の外側のパネルに何らかの破壊が見られるはずだがそういった様子はない。つまり、サプレッションチャンバーの外側で水素爆発が起こった可能性もほぼない。 4.1号炉では3月12日に水素爆発が起こった。3号炉では同14日に水素爆発が大変大規模に起こった。3号炉にはMOX燃料が装填されていたことや使用済み核燃料からの水素ガス発生を考えても3号炉での爆発は大規模だった。爆発時に閃光が観察され、瞬間的に連続核反応が起こっていたと事故対応をしていた側に推測されたはずだ。上側に大きく爆風が吹き上がったので使用済み核燃料保管プール内で連続核反応が起こったか、または原子炉内部で連続核反応が起き圧力容器や格納容器のふたを吹き飛ばしたか、どちらかのことが起こったと解釈されたはずだ。1号炉では既に原子炉建屋上部は破壊されているし、格納容器の底が抜けていて、改めて連続核反応による爆発を防止するため打つ手はない。残るのは2号炉だ。既に使用済み核燃料保管プールからの水素ガスに対しては2号炉のパネル開放をした。残る危険性は原子炉破裂の可能性であり、それをいかに止めるかが検討されたはずだ。破裂を防ぐには圧力を下げるしかない。格納容器圧力異常上昇が見られたら速やかに格納容器の圧力を下げるために何ができるのか、それを考えたはずだ。それは次の様なものであったのではないだろうか?格納容器内のガスには、当然、放射性物質が多量に含まれている。放射性物質を大気中に放出しないで圧力を下げるためにはサプレッションチャンバーの上部を爆破して穴をあければいい。サプレッションチャンバーの圧力が下がれば、自然に格納容器内から管を通してサプレッションチャンバーの下部にたまった水の中へ格納容器内のガスが噴出してくる。水で冷やされてヨウ素やセシウムなどの放射性物質はサプレッションチャンバー内にとどまり基本的に水素ガスだけが建屋下部に放出されるが既に水素ガス対策として建屋上部のパネルを開放してあるから水素爆発の心配はない。また、使用済み核燃料保管プールの冷却水は消防ポンプにより補給ができている。 5.1号炉では3月11日の午後9時にはメルトダウンが起こり、圧力容器の底を溶かして格納容器へ核燃料が漏れていたようだ。1号炉での水素爆発を起こした水素ガスの原子炉建屋内への漏出がなぜ起こったのかはっきりしない。圧力容器や格納容器のふたの部分のパッキンから漏れたと言う解説が一部でされているが疑問だ。もともと水素ガスは冷却水に添加されている。水素ガスに冷却水を通す管の腐食を防ぐ効果があるからだ。つまり、平常運転時でも水素ガスは圧力容器内に存在し、今回の地震程度の揺れでパッキンから漏れるのならそれこそおんぼろ原子炉ということになる。つまり、頻繁に原子炉建屋内で今までに水素爆発が起こっていなければいけない。それよりも、サプレッションチャンバーから外部排気塔へ排気を導く管が地震の揺れで壊れてしまっていて、ウェットベントをした結果、建屋内へ排気が滞留した可能性が高い。建屋内には当然酸素があり、そこへ排気とともに排出された水素ガスが加わり水素爆発した可能性が高い。つまり、3月12日の水素爆発の時点で、事故対応をする側は原子炉の様々な設備が地震の揺れそのものによって故障していると理解したはず。だからこそ、3月14日の「11:01 2号機に関し、原子力建屋パネル開放(水素対応)」という記述がされているのだろう。通常のベントができず、建屋内に水素ガスが滞留すると分かったから建屋のパネルを外すと言う措置をしたはずだ。なお、もともと建屋内へ排気を出す構造だと言う話もあるが、これはおかしい。なぜなら圧力異常上昇が起こった時は普通水素ガスの発生の可能性があるわけで、ウェットベントしても水素ガスはほとんど除去できず建屋内へ排出されてしまうからだ。更に、1号炉の水素爆発の原因として使用済み核燃料保管プールからの水素ガス発生はまだ考えられないと思う。なぜなら、使用済み核燃料保管プールの水が無くなるにはまだ時間的に早いからだ。1号炉の水素爆発は地震発生後ほぼ24時間で起こっていて、使用済み核燃料保管プールの水は燃料棒の上部から3メートルとか4メートルはあったので1号炉水素爆発の時点ではまだ冠水していたはずだ。 6.1号炉でメルトダウンが起こっていたとすれば、2号炉や3号炉でも同様にメルトダウン後ほぼ同時に圧力容器の底を溶かして格納容器へ核燃料が漏れていたはずだ。また、2号炉と3号炉では格納容器圧力異常上昇がベント実施後起こっている。