受動喫煙の女性 | 1.02〜1.03倍 |
野菜不足 | 1.06倍 |
放射線100〜200mSv | 1.08倍 |
塩分の取りすぎ | 1.11〜1.15倍 |
放射線200〜500mSv | 1.16倍 |
運動不足 | 1.15〜1.19倍 |
肥満 | 1.22倍 |
放射線1Sv | 1.4倍 |
毎日2合以上の飲酒 | 1.4倍 |
放射線2Sv | 1.6倍 |
喫煙 | 1.6倍 |
毎日3合以上の飲酒 | 1.6倍 |
日本人の発癌率は約50%なので、これは癌にかかる確率が(今後数十年間に)54%に上がるということで、野菜不足と塩分の取りすぎの間ぐらいである。いま被災地で問題になっている20mSv程度の被曝の影響は統計的に有意ではなく、誤差の範囲内だ。受動喫煙のほうが有害である。
このデータをもとにして「野菜不足は何十年も後に癌の発症率を6%増やすだけだ」と書いても怒る人はいないだろうが、「放射線は何十年も後に癌の発症率を数%増やすだけだ」と書くと怒る人がいるのは、それを特別な有害物質だと思っているのだろう。しかし発癌物質は数多く、プルトニウムと同じぐらい有害な物質はいくらでもある。
発癌性という点では、特に危険なのは酒とタバコである。健康被害を減らすためなら、原発の放射線の処理に何兆円もかけるより、酒とタバコを禁止するほうが有効だ――こう書くと「放射線は選べない」とかいう人がいるが、原発の周辺に住まないことは選べるし、逆に受動喫煙は選べない。そんなことは問題ではないのだ。
いま被災地で問題になっている程度の微弱な放射線はごく弱い発癌物質の一つにすぎず、それを他の健康被害と比べて特別扱いする理由はない。子供の健康を心配するなら、運動場が使えなくて運動不足になるほうがリスクが大きい(1.15倍以上)。放射能に大騒ぎするのは、読者を増やすためのメディアのバイアスにすぎない。
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現代の悪霊
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- 2011年05月01日 12:50
国民の放射能リテラシーを向上させる必要性とその方策について論じた。
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【コラム】東電・政府が管理区域でやるべき方策の一案
- [ AMOKの日記 ]
- 2011年05月01日 13:38
まず、年間1mSvというのは、健康被害が出ない放射線量から科学的に導き出したというより、普通に生活していて、絶対浴びることのなさそうな数字から出しているといって良いでしょう。 武田邦彦氏は年間1mSvにこだわりすぎることが、かえって健康被害を広める可能性に気がつ
コメント一覧
皮肉なことに、メディアがバイアスをかけて騒ぐ程に池田先生のblogのPVも比例するものだと思います。(笑)
PS 今回の地震対策の有意義な情報を流せる様に心がけてます。
http://togetter.com/id/dotcom07 http://twitter.com/dotcom07 http://www.facebook.com/dotcom07
それだけじゃありません!
ガンになった時の、手術後の再発防止の抗癌剤治療、あれも
計算してみると、ほんとに費用対効果うすいです!
