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米空母打撃群が台湾に近寄る時には、それが太平洋側であっても、東シナ海同様相当のリスクを覚悟せざるを得ない http://www.asyura2.com/10/warb4/msg/236.html
株式日記と経済展望 2010年4月19日 月曜日 ◆韓国艦沈没「原因の分析可能な破片入手」 調査団 4月17日 朝日新聞 【ソウル=牧野愛博】韓国哨戒艦の沈没原因を調べている軍と民間による合同調査団の朴正二団長は16日、「直接の原因を分析できる一部の破片も発見した」と述べ、調査団が最有力と指摘した「外部爆発」の原因特定に向けて自信を示した。調査団は、沈没地点から半径500メートル以内の海域を対象に、残留物の捜索作業を続ける方針だ。 調査団の指摘を受け、与党ハンナラ党の鄭夢準(チョン・モンジュン)代表は16日、訪問先の東京で「北の犯行なら、悩まなければならない」と語り、軍事措置も含めた対抗策を検討すべきだとの考えを示した。 保守系の自由先進党、李会昌代表は「北の介入が事実なら、強力な報復をすべきだ」と述べ、国連制裁や開城工業団地事業の中断など、具体的な対抗策を挙げた。韓国では北朝鮮の関与を疑う報道が過熱。大統領府報道官は16日、「予断するには少し早すぎる」と冷静な対応を呼びかけた。 北朝鮮の公式メディアは同日現在、沈没について一切触れていない。 ◆米国に力を見せつけた中国の最新鋭潜水艦 4月19日 小林正男元海将 米空母キティホークの護衛圏内で、知らぬ間に入り込んでいた中国「ソン」級潜水艦が浮上していた、というニュースをご覧になったことがあるだろうか? *** 2005年までの10年間で潜水艦を31隻就航させた中国 *** 1995年から2005年の間に中国が31隻の潜水艦を就役させ、引き続き新造艦を建造している、というニュースはどうだろう。 これらのニュースは中国ではなく米国から発信されたものであり、米国が中国潜水艦に対して警戒感を強めていることがうかがえる例であるが、そうしたことを感じることができただろうか。 こういう報道を目にした時、そもそも潜水艦にどれほどの軍事的な価値があるのか、潜水艦の数にはどんな意味があるのか、潜水艦に対抗するための軍事的な対策にはどんなものがあるのか、といった基礎的な知識があると、報道に対する理解の深さが相当違ってくるだろう。 そして例えば、中国海軍力の増強、とりわけ潜水艦勢力の拡大が米国に与えるインパクトの強さも、理解できると思われる。 そこでここでは、報道の意味するところを理解するために必要な、潜水艦について知っておくべき基本的な8項目の知識について述べてみたい。 ”その1 潜水艦の軍事的価値” 潜水艦の軍事的な価値は、光や電波の届かない海中から突然ミサイルや魚雷を発射できることにある。またその隠密性から、特殊作戦部隊を上陸させるような作戦も可能である。さらには情報収集にも使われるが、衛星や長時間滞空可能な無人偵察機などが発達している現代では、この用途での重要性は低下している。 *** 核抑止力として期待された水面下からのミサイル発射能力 *** 突然ミサイルを発射する能力は、まず核抑止力として利用されている。核抑止というのは、敵の先制核攻撃を生き延びて報復する能力が常に維持できていることを顕示し、それによって先制核攻撃を思い止まらせることである。 核兵器の命中精度が100メートル単位で語られる現代では、陸上の強化されたミサイルサイトも第1撃で破壊される可能性があることから、水中にあって第1撃による被害を受けることのない潜水艦搭載の弾道核ミサイルが核抑止の主役となっている。 突然のミサイル発射は当然、戦術場面でも使用される。近距離から、従ってこれを迎撃する時間的余裕がほとんどない場所から戦術ミサイルを発射されることは、ミサイル対応能力を持っている水上の戦闘艦艇にとっても脅威である。 旧ソ連が米国の空母打撃群への対応として考えたのがこれであり、しかも米国側の対応能力を超える多数のミサイル発射を考えていた。こうしたソ連側の戦術に対して、米国はイージス艦で多数ミサイルへの同時対応を企図していた。 しかし何といっても、潜水艦にとって重要な武器は魚雷である。魚雷は発見されにくく、回避が困難であるうえ、水中爆発によって船舶に大きな損傷を与える。戦艦大和を撃沈した主力は航空魚雷であったが、当時の魚雷は艦の側面に衝突して起爆した。 *** 現代の魚雷は1発で大空母を大破できる *** こうした場合、爆発の主力は水面上に抜け、側面にある艦船に与える力はそれほど大きくない。