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株式日記と経済展望
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現在の日本の教育システムは、役に立たない新卒者を大量生産している。
引きこもりになる原因として「就職失敗、職場になじめなかった」が大半。
2011年2月4日
大学は役に立たない大学生を大量生産している。(クローズアップ現代より)
引きこもり達は一日中インターネットで過ごしている。(クローズアップ現代より)
◆大前研一氏 学生の質の低下に呆れる企業の声を3つ紹介する SAPIO2011年2月9日・16日号
http://news.biglobe.ne.jp/entertainment/0204/sgk_110204_0480685909.html
厚生労働省と文部科学省の調査によれば、今春の大学卒業予定者の昨年12月1日時点の就職内定率は68.8%で、前年同期を 4.3%下回り、調査が始まった1996年以来で過去最低となった。昨年度は終盤に内定率が上がって最終的な就職率は91.8%になったわけだが、もしかすると今年度は80%に届かないかもしれない。大前研一氏が指摘する。
菅政権は卒業後3年以内の就職希望者を正規雇用した企業や正規雇用を前提にトライアル雇用を実施する企業に対する奨励金を創設したり、大学に配置している「キャリアカウンセラー」やハローワークに配置している「就職ジョブサポーター」を倍増したりしているが、おそらく焼け石に水だろう。
なぜなら日本企業は今年度の大学新卒者の採用予定人数を昨年度より40%ぐらい削減しているからだ。その最大の理由は景気が悪いことではない。企業が必要としている人間と今の日本の大学が作り出している人間が、完全にミスマッチになっていることである。
たとえば私が主宰する経営勉強会に参加している経営者たちは最近、異口同音に同じタイミングでこう言い始めた。
「我々が求めている人材なら何人でも採用したいが、応募してくるのは採用する気がしない学生ばかりだ」
「あのレベルの人間を採用して、うちの会社の将来があるとは思えない」
「だから今後は海外で採用するか、日本に来ている外国人留学生を採用したい」
すでにパナソニック、楽天、ファーストリテイリング、ローソンなどが外国人採用を拡大している(私自身がそうすべきだと叫んできた)が、そういう言葉を日本の経営者から一斉に聞いたのは、40年近くになる私の経営コンサルタント人生でも初めてのことだ。
今まで日本企業は、大学新卒者を採用し、給料を払いながら会社の戦力になるよう教育・養成してきた。この前提を疑ってかかった経営者はあまりいなかったと思う。しかし、今や日本の大学を前提としたグローバル化は不可能だ。従来通りの採用・教育システムでは、世界の変化に対応できなくなっている。
◆引きこもり70万人に関する金融業界の専門家たちの意見 2010年8月2日 水牛健太郎
http://ameblo.jp/nyaonnyaon/entry-10608872555.html
引きこもりの前提になるのは、働かなくても家族から食事が支給されることです。
引きこもるための個室も必要です。引きこもる人は多くの場合、インターネットやゲームなどに時間を費やしています。要するに引きこもるにはそれなりの「コスト」が必要です。このように考えると、引きこもりは比較的高所得の家庭に多いのではないかと推測されます。
実際、今回の調査ではありませんが、以前の調査結果の分析では「『ひきこもり』は、高学歴(大卒)の両親のいる家庭で、それよりも低い学歴の両親を持つ家庭よりも多く発生していた」とするものもあります(「わが国における「ひきこもり」の実態と関連要因:世界精神保健日本調査から」川上憲人 東京大学大学院医学系研究科教授)。大卒の両親が高卒・中卒の両親に比べ、平均所得が高いことは言うまでもありません。
今回の内閣府の調査では、引きこもりになったきっかけとして、「職場になじめなかった」「病気」がともに23.7%で1位、次いで「就職活動がうまくいかなかった」が20.3%となっています。このように、社会での挫折と精神的なものを含む疾患がともに挙げられており、引きこもりという現象の背景の多様さがうかがわれます。こうした問題に直面した人たちのうち、引きこもることのできる家庭条件を備えた人がいわゆる「引きこもり」となり、そうした条件のない人は破たん寸前の心理状態をおして働き続けたり、転職を繰り返したり、失業の末、生活保護を受けたり、路上生活者となったり、あるいは病気で各種病院に収容されたり、ごく一部は犯罪に走って刑務所に収容されたりするのではないかと思います。
いずれにせよ、こうした引きこもりや、実際に引きこもっていなくてもそうした素質を持つ人たちを、孤立状態から再び社会化していくことを考えると、単なる経済的な雇用政策ではなく、社会的な側面を持つ政策が必要になると思われます。カウンセリングなど、社会への適応を促すさまざまな仕組みが不可欠だと思われるからです。
◆「自室という子宮 〜母胎回帰としての引き篭もり」 2010年8月2日 三ツ谷誠
さて、最初に構想から入りましたが、私は「引き篭もり」というのは母胎回帰願望の現実的な発現形態と考えています。だから「引き篭もり」者は比喩的に言えば、自室という子宮に篭もり、かつてへその緒から生きるための資材を与えられたように、その親の経済力に自らの生を委ねている状態にあると言えます。