つまり、2号炉も3号炉もベントが実際にはできないほど機器が壊れていたと言うことだ。格納容器圧力異常上昇とは多分二つの原因が考えられる。一つは圧力容器からのベントの結果格納容器の圧力が高まったのに格納容器のベントがうまく行かず、結果として格納容器の圧力が異常に高くなると言うこと。もう一つは、圧力容器がメルトダウンの結果壊れてしまい、しかも格納容器のベントが機能せず、結果的に格納容器の圧力が異常に上昇すると言うことだ。首相官邸の情報公開資料の福島第一原子力発電所パラメータで1号炉の原子炉圧力とD/W圧力が3月12日以降ほとんど同じ値を示しているのは、まさに圧力容器の底が抜け、格納容器とほぼ同じ圧力になっていることを示しているのだろう。だから、2号炉や3号炉でもこの値を見れば同様な事象が起こったのかどうかが分かるはずだが、現実には首相官邸のサイトにある福島第一原子力発電所パラメータを見ても、2号炉、3号炉とも判断ができない。既に圧力データがくるっているか、またはなんらかの要因で圧力データが変動しているのだと思う。なお、1号炉では3月26日ごろから原子炉圧力とD/W圧力の値が乖離していく。これが何を意味するのかもよく分からない。圧力容器の底にたまった核燃料の温度が下がり圧力容器の底の漏出部をふさいだと言う解釈が最も簡単だがその他の可能性もあり、判断ができない。 7.3号炉の格納容器圧力異常上昇についてみると、3月13日の原子炉圧力が「2:00 0.850」から「8:00 7.270」へ急上昇している。つまり、この間に圧力容器内の燃料棒の水位が下がり、被覆管のジルコニウムが傷んで水素ガスが発生したり、燃料棒内部からヨウ素やセシウムなどの揮発性の元素がガス化したはずだ。実際、東電自身も3月13日の「午前九時ごろから燃料の損傷が始まった」としている。3月13日の「13:00 0.190」と原子炉圧力が急減しているのは「08:41 3号機に関し、ベント開始」とあるように圧力容器から格納容器へのベントが行われた結果、圧力容器の圧力が下がったと言う意味であるはずだ。同時に格納容器からサプレッションチャンバーへのベントも行われた結果、D/W圧力が「13:00 0.3000」と「9:10 0.6370」から半減しているのだろう。3号炉で格納容器圧力異常上昇が通報されるのは3月14日の07:44 だ。つまり、13日の午後1時から14日の午前7時までの間に3号炉のウェットベントをするための仕組みが機能しなくなったということだ。東電の発表によると14日の午前3時ごろにメルトダウンが起こったと言うことだから、この時に圧力容器とサプレッションチャンバーをつなぐ部分に溶けた核燃料などが詰まった可能性がある。また、13日の原子炉圧力データに「21:40 -」と言うものがあり、このころから原子炉圧力とD/W圧力の値がうまく解釈できないものになっているように思える。 8.3号炉の水素爆発について。3月14日「11:01 3号機に関し、原子炉建屋付近で水素爆発発生」とあるように3月14日に大規模な水素爆発が起こっている。多分、この水素爆発の時点では原子炉に装てんされていた燃料棒からの水素ガスだけでなく使用済み核燃料保管プールにあった燃料棒が水面上に露出していてそこから発生した水素ガスも多量にあったはずだ。少なくとも1号炉の爆発と違って縦方向へ大きく爆発したのは上方に大きな開口部がある形で爆発が起こったと言うことだ。つまり、プールかまたは格納容器のふたが破裂したかどちらかしか可能性はない。どちらにしても、3号炉の圧力データは水素爆発以降不正確であるように見える。ともかく、3号炉の爆発を見て、これ以上の爆発は何としても食い止める必要があると事故対応をしていた人たちは考えたはずだ。 9.2号機の格納容器圧力異常上昇は3月14日に起こっている。「22:50 2号機に関し、原災法第15条事象発生(格納容器圧力異常上昇)」と記述されてい、3月15日には「03:00 2号機に関し、格納容器圧力が設計圧力を超えたことから、減圧操作及び注水操作を試みるも、減圧しきれず 」とされ、「06:10 2号機に関し、圧力抑制室(サプレッションプール)付近で異音発生。圧力抑制室の圧力低下」と続く。つまり、14日午後10時過ぎの格納容器圧力異常上昇を見てサプレッションチャンバーへのベントを改めて試みたがサプレッションチャンバーの気圧が下がらずにベントがうまく行かず、最終手段としてサプレッションチャンバーの一部を人工的に破壊してサプレッションチャンバーの気圧を低下させたのではないだろうか。 