このため、米軍は大和の左舷へ集中した魚雷攻撃を加え、その数は8本にも及んだという。これは片側へ損傷を集中させることにより、大和の転覆、沈没を企図したものであろう。 しかし現代の魚雷は艦艇の直下で起爆するため、当時の魚雷より一層危険な武器になっている。 魚雷が艦艇の直下で爆発すると、その爆発力は直上の艦艇を強く押し上げることになる。この爆発の直後、今度は爆発でできた空間が急速に収縮することになり、直上の艦艇は押し上げられた箇所を強く押し下げられることになる。 この往復の折り曲げる力で、艦艇は爆発箇所でポッキリと折れてしまう。下の写真は、オーストラリア海軍が排水量2700トンの元駆逐艦にMK48魚雷を発射した時のものであるが、4枚目までの写真で押し上げられる様子が、5枚目の写真で押し下げられる様子が分かる。 現代においても、高価なミサイルを持たず攻撃武器は魚雷だけという、比較的安価な潜水艦も多い。例えば、韓国の保有している「チャンボゴ」級は魚雷しか持たない潜水艦である。このように書くと、大したことのない潜水艦と思われるかもしれないが、それは誤りである。 *** ミサイルを装備しないからと言って過小評価は禁物 *** 通常、水上艦艇にはミサイル対処能力が備わっており、潜水艦が単独で発射するミサイルは命中前に撃墜される恐れがある。またミサイルの破壊力は魚雷に比較して小さく、1発で艦艇を撃沈することはまず不可能である。 他方、現代の魚雷は先に述べたとおり破壊力が極めて大きく、対象艦船まで誘導可能なものも多い。またほとんどの魚雷が自分で艦船を探す能力を持っており、1隻の目標に1発の魚雷を発射すれば、相当高い確度で命中、撃沈が期待できる。(中略) ”その8 「ソン」級潜水艦事件の意味” ここまで説明してくると、「ソン」級潜水艦事件の意味が見えてきたと思われるが、念のため最後の知っておくべきこととして説明しておこう。 *** 米国の最新技術を突破した中国の潜水艦 *** 事件の際、キティホークは訓練中であったと説明されていることから、当然護衛艦艇などに取り囲まれていたであろう。これらの対潜捜索がどのように行われていたかは想像によるしかないが、前程の対潜哨戒機によるソノブイやレーダーによる捜索、護衛艦艇による曳航アレイなどを使用したパッシブ捜索などが行われていたことであろう。 SSNの護衛がついていなかったという報道もあるが、常識的にはSSNやTAGOSによる広域捜索結果から潜水艦が存在しないと思われる海域を空母打撃群が行動していたと考えるのが、妥当であろう。そして万が一見落としていた潜水艦を発見するとしても、それは護衛艦艇等が形作る陣形の外側でなければならなかった。 陣形の内側で「ソン」級潜水艦が発見されたということは、偶然か故意かは別として、米海軍の様々な対潜手段を駆使した陣形が突破されたということを意味する。この陣形突破がたまたま当日の海洋状況の所為だとしても、そういうことが起こり得ることだけは認めざるを得ない。 そして1世代古い「ソン」級でそれが起こったということは、最新型の「ユアン」級ではより確実にそれが起こるということであり、東シナ海は米空母打撃群が容易に活動できる海域ではなくなったことを、事実として証明した事件とも言えよう。 1996年の台湾海峡ミサイル危機の時には、米空母打撃群が近海に姿を現して危機が沈静化したが、今後米空母打撃群が台湾に近寄る時には、それが太平洋側であっても、東シナ海同様相当のリスクを覚悟せざるを得ないと思われる。 *** わざわざ米軍に見つかって能力の高さを見せつけた中国 *** この事件が今後の台湾問題に与える影響は、決して小さくはないであろう。 ちなみに「ソン」級が浮上したのは、これが示威であるならば陣形内で米側に発見されなければ意味がないことから、陣形を突破した後にわざわざ見つかるための行動を取ったということであろう。 ”おわりに” 潜水艦の関係するニュースは、潜水艦に関わる知識がないと分かりにくいことが多い。しかし今、読者のあなたは少なくとも基礎的な知識を手に入れたわけである。 例えば、米海軍が使用している低周波大出力のアクティブソナーの使用が海洋生物保護のために制限されるというニュースを見た時、これがTAGOSのものであると気づけば、この制限の及ぼす影響をおおよそは想像できるようになったのではなかろうか。 国際関係は経済だけでは分からない。この記事を機に安全保障にも目を向けていただければ、望外の喜びである。