料金高いのに、ほんとに効果うすくて、健康保険圧迫してます。全部廃止すべきだと思います。
現在の原子力行政の最大の問題はLNT仮説(微弱な放射線も有害)に基づく諸政策のはずです。LNT仮説は反原発論者達の論理的拠り所となると同時に、感情的反原発論の元凶ともなっています。
一方、原発推進者にとっても、高コストと参入障壁という利権を生み出す源となっています。ですから彼らはLNT仮説自体を批判しないので、現在、自縄自縛に陥っています。
LNT仮説さえ覆れば、原発のリスクは格段に縮小し、経済性も回復するはずです。
たいしたレベルの放射線を発生する訳でも無い、土やコンクリートの処理費用を格段に高くする事で利益を発生させる源がLNT仮説ならば、新規原発の建設を阻害するのもLNT仮説なのです。
原油を巡る情勢は緊迫しています。中東で一度有事が起きれば化石燃料の経済的優位性は低下します。私達は中東戦争の時の石油ショックを忘れた訳ではありません。戦争と投機を使えば、原油価格はいかようにでもコントロールできます。
私はLNT仮説の否定は、プルトニウムの「最凶」説の否定から始めればよいかと思います。半減期が2万年を越えるプルトニウムやウランは本来比放射能が低く、安全な部類に分類されていた放射性物質です。燃料工場などの事故での大量吸入以外に具体的な健康被害の事例も無いはずです。周囲40ミμmの範囲を4.2MeVという巨大なエネルギで焼き払うアルファー線に果たして細胞が耐えられるでしょうか?癌化以前に死滅するのではないでしょうか?(発生したフリーラジカルが周囲に拡散するという反論はありそうですが)
私達は今後来るべき時代に向けて、リスクの最小化と技術の可能性の拡大を同時に行う必要があります。ですから浜岡を止め、事故原発と同型機を止め、そしてLNT仮説を手低的に検証し、安全な新型炉を開発する必要を国民が認識しべきです。
日本は北朝鮮ではない。三権分立を基本とする法治国家である。
これらの数字が統計的に充分信頼が置けるものであるならば、菅政権は速やかに法令を改定し国内の放射線に関する基準を改めるのと並行して、国際社会に対しても現在の基準が如何にバカげていて半可通のヒステリィーに過ぎないかという啓蒙活動を始めるべきである。
原発周辺で生活している方々は、これまでの生活基盤を捨てて、原発から離れて生活することも不可能で無いようにも見えます。しかし、経済的な理由などから選択の余地の無い方もいます。後世の人にとっては、半減期2万年というゴミを渡されても甚だ迷惑な話です。リスクを他人に押し付けつつ果実のみ受け取っている人がいる中で、原発は不公平なシステムだと思います。原発推容認者は要するに自己中心的とも思えます。
池田さんは原発リスクを受容できるでしょうが、他人にまで押し付けるのはいかがなもんでしょうか?(個人の選択する権利を無視して良いのでしょうか?)どうしてここまで積極的に「リスクは小さい」と訴えるのでしょうか?(原発が好きなのでしょうか?)
福島から離れて生活している人が、「問題ない」といっても説得力に欠けます。生活の基盤を東京から福島に移し、身をもって証明されてはいかがでしょうか?
統計学的な見地は理解しているつもりですが、他人を馬鹿にして自分の価値観を押し付けているようにも受け取れましたので投稿してみました。
https://twitter.com/#!/kazuakat
日本人のがん罹患率は生涯で50%であり、放射線の影響で54%にしかならないと言っているが、その解釈の仕方があまりにも文系的だ。
日本人のがん罹患率は59歳まででは10%に満たない。
仮に生涯で100人中50人がガンになるところを、放射線の影響で54人になるとして、その+4人がどの年齢層で現れるかが問題。
実証データがあるかどうかは知らないが、仮に59歳までにガンになる10人が14人になるとすれば、人の生活設計を考えるうえで、この影響は大きい。
いま、漠然と恐怖を感じている人の多くは、自分の子供を始めとした若年層のガンや不妊症を心配しているのだから、あまりに単純な計算やロジックで断定的なことを言うべきではない。
あと、「原発の周辺に住まないことは選べるし」というくだりは、さすがに反省していただきたい。せっかく良いこと書いてても、この1文だけで、すべてをぶち壊してしまう。
