★阿修羅♪ > 原発・フッ素11 > 483.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
地下深く 永遠(とわ)に 〜核廃棄物 10万年の危険 2010年 国際環境映画祭(パリ)グランプリ受賞作品
http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/483.html
投稿者 てんさい(い) 日時 2011 年 5 月 20 日 13:00:59: KqrEdYmDwf7cM
 

NHKBS20110224 地下深く 永遠(とわ)に 〜核廃棄物 10万年の危険〜(Into Eternity)  from open_box on Vimeo.

■BS世界のドキュメンタリー2011年2月16日放送
地下深く永遠(とわ)に 〜核廃棄物 10万年の危険〜

各国が頭を痛める原子力発電所の廃棄物問題。北欧のフィンランドが世界に先駆け、核のゴミの最終処分場の建設に乗り出している。「オンカロ」(フィンランド語で「隠し場所」)と呼ばれる処分場は、太古の岩盤層を深さ500mまで掘り下げた先に作られ、施設が国内で排出される核廃棄物で満パンになる約100年後に、入口を完全封鎖されるという。

核廃棄物の最終処分が難しい理由は、実はその先である。廃棄物が出す放射線が、生物にとって安全なレベルに下がるまで、欧州の基準では少なくとも10万年かかるとしている。つまりオンカロは、人類の歴史にも匹敵する膨大な歳月の間、安全性の確保が求められるのだ。革命や戦争が起きたり、気候や地殻の大変動に見舞われたりしたとしても・・・

最も危惧されているのは、今の人類が姿を消したあとの未来の知的生物が処分場に侵入し、放射線が漏れ出してしまうシナリオだという。そうならないよう、近づくと危険だという警告を伝えた方がいいのか?しかし、どうやって?あるいは何もせず、記憶から消し去ってしまう方がいいのか?原子力というパンドラの箱を開けた人類が直面する難問を描く。2010年 国際環境映画祭(パリ)グランプリ受賞作品

原題: Into Eternity
制作: Magic Hour Films (デンマーク 2010年)  

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2011年5月20日 13:03:04: bagXH0lhII
2011/02/20
『BS世界のドキュメンタリー・地下深く 永遠(とわ)に 〜核廃棄物 10万年の危険〜』雑感
http://www.accessup.org/pj/7__C5_E73_B9_E6/20110220.html

「オンカロ」は巨大な墓所、地下墳墓のような施設である。
番組の中ではエジプトのピラミッドにもなぞらえていたが、その見た目も然り、またその建設目的も然りである。

番組で印象的なのは、人の生のスケールを遙かに越える10万年に及ぶ長大な計画を前に、
その時知識や情報は継承されているのか、現代から続く文明は存在しているのか、
或いはヒトという種自体が存続しているのか予測できないという、
その事実を見つめる非常に冷徹な描き手の視線である。
その視線を通して、オンカロは、高レベル放射性廃棄物という人の活動の後に残る遺骸を玄室に納め、
ヒトとその文明が去った後にも立ち続けるであろうその姿は、人類そのものの墓標と映じるのである。

 

地球温暖化の現在考え得る最も有効な処方箋の一つとして原子力発電は近年再び見直されてきているが、
発電に際し有害な放射性廃棄物の排出を伴うというその実用化以来の根本的問題点は何ら解決を見ていない。
それでも、これまで主流であった火力発電による温室効果ガス排出による地球環境への影響と
どちらがマシかと問うた時、
また、再生可能な代替エネルギーが、果たして資源大量消費国の需要を賄うに足る実用性を
既に具備しているかを考えた時、
残る選択肢は、原発への回帰とそれに伴う放射性廃棄物の管理、とならざるを得ないのである。

勿論、エネルギーの消費の方を見直し、大量消費を脱却するという考えもある。
が、それは、「現在の生活水準を維持する」というこの論議の前提条件の是非にまで踏み込まねばならず、
それをこれから獲得しようとしている新興国の同意を得られる見込みも薄いものだ。
その為、この方策はここでの選択肢には含まれない。