10.福島第一原発の上空飛行禁止が3月15日にされているが、これは多分15日の早朝、つまり、2号炉のサプレッションチャンバーの異音発生時には飛行禁止がされていたはずだ。飛行禁止は「半径20キロ〜30キロ圏内の住民に屋内待避の指示を出したことを受けて、上空の大気中にも放射性物質があると思われることから、航空情報センターを通じて各航空会社に飛行禁止とした」とされるが、3号炉の爆発によって大量の放射性物質の排出があったことは明らかだから、大気中の放射性物質が原因なら、3号炉の爆発の直後、つまり3月14日の午前11時過ぎに行われていなくてはいけない。つまり、人工的な爆破工作だからそれを写真撮影などされないように情報隠ぺいを図ったものである可能性が強い。 11.2号機への海水注入が消防ポンプの燃料切れにより中断し、それは職員が監視または見回りのためにその場を離れていたから燃料切れに気づかなかったと説明されたが、これは不自然だ。ポンプの燃料切れはいつごろ起こるか事前に予測されているはずで、事前に燃料補給の計画が立てられているはずだからだ。つまり、海水注入の中断は、この時にサプレッションチャンバーの破壊のための爆破機器のようなものを2号炉原子炉建屋に運び込む必要があり、消防ポンプ車を移動させる必要があったからではないだろうか。 12.同じく3月15日、4号炉の使用済み核燃料保管プールの冷却がうまく行っていなかったことから、別ルートでの水の補給の必要性があり、そのために4号炉原子炉建屋上部での火災がやはり人工的に起こされたのだろう。当初は小さく穴をあけるつもりがうまく行かず何回かにわたって爆破をせざるを得ず、結果的にかなり建屋の構造に傷みを生じさせてしまったはずだ。当初の報道が「火災」となっていたのは水素爆発を避けるための工作なので爆発という事象を認めたくなかったのではないだろうか。 以下のデータは首相官邸の http://www.kantei.go.jp/saigai/pdf/201105231700genpatsu.pdf 1 東京電力(株)福島第一原子力発電所の事故及び対応状況 からの抜粋。 3月11日 以下は、報道からの引用: http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110315/dst11031514100078-n1.htm 国交省によると、菅直人首相が福島第1原発の半径20キロ〜30キロ圏内の住民に屋内待避の指示を出したことを受けて、上空の大気中にも放射性物質があると思われることから、航空情報センターを通じて各航空会社に飛行禁止としたことを発出した。 定期便の遅れなど、空の便への影響は少ないとみられる。 ********************* ************************ http://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/20110315/1945_s_4goukigaiheki.html *********************** 福島第一原発の事故で、東京電力は二十四日、地震直後の2、3号機の炉心状況の分析結果を発表した。地震発生から、2号機は約百一時間後、3号機は約六十時間後にそれぞれメルトダウン(炉心溶融)した可能性が高いとした。今回の地震で1〜3号機でメルトダウンしたことになる。2、3号機の炉心の現状は「1号機と同様、注水による冷却が継続され、大規模な放射性物質を放出する事態でない」としている。 *6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<572>>
21:00 1号炉燃料融解
3月12日
00:57 1号機に関し、原災法第15条事象(格納容器圧力異常上昇)の通報
10:17 1号機に関し、ベント開始
15:36 1号機で水素爆発発生
3月13日
08:41 3号機に関し、ベント開始
11:00 2号機に関し、ベント開始
3月14日
05:20 3号機に関し、ベント開始
07:44 3号機に関し、原災法第15条事象発生(格納容器圧力異常上昇)
11:01 3号機に関し、原子炉建屋付近で水素爆発発生
11:01 2号機に関し、原子力建屋パネル開放(水素対応)