>3.paopaoff1965さん。
LNT仮説の悪影響。同感ですね。原発推進者にも都合が良いと言うのは目から鱗のご意見ですが、確かにあるかもしれない。真実と政治的真実はかくも離れるのか。
某学者さんのように管首相から政治的に撤退する方便としても使ったりするから
たちが悪い。それともご本人も理解してないのかな。そんなはずないですよね。
幼児への影響を強調する話は多いですし、それなりに理解も出来ますが、その裏返しの「高齢者、少なくとも80歳以上の超高齢者には、被爆の長期的影響は皆無である」という事実は強調されません。
老人施設に対する巨額の補助金の代わりに、福島産の食物の現物支給でもすればいいように思うのですが。
一つだけ言わせてもらうと、私はだからといって、酒もタバコも禁止すべきではないと思います。この辺は、最近の反タバコキャンペーンの先鋭化を見てても思います。中には「そうだ、だから酒もタバコも撲滅しよう」という人がいそうなので。
私は酒もタバコも吸いませんが、その程度のことは我慢しないと、自分の好きなことも許されない社会になりそうですからね。自由主義ってのはそういうもんでしょう。
しかし、こんなことで原発の「即時撤廃」が主張されるような社会では、非科学的な理由による差別が消えないのは当然のことです。それを「反差別」を掲げる左翼が主導しているというのは、なんという皮肉でしょうか。
放射線よりタバコのほうが危険というのは全くその通りだと思います。ただ飲酒や喫煙でリスクが上がるのは自己責任ですが、今回の放射線はそうではありません。
例えばその0.数パーセントの人(とはいっても母数が多いので決して少ない数とは思いません)が放射線の影響で将来発癌したとして、その実害に対して当事者や政府が何らかの補償をしてくれるという話になるでしょうか。実際に影響を受けた人にとっては確率など無意味ですし、一方でその確率が影響を受ける人が確実に存在するということを示しています。
このような関係は確率の大小の差はあれ、まさに公害のそれであって特に住民の立場からすれば確率が低いからという理由で許容できるものでないのは明らかでしょう。
客観的な数字を示すことは重要だとは思いますが、自分の行動によって受ける被害と他者の経済活動の結果として受ける被害とを比較して安全性を論じても理解を得られないと思います。
乳頭癌
頻度は80%と、甲状腺癌のなかでは最多である。女性に多く、好発年齢は30-50歳代。また、被曝によって生じる甲状腺癌のほとんどが本型であり、チェルノブイリ原子力発電所事故後に近隣地域で多発している。
若年発症が多いにも関わらず、早期治療を行えば予後は極めて良好で、10年生存率は80%以上とされており、小さい腫瘍であった場合は95%以上の術後30年生存率を報告している施設もある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/甲状腺癌
妊娠中の喫煙による影響
* 喫煙は、妊娠を脅かす最大の防ぎうる危険因子である[31]。周産期死亡の10%・低出生体重児の35%・早産の15%が喫煙に起因するという研究[32]がある。妊娠中に能動喫煙あるいは受動喫煙すると、流産、早産の危険性が上昇し、出生後の 乳幼児突然死症候群(SIDS)、中耳炎、呼吸器感染症や行動障害などの罹患率が増加する。また、口蓋裂、口唇裂[33][34]などの先天異常の危険性も高まる。
* 禁煙などによる精神的ストレスは喫煙ほど児に多大な影響を及ぼさないことを、英国の疫学研究[35]が示している。日本では母子手帳に「喫煙を直ちにやめる」よう記載されている。
免疫低下・感染症
* 喫煙は、インフルエンザへの感染リスクも数倍高く、感染症のリスクを増加させる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/喫煙
震災地では衛生環境の悪化で感染症の増加が懸念されているので、国内でも喫煙や自販機やパチンコなどによる接触感染に注意した方が良いかもしれません。
メディアは「チェルノブイリで甲状腺癌が増えた」とまでは言いますが、チェルノブイリで1995年までで甲状腺癌で9人死亡したなどの詳細は言わないのは、なぜでしょうか?