 

オンカロは、フィンランドに建設されつつある、原発の放射性廃棄物の最終処分施設に付けられた名である。
安定した地層を選んでその地下深くに長大なトンネルを掘り、核廃棄物を搬入、封鎖し、
廃棄物の放射能が人体に害が無いとされるレベルにまで低下するのを待つ。
その間実に10万年。

今、これを建設している者も、或いは建設に反対しているであろう者も、
厳然たる事実として、この計画の成否を見届けることは出来ない。
どんな公的権力を持っていようとも、どれだけ金持ちであろうとも、
どれほど敬愛を集める思想的に高潔な者であろうとも、
絶対に、一人の例外も無く、それは許されない。

そして、人々に電力を供給し、文明生活を享受させ続けようとするのなら、それに伴って、
いかに目を背けたいと願っても、忌避することは許されない方策なのである。

 

番組は、画面の色調を寒色に振り彩度とコントラストを落とした映像と
学者や管理責任者、工事関係者らインタビュイーの硬い表情と口調で、
この計画がヒューマニズム中心の現代的価値観の埒外にあることを印象付ける。

また、オンカロの存在を次代の知的生命体に伝えるべきか否かという安全面の問題に触れ、
その伝達の手段としてまさにピラミッドのような碑文を刻んだモニュメントを建設する案を紹介する。

しかし、「死の翼触れるべし」の意味が我々に理解しにくいものであるのと同様、
まさに冥府のごとき生を拒絶する地下世界、オンカロへの立ち入りに対する警句もまた
正しく理解されるのか予測は難しい。
遙か未来、そこにはメッセージの受け取り手は最早誰も居ないかもしれないし、
眼口耳と五体を持ち言語でコミュニケーションするヒトの裔、ではない者がたたずんでいるかもしれない。

その結果案出された警告のデザイン案は見ようによってはオカルト的にすら映る。
ここに、科学の範疇でありながらも人間の力の及ばない現実を突きつけられるようで、
何か僅かに背筋の寒くなるような感覚を覚え、また同時に強い興味と想像力をかきたてられた。

 

本作は、地球温暖化の早急の対策としての原発利用の推進がもたらす負の側面を紹介し問題を提起する、
また対症療法かつ次善の策とはいえ、今ある限りの知性を以て対処する、知的な未来予測の話として、
とても興味深い番組だった。


02. 2011年5月20日 17:49:34: z6qltAUrw6
核廃棄物埋蔵施設のドキュメンタリーですが、まるでSF映画を見るような錯覚に陥りました。
これが現実に起こっていることとはとても思えないような…あまりにも厖大な未知なる世界。
作り話であってほしいと願いますが、これが現実なのですね。

この映画が作られた翌年に日本で悲惨な原発事故が起こってしまうというのも感慨深いですが
これを機会に原発を廃止するというのが、少なくとも今私達ができることではないでしょうか。
そうでないと、何の為の原発事故だったのか…怒りと悲しみの行き処がありません。


03. 2011年5月20日 20:32:10: iji5bhh6Y2
約50分、思わず見入ってしまいました。
たった100年そこらの快楽のために約10万年もの歳月、
静かに保管し続ける必要があることの未知数の恐ろしさ。

もう後には戻れない大量な放射性廃棄物があるから、
今後も推進するのではなく、
未来への負担は少しでも少なく、
そして、これまでの放射性廃棄物をどうやったら放射能を取り除けるか
そんな学問にエネルギーを投下してもらいたいと切に願う次第です。


04. 2011年5月21日 13:40:04: yIsZh3Lkng
>03. 2011年5月20日 20:32:10: iji5bhh6Y2 さん
>約50分、思わず見入ってしまいました。
>たった100年そこらの快楽のために約10万年もの歳月、
>静かに保管し続ける必要があることの未知数の恐ろしさ。

ゾーとしました。
こんな事までして、なぜこの100年の為に原発を使い続けるのか?
300年後500年後の事を考えられないって言っていましたが、日本の歴史から見れば500年前の事もそう考えられない事ではないですが、フィンランドの方には途方もなく昔の事なのでしょうか?
10万年だけ地球が生物のすめる星であれば、後は野と成れ山となれ、じゃなくて、放射能星となれか?
たいした研究者だわ!



