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2010年10月30日、香港誌・亜洲週刊の記者、紀碩鳴(ジー・シュオミン)氏が「日印がベトナムを引き入れて中国を抑止しようとしても通用しない」と題した記事を中国のブログサイト・鳳凰博報に掲載した。以下はその内容。
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いかなる国または同盟であろうとも、中国を抑止し孤立させようという陰謀は成功しない。インドは中国との国境紛争、日本は尖閣問題、ベトナムは南シナ海の領有権争いを理由に手を組み中国に対抗しようとしているが、こうした動きは中国の態度を硬化させるだけだ。中国は自衛のために軍事力の近代化をさらに加速させるだろう。日本とインドがベトナムを仲間に引き入れて中国を抑止しようと企んでも、空振りに終わることだけは間違いない。
インドのシン首相は24日から6日間の日程で日本、ベトナム、マレーシアを歴訪。ハノイでは東アジアサミットにも出席し、上記3カ国と2国間会談を開催した。注目すべきは彼らはいずれも中国と領土・領空問題で争っているほか、マレーシアを除く日本、インド、ベトナムは中国を侵略し、返り討ちにあっている。シン首相が訪問する国をつなげると大きな三角形が形成され、中国の半分が覆われることが分かるだろう。中国に対抗するための「アジア大三角形同盟」を結ぼうとしていることは明らかだ。
さらに深く考えさせられるのは、日印越の3カ国の背後には米国の影がちらついていること。戦略の重心を東に移している米国は、中国を最も牽制すべき相手としている。「アジア大三角形」の中心は米国であることは歴然だ。だが、中国がもたらす莫大な経済利益を犠牲にしてまで、日印同盟と手を組んで中国に対抗しようとする国などないに等しいだろう。経済を武器にした中国のやり方は、日印がベトナムを引き入れて中国を抑え込むよりよほど効果的だということだ。(翻訳・編集/NN)
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