22:50 2号機に関し、原災法第15条事象発生(格納容器圧力異常上昇)
3月15日
03:00 2号機に関し、格納容器圧力が設計圧力を超えたことから、減圧操作及び
注水操作を試みるも、減圧しきれず
06:10 2号機に関し、圧力抑制室(サプレッションプール)付近で異音発生。圧
力抑制室の圧力低下
06:14 4号機に関し、音がして壁の一部破損を確認
06:20頃 2号機に関し、圧力抑制室に損傷の疑い
06:56 4号機に関し、建屋の上が変形した模様
08:25 2号機に関し、建屋5階付近から白煙確認
09:38 4号機に関し、建屋3階北西付近より火災発生確認
国交省、原発周辺30キロ上空を飛行禁止に
2011.3.15 14:35
国土交通省は15日午前11時59分、航空法に基づき、東京電力福島第1原発から半径30キロ圏内の上空を飛行禁止とした。被災者の捜索や救助に当たっている自衛隊などの航空機は対象外。飛行禁止措置がとられるのは、昨年11月のアジア太平洋経済協力会議などを含めて4例目。
http://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/20110314/0900_s_2gen_kaifuku.html
福島第二原発 2基で冷却機能回復(3月14日 9:00更新)
福島第二原子力発電所の3基の原子炉では、内部を冷やす機能が十分に確保できない状態が続いていましたが、このうち1号機と2号機は、14日朝までに冷却機能が回復し、東京電力は残る1基の復旧作業を急いでいます。
福島第二原発の1号機と2号機、それに4号機では、海水をくみ上げて原子炉内の水を冷やすポンプが津波の影響で動かなくなり、原子炉が入っている格納容器内部の圧力が上昇傾向にありました。
このため、東京電力がポンプを動かすモーターを交換するなど復旧作業を進めた結果、1号機は午前3時前、2号機は午前7時すぎにそれぞれ冷却機能が回復し、このうち1号機では格納容器内部の圧力も下がり始めたということです。
東京電力は、1号機と2号機の原子炉の冷却を進めるとともに、4号機についても14日中の復旧を目指して作業を進めることにしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/20110314/2225_s_2goukisuii.html
2号機 水位が半分にまで回復(3月14日 22:25更新)
東京電力福島第一原子力発電所2号機では、原子炉の水位が急激に下がって、一時、燃料棒がすべて露出した状態になりましたが、東京電力によりますと、海水を入れた結果、原子炉を冷やす水の高さは午後9時34分に燃料棒の上から2メートルの位置まで回復し、燃料棒の半分が水につかった状態になったということです。
福島第一原発2号機では、原子炉を冷却するすべての機能が失われて、原子炉の水位が急激に下がり、14日午後5時すぎ、核燃料の上の部分が露出し始めました。
このため、東京電力では、午後6時20分から原子炉に海水を入れる作業を始めましたが、燃料が切れてポンプが停止して海水が入らなくなり、原子炉の中にある燃料棒が、一時、すべて露出したということです。
原子力安全・保安院は記者会見で、燃料棒がすべて露出した時間は、「午後6時半から午後8時50分までの2時間20分にわたった」と述べました。
その後、燃料をポンプに入れ直した結果、海水が徐々に入り始め、午後9時34分、原子炉を冷やす水の高さが燃料棒の上から2メートルの位置まで回復し、燃料棒の半分が水につかった状態になったということです。
東京電力によりますと、海水を入れるポンプが停止したのは、職員が監視のためにその場を離れていた間にポンプの燃料が切れたためだということです。
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http://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/20110315/0840_s_2goukibakuhatsu.html
福島第一原発2号機で爆発音(3月15日 8:40更新)
経済産業省の原子力安全・保安院が午前8時前から行った会見の中で、「福島第一原子力発電所の2号機で午前6時10分に爆発音があった」ことを明らかにしました。
