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「uedom.com」の掲示板より「核生成物とともに、100万年問題が始まる」を転載投稿します。
=転載開始=
投稿者:ウエダ 投稿日:2011年 5月 7日(土)10時02分44秒
おはようございます、皆さん、植田です。
昨晩の小出裕章氏の「たね蒔き」インタビューが面白いです。
「浜岡原発をとりあえず停止せよ」、という菅首相の要請発言の後のインタビューです。
http://hiroakikoide.wordpress.com/
「原発は1〜3日で止められる。
しかし、発熱は終わらない。崩壊熱が続く。
その間にも放射性物質の生成が続く。
問題は、放射性生成物をどうするか?
膨大な放射能の塊(かたまり)。
これが、手で握れるまでになるには100万年。
今、政府はこれをどこに埋めるかを考えている。
手を上げてくれる地方自治体には、土地の調査費用に20億円を出すと言っている。
(すなわち、20億円で、100万年の放射能恐怖を買う、と。)
そんな自治体は日本のどこにもない。
だから、東京に埋めろ。政府は≪安全だから≫と言っているのだから。」
いやあ、昨晩の菅首相の爆弾発言も面白かったですが、それを受けてのこのインタビューも面白いです。
原発を動かすといかなる事態になるか、やっと普通の日本語言論に市民権を得てきました。
すでに40年にわたって作ってしまった核分裂生成物。
そして、それが排出されることがわかっていて、処理場所を決めてこなかった推進派。
俗に言う「トイレのないマンション」状態でのこの40年の日本の商業原子炉の運転でした。
今、福島、浜岡が原子炉を廃炉にしても、これから100万年問題が待っています。
広瀬隆氏は、原発を東京に作れ、と主張しましたが、小出氏は、核分裂生成物の処理場を東京につくれ、と主張します。
いや、大変いい主張ではないですか。
人間は、自分でやったことの責任を取れ、です。「安全なんでしょう?」
で、日本では、生成物の処理問題が、今、やっと普通のメディアの問題に出てきたわけですが、アメリカでは、昨日紹介したように、これを始めたのがサウスカロライナ州の知事・ライリー氏でした。
広瀬氏が『原発を東京に』で書いています。
「ライリー知事がネジを巻いてアメリカの大地に叩きつけた時限爆弾の時計は、この翌年の1980年からコチコチと無気味な音を響かせながら、針を進め始めた。廃棄物戦争の幕が切って落とされたのである。
この針を止める手段はこの世には存在しない。すでに莫大な廃棄物が、地球上に誕生してしまったからである。あとは、これを誰が引き取るか、という問題があるだけだ。」p.264
広瀬氏は、廃棄物処理を誰が引き受けるか、という問題を「30年問題」と呼んでいます。
誰も手を挙げないから、と。
しかし、放射能廃棄物が現実にある以上、それをどこかに置く(捨てる)しかありません。
1980年から30年が経過した今、ライリー氏が止めたトラックの荷物は、どこにあるのか? 今も放射能をキープしています。
さて、日本にはアメリカの約半分の原子炉が稼働していました。
福島以後は、26基が稼働中です。
それらのすべてから放射性生成物が産出されます。
「100万年」問題はすでに原発が稼働してから始まった問題ですが、それから40年たった今、やっとメディアに普通の問題として登場しました。
生成物はもう存在しています。
日本列島は、すでに原発に事故が起きようと起きまいと、神風特攻隊です。
自然科学の進歩は、明るい将来の夢をみさせつつ、人々を地獄に連れてきてしまいました。
いかにも知力を管理する悪魔(アーリマン)のやりそうなことです。
問題は、すでに事は起きてしまった、という点です。
=転載終了=
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