そしてもんじゅと美浜では原発内でプルトニウムを10倍吸収しやすいタバコのポイ捨てがありました。イスラエル軍の調査で喫煙者はIQが低いという結果がありました。会社の備品やパソコンのハードディスクもタバコの煙で劣化します。喫煙による経済損失は年間7兆円(酒6兆円)、死亡者は20万人と厚生労働省で発表しています。電力会社の発電所の固定資産は1兆円もいくのでしょうか(私のブログを参照)?送電網は5兆円らしいですが。
或る小学校の喫煙率が5%で或る少年院の喫煙率は80%で或る麻薬治療の精神病棟の喫煙率と生活保護率も高いです。紙巻タバコの消費総数の17%が未成年喫煙という試算があります。若い女性の喫煙率も上昇傾向です。
パチンコ店の前の歩道などでも受動喫煙を避けれません。放射能や車の排気ガスはモニタリングしてますが、歩きタバコなどで顔と至近距離であるタバコはデジタル粉塵計などであまりしていません。放射能や農薬と違い世界より甘い基準値の中でさえ有害な状態な喫煙所の開閉により、禁煙の廊下に有害なタバコのガスが流れ出し、空気清浄機は成分の90%以上の粒子が細かいガスは除去出来ません。このメカニズムがわかっていなかったのが家電大手の工場の喫煙所などです。
停電や熱中症や病気を避けるためには暑くなって無用に冷房を使う(外国では無い)酒や(日本とドイツ以外は無い)タバコなど生活に必要が無い贅沢品の自販機を減らすべきでしょう。またパチンコ客の喫煙率は80%であり、未成年の健康被害防止のためにもパチンコ店入店時に未成年が入店していないか確認するべきです。節電的にもTVは未成年が見ている時間帯に酒やパチンコや科学的根拠が無い分煙(出来てる)広告のTVCMや喫煙シーンがあるアニメを放送することを控えるべきです。
内科開業医です。
池田先生のブログは、大変勉強になり拝読しています。
しかし、今回のご意見は大変粗雑な印象を持ちます。
20数年医療に携わり、患者さん達の健康情報番組のデタラメ情報に翻弄される姿を目の当たりにしてきました。
しかし、現在の医療レベルを鑑みると(一流医学雑誌でも横行する薬物データのインチキ等)、インチキ情報にひっかる人々を笑えることは出来ません。
また、時に患者さんの、何か尋常ではない、という感覚が検査データより病状の潜在を物語ることも多く経験します。
専門家、或いは科学データとやらより、素人の勘が優れていることもありえます。
国立がんセンターの発ガン性データの単純比較は、あまりに曖昧で(例えば臓器別ではありません)、原発ど素人の勘からいっても腑に落ちません。
すでに何人かの方のコメントと重複しますが、福島原発付近で住むことより、煙草とアルコールを選びますね、私は。
メディアのバイアスを批判されますが、今回はタイトル自体、メディアっぽいです。
放射線て素人でも簡単にボタンを押すだけで超微量を測定できて、害がよくわからないのが余計な疑心暗鬼を生むんでしょうね。一生のうちがんになる率が1%あがるのを保証せよ、って言われて「それはあなたのタバコのせいですよ」って反論したい。タバコは害ははっきりしてるのに測定ができないのがくやしいなぁ。数値化できるって言うのも考えものです。誰かタバコの発ガン率と煙の粒子数で相関取ってくれないかな。ついでに安い粒子数測定器も開発してほしい。
>しかし、経済的な理由などから選択の余地の無い方もいます。
それは純粋に経済的問題ですから、東電が補償すれば良い話。直接の健康リスクとは全く無関係の話で、混同してはいけません。
>後世の人にとっては、半減期2万年というゴミを渡されても甚だ迷惑な話です。
正直、化石燃料の枯渇の方がよっぽど迷惑では?後世の進んだ技術で放射性物質は安全に処理できるかもしれないが、枯渇した資源はもはやどうしょうもないでしょう。
>リスクを他人に押し付けつつ果実のみ受け取っている人がいる中で、原発は不公平なシステムだと思います。
金を稼ぐというリスクを都会に全部押し付けて、自分は何の生産性向上もできていないのに税金だけ注ぎ込む事を要求する、不公平なシステムが推進されがちな現在の日本で、原発を引き受ける地方と都会の関係は珍しくwin-winな公平な関係でしょう。原発が無ければ事故の遥か以前に過疎化して消滅していた自治体の方が多いのでしょう。受け入れた自治体の人達も、色々メリットデメリット検討した末に受け入れた訳であって、一方的に不公平など言うのは、彼らを馬鹿にし過ぎた失礼な話ですね。
