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@ ひふみ神示・富士の巻・20帖
『・・・一握りの米に泣くことあると知らしてあろがな・・・』、とあるのだが、今後は食糧生産に大変動が起きる危険性が指摘されるので、そのあたりを研究してみたいのである。
A アメリカは世界最大の食料生産国であり、輸出国でもある。
T アメリカの小麦の生産量は世界4位で輸出は1位。 (2010年あたりの推測値)
小麦の生産量 小麦の輸出量
EU ・・・・・・・・・ 13500 万トン アメリカ ・・・・・・ 3600 万トン
中国 ・・・・・・・・ 11500 万トン EU ・・・・・・・・・・・ 2200 万トン
インド ・・・・・・・・ 8200 万トン オーストラリア 1900 万トン
アメリカ ・・・・・ 6000 万トン カナダ ・・・・・・・ 1600 万トン
ロシア ・・・・・・ 4500 万トン ロシア ・・・・・・・・・ 500 万トン
U アメリカのとうもろこしの生産と輸出は世界1位。 (2010年あたりの推測値)
とうもろこしの生産量 とうもろこしの輸出量
アメリカ ・・・・・・ 32000 万トン アメリカ ・・・・・・4800 万トン
中国 ・・・・・・・・・ 17000 万トン アルゼンチン 1500 万トン
EU・・・・・・・・・・・・ 5600 万トン ブラジル・・・・・ 1000 万トン
ブラジル ・・・・・・ 5500 万トン ウクライナ・・・・ 600 万トン
アルゼンチン ・・ 2300 万トン インド ・・・・・・・・・200 万トン
V アメリカの大豆の生産と輸出は世界1位。 (2010年あたりの推測値)
大豆の生産量 大豆の輸出量
アメリカ ・・・・・・ 9100 万トン アメリカ ・・・・・ 4100万 トン
ブラジル ・・・・・ 7300 万トン ブラジル ・・・・ 3000万 トン
アルゼンチン 5100 万トン アルゼンチン ・ 900万 トン
中国 ・・・・・・・・ 1500 万トン パラグアイ ・・・・ 500万 トン
インド ・・・・・・・ 1000 万トン カナダ ・・・・・・・・ 300万 トン
W 世界の米の生産量 米の輸出量 (生産・輸出とも2010年あたりの推測値)
中国 ・・・・・・・・・ 13700 万トン タイ ・・・・・・ 1000万 トン
インド ・・・・・・・・・ 9500 万トン ベトナム ・・・ 700万 トン
インドネシア ・・・ 3700 万トン アメリカ ・・・・ 300万 トン
バングラデシュ 3200 万トン パキスタン 300万 トン
ベトナム ・・・・・・ 2500 万トン インド ・・・・・・ 200万 トン
タイ ・・・・・・・・・・ 2000 万トン
日本 ・・・・・・・・・・ 800 万トン
★ あくまでも推測値である。転記ミスも有り得るので、数値は各自で確認のこと。要は、アメリカの穀物に日本始め世界が依存していることを理解してもらいたい。
B アメリカの食糧神話は崩壊する危険がある
アメリカ大平原(グレートプレーンズ)には、「オガララ帯水層」と呼ばれる豊富な地下水があり、これを利用した大規模農業が行われている。
しかし、近年は地下水の膨大な汲み上げによって、年々地下水位が低下して、一部では耕作地の放棄が行われているという未確認情報もある。
(日本のように毎日降る雨水を利用した農業ではないことに注意すべきである)。
また、テキサス州一帯では昨年から干魃が続き、農業生産に打撃を与えているなどの情報もあり、いつまでも安定的な穀物生産が期待できるとは限らないのである。
C 日本の食糧生産高と食糧安保
日本の食料自給率には色々あり、「重量ベース」と「カロリーベース」が知られる。
重量ベースとは、米・麦などの穀類の国内生産高を基準とした統計である。現状は60パーセント程度といわれる。主食となる米の生産は現状800万トンといわれる。
(米については、老若男女の平均を1年当たり100キログラムとすれば、8000万人分を自給していることになる。小麦の自給率は15パーセント程度といわれ大部分が輸入である)。
カロリーベースとは、国民が国産・外国産を問わず、食べたいものを自由に輸入して食べた場合の国内産の比率である。
(輸入がストップした場合には、国産品ばかりになり、カロリーベースは100パーセントになる点に注意が必要である)。
D 「3.11」による「暫定基準値」の今後の影響
日本にとって最大の「食糧危機」とは米の生産のことであるが、放射能問題によって、200〜300万トン程度の米の生産に赤信号が点滅したのである。
すなわち、米に対する「暫定基準値」である。これによって今年の新米は出荷されたが、暫定基準値が何時まで継続されるかが大問題となる。
本来、日本には各種関係法令によって規制値が決められている。暫定基準値はあくまでも緊急避難的応急措置であり、これを恒久化することは出来ないから、いつか暫定基準値を撤廃しなければならない。
そうすると、米の生産農家は生産計画が立てられなくなり、早ければ来年の作付けをどうするかの問題が生じる。米は野菜と異なり、春の田植えを行い収穫出来るのが秋になるため、収穫・出荷の前に暫定基準値が撤廃されると、身動きが取れなくなるのである。
危険性が高ければ、無理して米を作るのを止めようという動きが生じる可能性もある。
E 遊休地・耕作放棄地における別の問題
米作は畑作とは若干異なり、「苗床」と呼ばれる土壌が必要であり、作土層や鋤床層や心土層と呼ばれる土壌が必要なのだが、長年の耕作放棄により潅木が繁茂して、この土壌を破壊していると、直ちに従前どおりの再生産が出来ないという問題が浮上するのである。
F 今後の悲観的な予測
近未来に米の生産が500万トンに減少すれば、5000万人分の米しかなくなる。さらに世界経済の大混乱で輸入がストップすると、自給率15%程度の小麦製品はアウトである。
自給率0%程度のとうもろこしは畜産飼料に多く使われるが、輸入が止まると家禽・畜肉はアウトになる。自給率5〜6%程度の大豆が止まると豆腐などもアウトになる。その他では、天ぷら油・サラダ油、精白糖、コーヒー、ゴマなどにも不足が生じるだろうと予想される。
★ まさに食糧安保については、「開国論か攘夷論」であり、「内憂外患」であり、「前門の虎、後門の狼」とも言うべきものであり、『少子高齢化』どころの騒ぎではないのである。
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