05. 2011年5月22日 03:32:31: 5CkcsUHAHA
てんさいさんへ

たいへん貴重なビデオ、深謝します。当方、NHKを含めて、テレビはみないので…
フィランド人の透徹した考え方を見習いたいと思いました。日本とは、やはり教育が違うのでしょうね。>>300年後500年後の事を考えられないって言っていましたが、日本の歴史から見れば>500年前の事もそう考えられない事ではないですが、フィンランドの方には途方も
>なく昔の事なのでしょうか?

そういう意味ではなく、いつ戦争や災害、天変地異が起こるか、予測できないということです。500年前のことを、われわれが本当に知っていると思うのは、ある意味で錯覚です。残された文書や記録から、歴史家たちが推察しているにすぎないわけですから。

> 10万年だけ地球が生物のすめる星であれば、後は野と成れ山となれ、じゃなく
>て、放射能星となれか? たいした研究者だわ!

この部分の意味も不明です。フィンランド研究者たちへの批判なのでしょうか?
それなら、問題の本質をわかっていないことになりますね。
フィンランド政府や研究者たちのような未来を見据えた目を持つ人は、
日本では、小出さんや広瀬さんを除けば、ほとんどいない。
六ヶ所村をどうするのか? もう処理場はいっぱいです。

結局、人類は、自らの生活水準を守るために自滅することになるのです、残念ながら… せめて、子供たちを守ることを考えて、生きていきましょう。


06. 2011年5月22日 03:37:29: ZXbFYFzefY
オッペンハイマーだのキッシンジャーだの、人類を惑わす人々のこれ見よがしな行いに寒気を覚えていても頼るすがも見つけられず今に至る。

07. 2011年5月22日 10:14:31: tfMe53xdLs
てんさいさん貴重な情報有難うございます。
阿修羅のトップページで知りました。

人類は触れてはいけないエネルギーに手を染めてしまったのですね。

もはや、後戻りできない世界に住んでいる以上「オンカロ」のような施設を作り上げるしか手立ては無いのでしょう。
しかし、日本には安定した地層など有りませんので、ここはアメリカに協力してもらってネバダ砂漠にでも埋めてもらいたいものです。

>地球温暖化の現在考え得る最もの一つとして原子力発電は近年再び見直されてきている

何処が有効な処方箋?ですよね。
まず、温暖化しているかどうか分からないし
ましてやCO2が原因で有るはずが有りません。
そして、その原発を冷やすのに海水を直接温めている事実。
で、残ったのが10万年も隔離しなければならない「うんこ」
本末転倒もはなはだしいです。

原発を推進し、目先の快楽に溺れてきた人間
こういった人間が何故出来上がるのか?
フィンランド人のような発想は出来ないのでしょうか。


08. 2011年5月22日 11:15:30: bagXH0lhII
動画)終わらない悪夢 放射性廃棄物はどこへ 前編後編 BS世界のドキュメンタリー
http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/556.html

見えない敵 チェルノブイリ ワールドドキュメンタリー
http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/337.html

NHK ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図」の動画と詳細 (社長ブログ)
http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/302.html

これらはその他の阿修羅内動画紹介リンクです。コメント多数。


09. 2011年5月22日 11:29:34: Il8k40Rhrs
見させていただきました。
発電方式によりけりですが、生み出した熱エネルギーの約3分の2を海に棄て、更には生み出された放射性廃棄物を管理するために莫大な出資、管理などのコスト、そして将来の人類による「発き」というリスクを背負っている…

そんな原発のどこが地球温暖化を(しかもCO2説の)、エネルギー問題の有効な処方箋なんでしょうか…

しかも言うまでも無く上記のリスクに加え、「現在」を生きる我々も、震災や事故、事件による放射能汚染に苛まれるという致命的なリスクを背負っているわけです。

火力発電所が爆発したとか、そんなレベルじゃないですよ(それはそれで危険ですが)…

CO2「のみ」が原因という無理のある地球温暖化論に踊らされ、それがバレそうになると今度は原発??