>原発推容認者は要するに自己中心的とも思えます。
都会で電気代を使う側も、ブラック企業に勤め長時間労働と満員電車通勤に耐え、リストラの恐怖に怯え、スキル向上に少ない余暇も当て、ストレスで寿命の縮まるリスクを負って給料を稼ぎ、電気代を払ってる訳です。リスクを負うことなく、生活が維持されていくのが当然だと思う事こそ、最も自己中心的です。だから自己中心的で無い人なら、問題にするのはリスクとメリットの比較検討について語るべきです。
沢山のコメントがありますが、議論されているいくつかの問題について順不同かつターゲットの特定なしで私の異論を記します。
大陸の地質はプレート境界に近い場合を除いて、数億年のスケールで安定です。オーストラリアの砂漠地帯やシベリアは人口密度が小さいので、そのような地域の地下1,000 m 程度の深さに放射性廃棄物の貯蔵所を設ければ、半減期が2万年のプルトニウムを考慮しても将来に付けを残すことはないでしょう。オーストラリアやロシアがどの程度の見返りで受け入れるかは知りませんが。アフリカのカラハリ砂漠を候補地とした方がより現実的かも知れません。
私は自分の近くに原子力発電所建設計画が現在持ち上がった場合、それに反対します。しかし、日本の原子力政策が私のブログで提案した条件を満たすようになったあかつきには反対しません。「生活の基盤を福島に移せ」というのは、やはり、感情的反発だと言わざるを得ません。
食品添加物が入った食品や排気ガスを垂れ流すガソリン車を許容しておいて、放射能漏えいの可能性がある原発を許容しないことの論理的正当性はどこにあるのでしょうか。放射能が関係しようと関係しなかろうと、ものごとの判断はリスク対ベネフィットを考量した上で決められるべきでしょう。なお、放射能が出てくると判断停止に陥る現象については、私のブログで主張した「放射能=悪霊」説が的を射ていると思っております。
>食品添加物が入った食品や排気ガスを垂れ流すガソリン車を許容しておいて、放射能漏えいの可能性がある原発を許容しないことの論理的正当性はどこにあるのでしょうか。
食品添加物が入ってなくても長持ちする食品があれば、そちらを選びたい。排気ガスを垂れ流さない車が安価で手に入れば、そちらを選びたい。放射能漏洩の可能性がない発電手段があれば、そちらを選びたい。それが単純な庶民感情。何を小難しいことを言っているのか。
>受け入れた自治体の人達も、色々メリットデメリット検討した末に受け入れた訳であって、一方的に不公平など言うのは、彼らを馬鹿にし過ぎた失礼な話ですね。
安全だと言われ続けて受け入れている。
>都会で電気代を使う側も、ブラック企業に勤め長時間労働と満員電車通勤に耐え、リストラの恐怖に怯え、スキル向上に少ない余暇も当て、ストレスで寿命の縮まるリスクを負って給料を稼ぎ、電気代を払ってる訳です
電気代を払う人の仕事上のリスクを述べたところで、一体何を論点にしたいのか?みんなリスクを背負ってるんだから、原発のリスクも人に負わせて何が悪いってこと?
>問題にするのはリスクとメリットの比較検討について語るべきです
>ものごとの判断はリスク対ベネフィットを考量した上で決められるべきでしょう。
原発のリスクは未だ確率分布を描ける状況にはない。またはそれを真摯に描く努力を怠ってきた。確率分布を描けない場合は、残余のヘッジ不能リスクが大きくならざるを得ない。これはリスク対ベネフィットを正当に定量化できないということを意味する。だから本能的または経験的な危機感で判断される(これをマネジメントの世界では「アーツ」という)。
2度目になりますが、もう一度書きます。
この表は、「毎日3合以上の飲酒」「喫煙」が、「2Svの被曝」と同じリスクと表に書かれています。ところがそれは何ヶ月飲んだ場合なのか、一日何本を何ヶ月吸った場合なのかは読み取れません。
統計で嘘をつく法、反社会学講座などの書は、データの見せ方でいくらでも恣意的に結論を変えることが出来ると書いています。ネットでも結論ありきが見え透いたグラフが笑い話として取り上げられたりしています。この表には、そんな匂いを感じてしまうのです。
仮に飲酒3合/day×1000日なのだとしてみます。すると、2Svという数字は、LNT仮説を採用するなら、84μSv/h×1000日と等価になってしまいます。20年なら11.4μSv/hになってしまいます。LNT仮説とは何と不都合な説なのでしょう!