彼らが子宮に回帰した理由は、それぞれの個人史に由来するのでしょうが、たぶん共通する心性は、「僕を(私を)受け入れなかった世界を僕は(私は)否定する」というようなものでしょう。だから彼らはもう一度子宮に戻り、外界に出ることを拒否したのだと思います。また、彼らの最終的なロジックは、「僕(私)自身が望んでこの世界に生まれた訳ではなく、まさに親こそがこの世界に僕(私)を生んだ意思そのものなのだから、その生に責任を取れ」というものでしょう。勿論、自覚的なロジックではない場合もあると思いますが、このような心性の存在は容易に想像できます。
それは実際に自分自身、荒れた思春期に完全に抱いていた感情でもロジックでもあるので。
またその思春期から遠く離れていまや逆に私も親ですので、「引き篭もり」のわが子を持つ親の心配(自分たちが死んだらこの子はどうなるのだろう)もまた容易に想像がつきます。しかし、その親への反抗・抗議が金髪や(自分たちの頃なら)ボンタンやリーゼント、ぺったんこに潰した学生カバンやマディソンバッグ(笑)に現れず、自室への回帰に現れた段階で、その子どもは緩やかに母体が死滅すればへその緒に繋がった自分も死滅するという覚悟を持っている(緩やかに自裁に向かっている)と解釈すべきでしょう。どこかで自分を生んだ親を許すプロセスを経ない限り、結局子どもは自立することはできないものだと思います。その意味では親は「許される者」として存在するのです(「許される者としての親論」)。
さて、世界に傷つき自室という子宮に回帰した子どもたちですが、彼らは自らを拒絶した世界に代償的ではあっても対峙するために「セカイ系」アニメやマンガ、ゲームなどの消費主体になっていると考えることもできるでしょう。そこでは或る世界観が提示され、たいていはセカイを滅ぼそうとする力とセカイを守ろうとする力が相克し、物語が語られ、物語を受け取る読者は、セカイを滅ぼそうとするキャラクターにも心を寄せながら、傷つきながらも仲間たちとセカイを守ろうとする主人公に自身を重ねるのです。
(私のコメント)
昨日のNHKの「クローズアップ現代」では「働くのが怖い新たなる引きこもり」を特集していましたが、現在の日本では狭義の意味での引きこもりが70万人、潜在的引きこもりが150万人いると言われています。70万人と言えば鳥取県の人口よりも多く、20代30代の若くて働き盛りの年代が働かずに家に引きこもっているのですが、政府も教育界も特にこれと言った対策を立てていない。
問題の原因は家庭にも学校にもあるのでしょうが、大前研一氏が記事で書いているように、企業経営者は使いものにならない新卒者が多くて採用を絞っているようだ。採用しても「職場に馴染めなかった」として3年以内に三人に一人が辞めて行く。中卒や高卒はもっとひどいらしい。欧米のように中途採用が当たり前の社会なら再就職も可能でしょうが、日本のような終身効用制度の下では正社員を一度退職すると二度と正社員には戻れなくなることを覚悟しなければならない。
その結果として、20歳以上の引きこもり者が70万人と言う数字で現れてくる。これは40歳以下の数字であり、実際にはもっと多いだろう。なぜ職場に馴染めない若者が大量に出てくるのか原因はいろいろ考えられますが、学校も家庭も社会の厳しさをきちんと教えないからだろう。以前のように日本全体が貧しかった頃は、いやでも子供のうちから社会の厳しさの洗礼を受けましたが、今では甘やかされて社会に出てくる。
大学生の頃は昼ごろまで寝ていて、大学に出欠だけとって街に遊びに行くかアルバイトに行く生活を送っていて、社会に出て就職すると朝8時に会社に出社しなければならず、夜の8時、9時までの勤務をする様になる。仕事も学校のようにきちんと教えてはくれず見て覚える世界だ。仕事のミスをすれば上司から厳しいい叱責が下されることになる。それだけでもひ弱な若者は耐え切れずに退職してしまう。
私自身もそれと同じ体験をしてきたが、銀行のハードワークにストレスが原因で体を壊して退職した。周りからはせっかく高給もらっているのにもったいないと言われたが、日本の会社の人使いは荒くて体力の限界まで酷使される。会社も学校のように気の合う人ばかりではなく、意地悪な人間が多くて精神的に追い詰められることも多い。だから現代では辞める人が多くなり、企業側から見れば根性のない社員が増えたと言うことになるのだろう。
私は会社を辞めてから2,3年ぶらぶらしていたが、アパート経営を始めていたから失業手当は貰わなかったが、体を壊していたので家でインターネットをしているしかする事がなかった。いわば引きこもりに近い生活をしてきたから、引きこもり者の心境はよく分かる。何とか再就職しようと職安にも通ったが、再就職してもストレスでやられた体は耐えられず1ヶ月で辞めたりした。
現在の日本企業はバブル崩壊やリーマンショックで厳しさは増すばかりであり、大学の新卒者が就職してもそれに耐えられる能力のある大卒者は少なくなってきている。連日の残業にも耐えなければならないし、上役や仕事先との酒の付き合いや休日の付き合いなどに借り出されても文句は言えない。社内では自分を殺して周囲に合わせなければならないから、ストレスも溜まる。
それに対して、日本の大学や高校はレベルが下がる一方であり、体力的にも精神的にもひ弱になり、とても会社が求めているような企業戦士は勤まらないのだろう。昨日のNHKの番組に出ていた40歳の引きこもりの人は社会復帰は難しいだろう。20年に及ぶ引きこもり生活で体力が低下してしまって、仕事に耐えられない。
問題の解決には、徴兵制を復活して1,2年自衛隊で鍛え直すしかないだろうと思いますが、難しいだろう。学校側も運動部などに入らせて体力を鍛えてスパルタ訓練を施すべきと思いますが、それも難しいだろう。若いうちから鍛えなおせば何とかなるのでしょうが、引きこもりが長くなると体力的に何の仕事も出来なくなってしまう。精神的に辛い仕事に耐えるという事もできなくなるだろう。最終的には責任は家庭が負って両親が息子の生活の世話をするようになってしまう。
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