既に存在する、処理に困っている放射性廃棄物、そして当然廃炉になるまで出続ける新たな廃棄物…

まともに処理も出来ない。
まともに管理も出来ない。
「想定外」に対応できない。
いや想定外でなくても事故多発。

そんな原発ならいらないですよ…

「だったら何か代替案はあるのか」と叱責を受けそうですが、原発事故で命の危機に晒されるくらいなら、まだエネルギー問題の影響を直に受けるほうが余程マシです。
生活は現在より苦しくなるでしょうが、何より「生きていける」んですから…

何にでも、イレギュラーやデメリットを前提に考えてモノを造ったり、行動を起こすのが正しいことなはず…
そんなことが、下らない「都合」でおざなりになる…
いざと言うときになるまでは、コストがどうとか、更には興味すら持ってくれない。
それまでは全く興味を持たず、事後になると「はじめから〜すれば良かったんだ
」「管理不十分だ」と周りが騒ぎ立てる…
当事者は「想定外」というばかり。

良く、社会は「結果が全て」だと言いますが、でも「結果のための対策」には興味を持たない。
情けないですね…

既に生み出された、そして世界的に原発が根絶されることはそう簡単にいかないでしょうから、それからも生み出されるであろう放射性廃棄物を如何に処分するか、あるいは未来の技術に頼るか…
そういうことをきちんと問いかけた上で、推進するなりを国民に知らせて欲しかったですね…
錬金術…とは言えるはずもありませんが、自らの望むようにエネルギーを使うことは、必ずしも言いことばかりじゃない、場合によっては、自らの無知、あるいは知識の脆弱ゆえに、致命的なリスクを伴うということを、今更ですが原発事故が起きる前に自覚するべきだったのですね。


10. 2019年6月12日 23:00:32 : 6ZJOuTQPMs : dGlFRXZqVlN6WkE=[2] 報告
核廃棄物をワンウエイで使用した場合は10万年かかりますね

フィンランドは欧州で福島事故後に新規原発を導入すると宣言した
その時に核燃料廃棄物を国外に持ち出さない輸入しないと決めたわけ
そのために、オンカロを作った
廃棄費用は原発で発電した電気を売った儲けから工面するって現実的な
方法をとった国です。

それに対して
日本は再処理して減容化を図るって手段を選択しただけ。

現在、日本国内には18000トンもの使用済み核燃料が存在する
これは、原発反対派でも知らないでは済まされない問題だって認識が必要
これを、最終処分するには莫大な費用が掛かる、そのためには電気という受益
無しに核燃料処分協力税って形で負担する必要がある訳
どのみち、そうなるのは目に見えてるからね

再処理すると、3パーセント程度が高レベル放射性廃棄物になる訳です
すべて処理しても540トン程度
しかも10万年は要りません、放射線が強い=短寿命核種が多い、だからね

単純に考えても、18000トンを10万年管理する施設を作るか
540トンを300年程度保管する施設を作るか
どちら日本で現実的に可能かってのも考えてみる必要があると思います。

脱原発しても原発を使うにしても、費用負担は要るのは目に見えているのですよ
私的には
最低限のレベルで発電して受益しながら費用負担の方が現実的に見えるがね。
負担したくなければ電気を使わないで生活すれば良い訳だし
選択肢は国民が選択できる、もし消費が極端に少なくなれば自然に原発は
淘汰されていくだろうからね。

  拍手はせず、拍手一覧を見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
 重複コメントは全部削除と投稿禁止設定  ずるいアクセスアップ手法は全削除と投稿禁止設定 削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告」をお願いします。 最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 原発・フッ素11掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 原発・フッ素11掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