LNT説もしきい値説もホルミシス説も仮説です。どれも仮説に過ぎない以上、予防原則またはミニマックス法により、最も慎重な説に基づいてトレードオフすることが個人にとって最適戦略です。確かにタバコも酒も有害ですが“放射性物質も”控えるだけのことです。
アンチエイジングとやらに出費するぐらいの人なら、北関東以外の食材にちょっと多めに出費しても満足に違いありません。他人に勧めても自分の子供にだけは食べさせないのは、残念ながら合理的です。そしてそれは市場に反映され、緩すぎたり不誠実な手順で出荷された飲食物は、そうでないモノも巻き添えにして、売れなくなります。その現象・現実をありのままに受け入れられないと、その現象を「風評」被害だと憤ることになります。
ですから大事なのは、自称ジャーナリストと同じレベルに堕して情報操作合戦することではなく、誰もが中立と納得する機関により科学的医学的真実に決着をつけることです。それまでの間は、慎重説を採用した予防原則が各個人にとっての最適戦略です。
kamokaneyoshiさんへ.
私は情緒的な「放射能コワイ論」を目にして, 安部公房の「蛇が怖いのは日常性が欠如しているからだ」という話を思い出しました. 蛇が人類の天敵でないのに怖がられるのは, 手足がないなど日常性が欠如しているのが幽霊と同じだからという考えです. 放射能は非日常であるがゆえ, 悪霊としての資格を持ったのだと思います.
一方, 放射能よりリスクの高いものでも, 日常性があれば怖がられません. 排気ガスやタバコが典型的です. 私は呼吸器系が弱いのでだめですが.
データに基づく科学的な見地では主張される通りかもしれません。しかし、重要な点が見落とされています。それは、「酒とタバコ」と「放射能」のどちらを取るか、という自由な選択肢が与えられた結果ではない、ということです。もう一つの問題点は、原発の場合は、リスクを負担する者と便益を得る者が異なる点です。
原発と放射能の問題は、自由と公正さと便益とが一個人の範囲で完結しない社会正義に関わる問題です。これを、酒やタバコと比較することに無理があります。
原発よりも居酒屋脳の方が恐いかもですね。
焼き肉食中毒 患者38人、重症15人に
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000001105010001
TV番組でも放送された店らしいですね。原発近くの村で農作業をする番組もありましたけど、原発周辺の村って外国だと保健省が止めて広告されていないのでわかりませんが、ポロニウムなどが入っているかもしれないタバコを作っていますよね。
「タバコ畑で輪作した蕎麦は旨い」なんて話をする人がいますが、それは農薬を使っていない昔の話でしょうね。今じゃ産地偽装するほど中国産が多いので、どうなってるのかよくわかりませんがね。
それにしても居酒屋の近くのタバコの自販機って、販売者の目が届く場所になく「これって違法設置じゃないのか?」と思う自販機があるのですが。その前にタバコ店がタスポを自販機の前にぶらさげてることもありますが。そして居酒屋に駐車場があるのもおかしいですよね。飲酒運転を薦めてるとしか思えないです。
放射線は殺菌や医療で必要だけど酒やタバコは生活に必要が無く臭くて迷惑です。酒で殺菌できると言い張る人がいますが、酒の消費が減れば殺菌できるアルコールの値段が下がり手に入りやすくなります。原発の電気が無くなれば冷房が使えなくなり熱中症が増えて病院の電力使用が増えます。
反原発の人はまず25%節電してください。反原発でパチンコやタバコや車に乗ってギャンブルをやってる人がいるのは矛盾しすぎだと思います。
迷信的な酒・煙草・大麻・反放射線・反電磁波カルトの思考停止と矛盾した事例
http://blog.livedoor.jp/sanarui/archives/4632343.html
問題の本質は、放射線はタバコより安全かどうかではなく、事故の前後で基準を変えたことによる不信なのではないか。
年間20mSvは実際に問題ないのかもしれないが、それが事前に合意できてなかったならば、事後に基準を緩めることは費用がかかったとしても今は止めるべきではないか。推進派は安全性を主張するだけでなく、相手に信用される態度が必要なのではないか。
もう手遅れかも知れないが、
>「酒とタバコ」と「放射能」のどちらを取るか、という自由な選択肢が与えられた結果ではない
