http://www.asyura2.com/11/genpatu10/msg/655.html
Tweet |
(回答先: 核生成物とともに、100万年問題が始まる (uedom.com掲示板より) 投稿者 五月晴郎 日時 2011 年 5 月 07 日 10:21:42)
http://amanakuni.net/pon/maseimingo/37.html
「麻声民語」から「37. 徳之島に原爆製造工場?」を転載しフォローアップ投稿とします。
=転載開始=
奄美で何が起きているかを想像しているうちに、徳之島で進行中の巨大開発は、高レベル核廃棄物最終処分場(以下、高レベル処分場)に違いないという結論に達したが、それは更に、プルトニウム貯蔵庫であり、原爆製造工場であるという妄想に駆り立てた。
きっかけになったのは、インターネットで奄美のことを調べていた娘が、プリントアウトしてきた「極楽道草その4、奄美カケロマ帰郷」と題するブログである。
(http://bepal-rakugaki.b.bv-bb.net/200706/article_1.html)
これは久しぶりに帰郷した筆者が、名瀬のタクシー運転手から聞いた話として、いま「奄振」の予算の大半が徳之島のダム造りに使われているが、これは「核廃棄物再処理場」のためコッソリ造っており、ダムに向かってデッカいコンクリートの道路も造られているというのだ。再処理工場と処分場を混同したような表現はあるものの、ほぼ奄美の友人からの便りで聞いた通りなのだが、最後の一言が気になった。
「300メートル掘って、核廃棄物を埋めるそうです」と言うのだ。噂の段階で、なぜ300メートルなどという数字が出てくるのだろう?
ところがつい先日、客人から聞いた話では「最近テレビでニューモ(NUMO)が、高レベル核廃棄物の最終処分場の用地を公募していますね。若い女のイメージ・キャラクターが言うには、地下300メートル掘って核のゴミを埋めるらしいですよ」とのこと。
そこで300メートルというのは NUMO(原子力発電環境整備機構)の宣伝文句なのだと気づいたのだ。核のゴミを地下に埋めることは予測していたが、地下300メートルといえば東京タワーの3倍近い。そんな深い穴を掘るとなれば、海の近くには造れない。
核再処理工場ならば、イギリスのセラフィールドにせよ、フランスのラ・アーグにせよ、そして六ヶ所村にせよ、冷却水は原発と同じように海水を利用している。ところが徳之島の予定地三京(みきょう)は、井之川岳などの山々に囲まれた最内陸部の僻地である。冷却水は巨大なダムを建造するしかない。
以上のような理由から、私は MAT計画は六ヶ所村のダミーとして核再処理工場計画に見せかけた、実は高レベル核廃棄物最終処分場計画だったのではないかと思う。なぜこんなことに今まで誰も気づかなかったのか? 奄美の仲間たちも、故高木仁三郎さんも。
MAT計画があることから、徳之島本命と見られた再処理工場は、84年春、下北半島六ヶ所村に用地が決まったが、それにはウラン濃縮工場と高レベル核廃棄物処分場という3点セットが組まれていた。しかし80年代後半、高レベル核廃棄物最終処分場は、住民の反対を理由に他に用地を求めることになった。(予定通りというわけだ)
一方、再処理工場がダミーと判明してホッと安心した徳之島だが、公共事業の名目で深く静かに基盤工事は進行していた。枝手久斗争で奄美島民の激しい抵抗にあい、ついに石油基地を断念した権力は、徳之島侵攻には徹底的な隠密作戦を採った。「核燃」の姿は見えず、開発の主体も理由も目的も不明なままだが、マスコミは何も探ったことがない。
さて90年代に入るや、核燃料サイクル開発機構は高レベル処分場の候補地を各地に求めた。私が奄美からUターンした飛騨にも、神岡鉱山の跡に話があり、反対運動の準備をしているうちに立ち消えになった。(その後それはスーパーカミオカンデとなり、ニュートリノの研究で小柴博士にノーベル賞というおまけがついた)
同じ岐阜県でも東濃の瑞浪には、核燃の支所があることから有力視され、反対運動も盛り上がったが、いつの間にやら音沙汰無くなった。その他、何ヶ所かに話があったが、いずれも途中で立ち消え、21世紀に入るや鹿児島県の種子島、馬毛島、トカラ列島、そして宇治群島に出まかせのような候補地が浮上し、署名運動も起きたが、トカラ列島や宇治群島は火山系である。要するにでたらめをやっていたのだ。
そこで方針を変え新装開店したのが、「NUMO」である。何十億円かの電源交付金を餌に、高レベル処分場の用地を公募したのだ。06年、さっそく食らいついた四国東洋町だが、町民の反対にあい村長は落選し、反対派新町長のもとに反核条例が制定された。そして今春は奄美の宇検村でも、同じようなことが起こり、核のゴミはボイコットされた。このような用地公募という形で高レベル処分場が決定するはずがないことは、NUMOだって百も承知のはずだ。
NUMOの事業目録によれば、建設地の選定は平成30年後半(2027年ころ)を目途とある。まだ20年も先の話だ。そんなバカなことがあるものか。各地の原発では使用済核燃料が貯蔵する場所もないほど増えつづけ、六ヶ所村の再処理工場は来春本格稼動すれば核のゴミは増える一方、中間貯蔵庫を設置しても限界がある。高レベル処分場の建設は急がれているはずだ。それなのに NUMOが悠長なことを言っているのは、徳之島の工事が着々と進んでいるからに違いない。
これではっきりした。90年代から今日まで、高レベル処分場をめぐって全国のあちこちで行われてきたトラブルは、全て徳之島の巨大開発をカムフラージュするためのお芝居であり、ペテンであり、マスコミ沙汰にすぎなかったのだ。
では、徳之島の高レベル処分場の建設はいつ明らかにされるだろうか? おそらく秘密のままだろう。六ヶ所村の再処理工場でガラス固化された高レベル核廃棄物は、泊港から夜陰にまぎれて太平洋か日本海を南下し、東支那海の徳之島に陸揚げされ、三京の地下に深々と運び込まれるのだ。徳之島は自衛隊に防衛された軍事要塞と化し、厳重なテロ対策が採られるだろう。なぜなら徳之島に運び込まれるのは、核のゴミだけではないはずだから。
再処理工場で抽出されたプルトニウムはどこに貯蔵するのだろうか? やがてヨーロッパからも大量のプルトニウムが返還されてくる。プルサーマル計画が実現しても、使いきれるはずがない。どこかにプルトニウム貯蔵庫が必要なはずだ。
莫大な金と労力をかけて造るのがゴミ捨て場だけとは、芸のない話ではないか。地下300メートルも掘るのなら、途中にプルトニウム貯蔵庫や、原爆や核兵器の製造工場を造るくらい誰だって考えるだろう。
しかし核のゴミならテロリストは来ないが、プルトニウムとなれば核ジャックもありうる。徳之島は軍事要塞化し、マスコミの取材はシャットアウト、島民には箝口令が敷かれ、電話もパソコンも盗聴されるだろう。そして NUMOは相変らずテレビを通して高レベル処分場の用地公募のコマーシャルを続けるだろう。
これが私の妄想であることを祈るばかりだ。
(12. 3)
=転載終了=
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素10掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。