現代の魚雷は目標の艦船を自分で探す能力を持っているから発射されると命中する確率が高い。中国の潜水艦が米空母への射程圏内で浮上した事件がありましたが、それだけ中国の潜水艦の能力が向上していることを意味しています。数発の魚雷を一気に発射されたら大型の原子力空母でも沈められるだろう。
(私のコメント) 日本の自衛隊との共同訓練でも日本の潜水艦がアメリカ空母に接近できた事が何度かあったらしい。通常型潜水艦でも技術の進歩はかなりあり、蓄電池などの進歩でジーゼル潜水艦でも深度400メートルの海中を10ノットで航行が出来る。そうなるとソナーでも探知が難しく米空母機動部隊でもかなりの脅威になる。 もちろん魚雷やミサイルの進歩も著しくて一発で原子力空母をしとめる事が出来る。第二次大戦当時のジーゼル潜水艦は空からの攻撃で壊滅的な被害を受けましたが、それは短時間しか潜水する事ができず、追尾して浮上したところを狙えば簡単に撃破する事ができた。 最近のジーゼル潜水艦はモーターやバッテリーの進歩向上で長時間潜行して高速で航行できるようになったっようですが、軍事機密なのでよく分からない。スターリングエンジンでバッテリーを充電すればかなり長期の潜水航行が可能だ。むしろ食料などの限界で30日程度だと言うことらしい。 このように通常型潜水艦でも高性能化でアメリカが誇る原子力空母機動部隊は安閑としていられなくなってきた。冷戦時代はソ連の航空機や潜水艦ぐらいしか脅威ではなかったのですが、最近ではロシアが力を盛り返してきたし、中国の空軍や海軍の近代化で新たな脅威にさらされている。 ニュース記事では旧式の潜水艦と言うことですが、もしかしたら捕捉の難しい新型の潜水艦だったのかもしれない。深度400メートルで10ノットで潜行されたら対潜哨戒機では発見は無理だと言う事です。更に新型の核魚雷や核ミサイルで打たれたら巨大原子力空母は一発でおしまいで、アメリカの11隻の原子力空母は張子の虎だ。 アメリカ海軍の攻撃型原子力潜水艦は確かに高性能ですが、沿岸水域では小型の通常型潜水艦のほうが有利であり、音も小さく捕捉され難い。だから台湾海峡や日本海やマラッカ海峡などで中国海軍の最新の通常型潜水艦が出没されたらアメリカ海軍でも制圧する事は難しくなっていくだろう。
だから中国は潜水艦を中心に海軍を増強していますが、わずか10年間の間に31隻もの新鋭潜水艦を就役させている。日本の海上自衛隊の潜水艦は僅か16隻体制で中国の潜水艦には数でとてもかなわない。韓国ですら18隻の潜水艦を配備する計画だ。通常型の潜水艦ですらそんな具合だから原子力潜水艦を建造できるのはいつになるのだろうか? 中国は海洋国家として大海軍を建設していますが、アメリカはそれに対して海軍保有艦船はレーガン時代の600隻体制から250隻にまで減少する。そうなれば東アジアに展開できる米海軍は40隻程度であり、中国海軍は100隻の水上艦と60隻の潜水艦を保有してとても数ではかなわない。 このような状況でどうしてアメリカが日本を守ってあげていると言えるのか疑問なのですが、海軍力だけではなくミサイルの数だけでもアメリカ軍は中国軍に負けている。アメリカが勝っているのは大陸間弾道ミサイルや核弾頭の数だけであり、優勢な空軍力も中国は最新鋭機を年々増強している。アメリカはグアムなどに原子力潜水艦やB2爆撃機などを配備していますが、全面核戦争用でありアジアの限定的地域紛争ではとてもアメリカは中国にかなわない。 韓国の哨戒艦を沈めたのは北朝鮮の潜水艦という説がありますが、北朝鮮は否定している。しかし最近の北朝鮮はデノミなどの失敗で政情不安であり、金正日の健康不安で跡継ぎの三男は写真すら明らかではない謎の存在だ。軍部の暴発で起きた可能性もありますが、軍部ですら満足な食糧も配給できないほどになっているようだ。 このような極東における米中の力関係が台湾や朝鮮半島情勢に与える影響は非常に大きい。アメリカはイラク戦争やアフガニスタン戦争で手一杯であり極東で新たな軍事行動に対処できる状況ではない。そこで北朝鮮は韓国やアメリカの出方を見るために韓国の哨戒艦を魚雷攻撃したのかもしれない。 それに比べると日本の鳩山内閣は能天気であり沖縄の米軍基地問題で揺れている。中国の軍拡の影響は日米関係にも影響する事なのですが、アメリカは中国や北朝鮮が行動を起こしてもアメリカは動けないだろう。在日米軍基地はみんな中東に出払ってしまって空っぽなのだ。アメリカ自慢の空母機動部隊も中国の潜水艦のために張子の虎になってしまった。だからこそ日本は自主防衛体制を固める時なのですが、ルーピーハトヤマは春の天気のように変わる。
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