サプレッションプールと呼ばれる施設に損傷があるという情報について「まだ詳しいことが分かっていない。仮に穴が開いているとした場合、壊れている場所によって、液体が漏れるのか、気体が漏れるのか変わってくる」と述べました。
「サプレッションプール」は原子炉を覆う格納容器につながる設備で、放射性物質などを内部に閉じ込める機能も持っていて、この設備の一部に損傷が見つかったことで、放射性物質の閉じ込めが十分に機能しない可能性が出てきました。
また、2号機では、核燃料が水面から2.7メートルほど露出していることも明らかにしました。
露出している長さは、核燃料全体の半分程度に当たります。
さらに、福島第一原子力発電所の周辺で、爆発音の確認の直後に965.5マイクロシーベルトという放射線の値を観測したことを明らかにしました。
また、その後、882マイクロシーベルトにやや下がり、午前7時5分に387.3マイクロシーベルトに下ったということです。
原子力安全・保安院は「この放射線の値の変化がサプレッションプールの損傷によるものだと思うが、詳しくは分からない。監視は続けている」としています。
この放射線量について、「直ちに健康に被害が出る値ではない」と説明しています。
東京電力は、爆発音がしたあとに、現場で作業をしていた東京電力の社員を一時退避させました。
福島第一原発2号機では、15日朝の枝野官房長官の記者会見で、「サプレッションプール」と呼ばれる設備で、損傷があることが明らかになっています。
枝野官房長官は「周辺の放射線の数値は急激な上昇を示していない」と述べ、直ちに住民の健康に被害を及ぼすような事態ではないとの認識を示しています。
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http://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/20110315/0906_s_4goukiyane.html
4号機の建物の屋根に損傷(3月15日 9:06更新)
東京電力の記者会見によりますと、15日午前7時すぎ、福島第一原子力発電所4号機の原子炉のある建物の5階の屋根に損傷が見つかったということです。
この損傷について、東京電力は、詳しいことは分からないとしています。
4号機は、地震発生当時は定期検査中でした。
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http://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/20110315/1210_s_4goukikaji.html
福島第一原発 4号機で出火(3月15日 12:10更新)
東京電力は、東京の本店で午前11時から記者会見を行い、午前9時38分ごろ、福島第一原子力発電所の4号機の原子炉がある建物の4階の北西部付近で出火を確認したことを明らかにしました。
また、これより前に、15日朝の福島第一原発での爆発音のあと、4号機の原子炉のある建物で5階の屋根付近に損傷を見つけたということです。
さらに、4号機の格納容器の中にある使用済みの核燃料を保管するプールの温度が、通常の40度から84度に上がっているという情報があるということです。
一方、枝野官房長官は、午前11時すぎからの記者会見で、「4号機については火災が起きている。原子炉は地震のあと止まっているが、プールに保管されている使用済み核燃料が熱を持っていることから水素が発生している。これまで1号機と3号機で起こったような水素爆発が起きたと推察される」と述べ、4号機でも水素爆発が起きたという見方を示しました。
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福島第一原発4号機 外壁落下し2か所の穴(3月15日 19:45更新)
経済産業省の原子力安全・保安院は、15日朝、福島第一原子力発電所の4号機で爆発音がし、調べた結果、建屋の外壁が落下し、8メートル四方の穴が2か所開いていたことを明らかにしました。
原子力安全・保安院によりますと、15日午前6時14分、福島第一原子力発電所の4号機で爆発音が聞こえ、従業員が現場に向かったところ、原子炉が入っている建屋の北西側の外壁が2か所で落下して穴が開いていたと言うことです。
穴はいずれも8メートル四方で、爆発があったとみていますが、原因については分からないということです。
