http://www.asyura2.com/10/warb7/msg/362.html
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「飛行禁止区域を作ってみては?」などキャメロンがもたもたと「提案」などするものだから、国連で中国・ロシアの反対で却下されてしまった。「先制攻撃とは言う前にやってからこそ、効果があるものだぞ」と百戦錬磨の士ゲーツがキャメロン首相を睨み付けた、と言うのが真相のようだ。
米英と応酬の間でリビアへの対応に関して足並みの乱れが目立っている。
北海油田が枯渇し、ブリティッシュペトロリアムによるメキシコ湾海底油田開発もしくじった英国にとっては、リビアの油田が手に入ればまさに天恵といえるだろう。
一方、欧州にしてみれば、リビアの混乱によって大量の難民が欧州に押し寄せる地政学リスクに晒されるし、何より重要なエネルギー供給が滞るので迷惑千万であろう。
スエズ運河を通さず、地中海経由で直に原油を輸送できるリビアの立地は欧州にとって大変ありがたく、欧州のリビア依存は決して浅いものではない。
これは仮説だが、「新たな油田獲得に必死で追い詰められている英国」がリビアに策謀を仕掛け、米国も途中までは支援をしたものの、思いのほかにカダフィ側が手ごわく、閉塞事態に陥っているのではないだろうか。
しかも、欧州のフラストレーションも危険水域に達し、米国も腰が引け始めている。
英国はどうやってこの混乱の収拾をつけるのだろうか、興味が持たれる。
(英国の財政危機は米国よりも差し迫っており、一連の中東の民主化デモは、英国の油田獲得という死活的テーマを支援すべく、米国が手を貸しているという構図ではないだろうか?)
ソース→http://www.infowars.com/liberated-libya-rejects-us-intervention/
【解放リビア、アメリカの介入を拒絶】
ベンガジのリビア青年たち。拳を振り上げながら勝利の声を唱和する。
「俺たちはアラブ人だ。アラブ人であることを誇りに思う。アメリカ軍は介入するな。」
そして若者たちが掲げる手書きのバナーには「俺たちの新しい国は俺たちで作る。アメリカは自分の国のことを気にかけろ。」
米国務省長官クリントンはリビアの食糧情勢を「気にかけた」発言をしていたが、どうやらその心配も当座はないようだ。隣国エジプトから米や油や砂糖がトラックに満載されてリビアとの国境を越え、無料で人々に配布されている。
若者たちは言う。「イギリスやアメリカには味方はしてもらいたい。カダフィ政権をやっつけるのを手伝ってほしい。カダフィがアフリカ諸国から傭兵を呼び寄せないようにしてほしい。」
だがしかし、「米軍の介入はいらない!」のだ。さらに年配のリビア人男性は、「俺たちは全員、アメリカの介入に反対だ」と強い口調で。
【オバマ大統領、「米軍中東配置もありうる」と強く示唆。
】
オバマ大統領は3月4日(米時間)「アメリカはリビア上空に『飛行禁止区域』をもうけることを考慮している」と述べた。リビア危機に関して大統領は強い口調で「米軍による飛行禁止区域設置も含め、あらゆる選択肢を考慮している」ことを示唆した。メキシコ首相刈る出論との会談中に述べたことで、大統領は「カダフィはリー指導者としての権威を失墜した」と宣言は、「彼は速やかに政権の座から立ち退くべきだ」と主張した。
オバマはまた「米空軍は人道的な立場から、リビアから脱出した人々をチュニジアの簡易キャンプ施設から空輸でエジプトに送り届ける意思がある」と発表。また「カダフィは首都トリポリで長期戦を構えると見られるので、アメリカはリビア国民に食糧を届ける手立てを考慮しなければならないだろう」と提案した。
イギリスのキャメロン首相が「リビア上空に飛行禁止区域を設けてみたら」と提案したときに、米国防省長官ゲイツは「一国が戦乱状態にあるとき、軽々しく軍隊派遣など口に出していいものだろうか」と厳しく批判した。ゲイツは「飛行禁止区域は、その国にまず軍事攻撃を仕掛けてからの話だ。まず『攻撃ありき』でなければ設置は不可能だ」と言い放った。
キャメロン首相による『飛行禁止区域設置』案はカダフィの反政府勢力攻撃阻止の方法として最初英国内で支持を得た。しかし現在中国とロシアがこの提案を棄却し、アメリカもまた「不賛成」を表明した。ゲイツ長官は今日米国会のある委員会で「率直に言って軍事行動に出るなどとはまさに軽はずみな発言だったと言える」とコメントした。
ゲイツは前々から「軍事介入には興味がない」というかれの見解を明らかにしていた。がその一方で「しかしペンタゴンが大統領から軍事行動を実行せよと命令を受けたなら、ペンタゴンは任務を遂行しただろう。たとえ軍用機が何百機必要になるだろうとも」とオーケーサインを出していた。「リビアは大国だからそれに応じた大掛かりな軍事行動になるだろう」と。
ゲイツがこのコメントを発表する前に、英国外務大臣ウィリアム・ヘイグが仏外相アラン・ジュペと会って話しをしている。ジュペは「国連の議決がないのに飛行禁止区域など設置できない」と言ったが、ヘイグは「英・仏はこれまでだって何度も国連議決なしに大胆で野心的な軍事行動に出てきたではないか」と同意を迫った。ジュペは「カダフィ政権の討伐のいかなる手段もその決定にはアラブ・中東諸国の参加が必要だ」と応酬した。
両外相の会談の前にオバマ大統領が「無数の自国民を殺し続けているカダフィの暴力を止めるためにも、アメリカは単独での軍事行動開始もオプションからはずさない」と述べている。ワシントンではクリントン国務省長官が「アメリカはカダフィが自国民に銃口を向け続ける限り軍事介入をテーブルの議題からはずさない」と重ねて念を押している。リビアの社会不安と動揺に深い懸念を表明しながら『飛行禁止区域』設置について語るときのクリントン長官の表情はかなり不機嫌なものだった。「われわれの最大の懸念のひとつはリビアの混迷が深まり、第二のソマリア化することだ」とクリントンは述べた。
首都トリポリでの情勢がカダフィ巻き返しの様相を見せ、(カダフィが)自分を廃絶しようとする欧米諸国を激しく批判したことで、ワシントンの懸念は水曜日に今まで以上に強調された形になった。カダフィは「われわれは最後の一人まで戦い抜く」とし、「もしアメリカやNATOが介入したらさらに何千人ものリビア人が死ぬことになるぞ」と警告した。
カダフィの警告は昨日米海軍の戦艦、USSキアサージ・USSポンス号の二隻がスエズ運河を通過して(地中海を)リビアに向かったことから来たものと思われる。キアサージには42期のヘリコプターが搭載されている。
これは火曜日に出したゲイツの命令によるもので、リビア人の避難援助および人道的救済の供与が必要になったときに備えて、としている。二隻の軍艦には400人の海兵隊が乗船している。
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- Re: やはり一連の民衆蜂起は、民衆自身が発動したものだろう。ーとりあえずの所見。 仁王像 2011/3/07 20:20:09
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