http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/749.html
Tweet |
(回答先: 福島原発、半年後も燃料発熱続く 東電、計算結果を公表 (北海道新聞) 投稿者 BRIAN ENO 日時 2011 年 5 月 26 日 13:48:08)
まず確認しておくと、各号機にある核燃料の使用履歴は東電(もしくは保安院)しかわからないことなので、きちんとした崩壊熱推移の予測は彼らしかできない。
崩壊熱は、短い半減期の放射性物質が多いほど大きく、それらが崩壊して安定した物質になるにつれ崩壊熱量が少なくなるとともにその減衰幅も減っていく。
ウラン235の核分裂が進めば進むほど、短い半減期の放射性物質が燃料被膜管のなかに閉じ込められ、崩壊がほとんどないウラン238が中性子を獲得してプルトニウムに変わるかたちで燃料被膜管のなかにたまることになる。
(瞬発的で局所的でも臨界状態であれば、ウラン235の核分裂でヨウ素やセシウムなど短い半減期の放射性物質が次々と生成されるので崩壊熱の減衰は押さえられる)
記事の崩壊熱の推定値は少し低めのような感じがするが、何より、もっと大きな崩壊熱を抱えているはずの4号機燃料プールの崩壊熱量を公表しないのは大問題である。
4号機の燃料プールの崩壊熱をはじめ1〜3号機の燃料プールの崩壊熱も公表すべきである。
4号機燃料プールの崩壊熱は、この時期で、2号機の倍ほどあると推測する人もいるからである。
東電は、
[熱出力]
1号機:1380MW(138万kw)
2、3号機:2381MW(238万kw)
[4/10(30日後)]
1号機:2MW(2千kw)
2、3号機:3MW(3千kw)
と説明しているが、崩壊熱の定格出力時の熱出力に対する比率から考えると、ちょっとおかしいように思える。
[4/10(30日後)予測]
1号機:5MW
2、3号機:8MW
と、定格熱出力の0.32%ほどで、
7月初めでも、定格熱出力に対して0.25%ほどの
[7/1予測]
1号機:3.5MW
2、3号機:6.3MW
程度だと思われる。
「地震から半年が経過しても、福島第1原発1〜3号機の原子炉の燃料から、熱出力で計約3千キロワットに相当する発熱が続く」という説明は、これまた隠蔽に近いデタラメなものである。
来る7月1日の崩壊熱は定格出力熱のおよそ0.25%だが、事故から満1年になる12年3月11日でも0.21%とそれほど変わらない。
[12年3/11予測]
1号機:2.9MW
2、3号機:5.0MW
それは、使用済み核燃料が燃料プールで2から3年冷却され続けていることからもわかる話だ。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素11掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。