また、それからおよそ3時間後の午前9時38分には、4号機の建屋の4階付近から出火しましたが、午前11時ごろ、自然に消えていることが確認されました。
4号機は定期検査中だったため、運転はしておらず、原子炉の中は空で、すべての核燃料は、格納容器のそばにある保管用のプールの水の中に入れていました。
このため、プールの温度は上がりやすい状況になっていて、14日は、通常のおよそ40度より高い84度になっていたということです。
4号機のプールの水は、核燃料の熱で蒸発していることも考えられますが、原子力安全・保安院では、現在の水位がどうなっているのかは分からず、今後、水を注入する方法を検討するとしています。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2011052302000165.html?ref=rank
1号機 震災直後 炉心溶融か
2011年5月23日 夕刊
東京電力福島第一原発事故で、東日本大震災がおきた六時間後に1号機の原子炉建屋で高い放射線量が計測されていたことが東京電力の公表した資料で分かった。通常は出ないレベルの放射線量で丸一日浴び続けると死亡するレベル。この段階ですでに圧力容器内の水位が下がり、炉心溶融(メルトダウン)が始まった可能性が高い。
地震直後の運転日誌や中央制御室内の白板の記述によると、地震の六時間二十分後の三月十一日午後九時八分、十秒間で〇・八ミリシーベルトの放射線量を記録した。毎時換算すると二八八ミリシーベルトで、原発の作業員が五年間に被ばくする上限の一〇〇ミリシーベルトを二十分で超える値になる。
四十分後の午後九時五十一分に1号機原子炉建屋内への立ち入りが「社長指示」として禁止された。
午後十一時、原子炉建屋に隣接するタービン建屋内の中央制御室近くでも毎時一・二〜〇・五ミリシーベルトを記録した。
通常、原発に従事する作業員でも年間五ミリシーベルトに達することはほとんどないにもかかわらず、翌十二日午前九時には、十一日入った作業員四人に最大二五ミリシーベルトの被ばくがあったと報告された。
東電の解析では、1号機圧力容器では水位が下がり、三月十一日午後九時ごろから燃料が溶融。熱や圧力で格納容器を貫く配管などが傷つき、炉内で発生した水素や放射性物質が漏れた。実際の放射線量の増加も解析結果とほぼ合致。各種計器は当時、圧力容器内の水位が足りていることを示していたが、中央制御室の白板には「1号 水位計あてにならない」と書かれていたことが判明している。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/nucerror/list/CK2011052402100007.html
2、3号機 溶融示すデータ 東電、地震直後を分析
2011年5月24日
東電は、地震直後の原発のデータを分析してまとめた報告書を二十三日夜、経済産業省原子力安全・保安院に提出した。
分析は、三月十一日の地震発生後、原子炉内の水位が一定量維持されたことを示す水位計の値が信用できる場合と、冷却水の水位が低下した場合に分けて実施。東電は水位低下のケースが現状に近いとの見方を示した。
2号機は、いずれのケースでも同十四日午後八時ごろから炉心の燃料の損傷が始まった。水位低下の場合、約百一時間後の同十五日午後八時ごろに大部分の燃料が溶け落ちた。水位維持の場合は半分程度の燃料が圧力容器下部に落下した。
3号機は同十三日午前二時四十分ごろに炉心上部への注水が停止後、午前九時ごろから燃料の損傷が始まった。水位低下の場合、地震後約六十時間の同十四日午前三時ごろにメルトダウンになった。水位維持の場合、大部分の燃料は損傷したものの炉心にとどまっている。
東電は十五日に1号機のメルトダウンを公表済み。報告書ではメルトダウンの時間について、これまでの地震後「約十六時間」から「約十五時間」に修正した。
1号機は非常時に原子炉を冷やす復水器が地震発生直後から約三時間、停止したことが既に分かっている。報告書では「炉が冷却され、圧力が急低下したためマニュアルに従って手動停止した」として、地震の影響を否定。「地震発生から津波襲来までは、主要機器の損傷はなく、非常用電源も確保されており、原子炉の冷却機能は維持されていた」と結論付けた。
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