誰しも自由に「住まない」と言う選択があります。選ぶのは自由です。タバコは特に日本では飲食店で受動喫煙させられる、という害があります。
私はタバコの方が臭くていやですね。 一方、原発周辺で受け入れた自治体地域はリスクの代わりに大変高額な税収入と仕事、その他の補助金を受け取れます。どちらも便益を受けてますよ。
>非日常の怖さ。
確かにそうですね。とすると、いわゆる「バカの壁」になっちゃいますね。いくらデータを見せても単に「怖い」と言う事ですから、説得は不可能です。
聞く気がないんだから。でもそれが真実なんでしょうね。
原発の必要性について理解は出来ますが、だからといって、放射性物質の危険性について看過することに危惧します。
放射線の危険性は、急性期、慢性期において明らかに存在します。又、体内被曝と体外被曝の明らかな作用機序の違いもあります。一緒くたに論ずることも出来ません。
明らかであるのは、一定強度における急性毒性と、線形、非線型であるかの如何に関わらず、DNAを既存し、遺伝子に対する変異原性が確認されています。
例えば、人体の修復力を根拠に、その破壊が無害化される、或いは、その事で修復力が強まると言われても、それで安心できるようなものではありません。
又、体外被曝と、体内被曝を同一に論ずるのも如何なものでしょうか。
日本人にガンが多いのも、もしかすると体内被曝の影響かもしれません。或いは、タバコの害も、タバコに蓄積された微量の放射性物質の蓄積によるものであるかもしれません。
微小であるが故に有害で、微量であっても有害であるという放射線の特性も又一方にあります。
原子力が無くても、困りません。燃料電池で代替できます。
タバコの害の主因は実はベンツピレン等の化学物質ではなく微量放射線かも?ははー!?
私のIQが120しかないのも、父親が世界中を飛び回ってたお陰で飛行中かなりの被曝したせいかもしれないし、その父がわずか95歳+(100歳まで生きる予定が)で病死したのも微量被曝が原因でないとは科学的には排除できませんね。そういえば、この前、栃木で癲癇もちの運転者が小学生の列に突っ込んだ事件があったが、彼の病気は父母の何らかの放射線被曝が原因の遺伝的欠陥のせいだとの主張を完全には否定できませんね。
なるほど、なるほどーーー世の中、全ての災鬼は放射線のせいでないと100.000%の信頼度で証明せよと言われると科学者は困るでしょうね。
喫煙や飲酒が放射能よりも恐ろしいと言う主張は私も同意です。反原発を危険性の面だけから主張する人は最低でも喫煙と飲酒ぐらいは絶ってもらいたいと切に願っています。
ところで、喫煙や飲酒その他成人病の原因とされる危険性と放射能の危険性は根本から種類が違うものと思われます。罪の無い乳幼児から犠牲になるものと自由意志で本人の不摂生の原因で犠牲になる死亡者数を人くくりにしてしまうのはどうかと思います。
放射能汚染による乳幼児の死亡は原発を奨励する人の殺人であり成人病の死亡はその危険性を省みなかった事故ではないでしょうか?
あの日もう一度大きな余震が福島第一原発の間近で起きていたら、末期的な状態になっていた可能性は非常に高いです。その場合、このようなリスク比較などは出来る状況ではなかったことでしょう。もちろん、近いうちにもう一度大きめの地震が福島第一原発の近くで発生しないことなど、誰にも言い切れません。そして、その場合、建屋の現状、例えば4号機のプールのモロさなどをかんがえると、かなり危険な状況を生むことになるでしょう。
想定外の津波に襲われ、かつ、非常に危ない状態にある福島第一原発。冷静に考えれば、リスクは、むしろ非常に高く私たちに迫ってきています。現場の作業員の方々は、そういう現実があっての、命がけなのです。今発生している放射性物質はもちろん大変危険なのですが、地震が起き、一瞬で命がなくなるかもしれない状況のなか、覚悟をもって働いていらっしゃるわけです。
想定外の地震と津波による事故を、つい最近受けたばかりの私たちは、早くも現実にある危機を想定外に置き、起きた時は仕方がない、と呑気に現実を暮らしています。まさに安全圏にいるからこその精神状態です。原発の状態は落ち着いてきたというのが大方の見方です。しかし、これから起きる地震や津波にたいしては、非常に危険な状態に晒されているわけです。発がん性のリスクうんぬんは、現場作業員や福島県民の心、福島第一の現状を考えると、どうしても現実から乖離している発想に感じられてしまいます。
福島の土地は福島県民がご先祖さまから永々と引き継いできた宝物です。酒やタバコは好んで摂取した人間だけに報いますが、土地や海にまでは報いません。
あまりに杜撰な比較表。
二回目の投稿です。私の初回の投稿と、また他の多くの方がコメントされてることと内容は重複し恐縮ですが、日経新聞の記事に掲載された比較表は意味がありません。
比較できないものを比較したかのようにみせてるからです。1.母集団が違うこと。
2.臓器別のデータではないこと。等々・・・。
きちんと比較しようと思えば、前向きランダム比較試験しかありません。放射線vs.喫煙とかの二群比較。勿論、年齢や他の危険因子をそろえたグループに分けて。
何度も言います。あまりに杜撰な比較表。
よくありますね、こういう手口。
製薬メーカーが自社製品を売り込む時に、わが社の薬剤は効果はこれぐらい、副作用はこれぐらい、そして、それと比較しようと、ほぼ同効果の他社の薬剤のデータを持ち出してくるんですね。
データの母集団が人種も投薬期間も全く違うのに。
そんな比較は信用できない(意味がない)ですよ。
一流医学雑誌のデータのインチキさについて前に述べましたが、三流雑誌でも製薬メーカーの宣伝時の比較は相手にしてもらえません。
本当に国立がんセンターがこんなデータ発表してるのでしょうか。
これこそ対マスコミ用のメディア・バイアスかかりまくりのお粗末比較表です。
>
highlandjinさんへ
そうですね、私は、ガンの原因は、唯一放射線だと考えています。簡単ですね。
タバコには、発がん性はありません。ニコチンは、血管を収縮させるだけです。タールは、そう、大気中のコロイド状の放射性物質を濃縮してあります。一酸化炭素なんて当たり前にありますから、変異原性なんてありません。
放射線だけが、遺伝子を毀損し、細胞のDNAの転写を疎外し、ガン化させる元凶なのです。簡単ですね。放射線と、放射性物質が無くなれば、ガンも又なくなります。
所で、ガイガーカウンターの構造をご存じですか。実は、ガイガーカウンターなるもの、ごく微弱な放射線を検出できません。そういう構造になっています。だから、ごく微弱な放射線は、測定されることもなく、あってもないものとして扱われています。だから、微弱な放射線が及ぼす害について全く論じられないのです。
タバコも、酒も、それ自体では有害である物質は全くありません。
ksmo2011さんへ
放射線唯一犯人論を断定的に主張されておりますが、お医者さんでしょうか。放射性物質が含まれていないタバコや酒の無害論を展開されているところを見ますとお医者さんとも思えませんが。
「タールは、そう、大気中のコロイド状の放射性物質を濃縮してあります」とありますが、これは全くの誤りです。タバコに含まれているポロニューム(放射性物質)がタバコの火で蒸発し、それが肺に沈着することが肺がんの原因となります。それでも、ポロニュームはタバコによる肺がんの2%に過ぎないとのことです(日経サイエンス4月号参照)。そもそも、空気中に含まれる自然放射能の主成分であるラドン222は気体であり、コロイドではありません。いずれにせよ、空気中の自然放射能がタールに沈着する濃度など全く問題になりません。
悪名高いストロンチウム90がガイガーカウンターで検出困難であることは事実ですが、原発事故などではセシウム137などと一緒に行動するので、セシウムさえ検出できれば、十分対応することができます。
「ごく微弱な放射線は、測定されることもなく、あってもないものとして扱われています」とありますが、空気中の自然放射能でさえ十分検出できることを考えると、測定できない程微弱な放射線による健康被害は全く無視できると断言できます。測定されることがなにも拘わらず無視できない程の健康被害を及ぼす恐れのある放射性核種がありましたら、具体的に挙げてください。
私には、ksmo2011氏が放射能リテラシーに欠けているのか、あるいは放射能リテラシーがない人たちを脅すための単なる愉快犯なのか判断がつきません。なお、我田引水となりますが、放射能リテラシーにつきましては私のブログの記事「現代の悪霊」をご参照ください。
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51703447.html
原発の安全性と経済性についての数字