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http://www.labornetjp.org/news/2010/1289320299732staff01
東部労組:東横イン従業員への性的暴行事件で会社に団交申し入れ
全国一般東京東部労組の須田光照です。すでに新聞等で報道されていますが、大手ビジネスホテルチェーン「東横イン」の女性フロント従業員が宿泊客の男性から性的暴行を受ける事件が発生したことを受けて、女性が事件後に加入した私たち全国一般東京東部労組は昨日、東横インの澤田宗久社長に対して団体交渉を申し入れました。
団交申入書を郵送した後、被害女性とその母、東部労組スタッフらはただちに厚生労働省で記者会見を開きました。事件は会社による防犯体制の不備など安全配慮義務を怠った結果招いたものです。組合と被害女性は今後、謝罪や損害賠償、再発防止策などを会社に求めていきます。
被害にあったのは今年4月に入社した20代前半の女性。愛知県内のホテルにフロント業として配属されていました。事件があったのは今年9月14日未明。女性従業員は男性宿泊客から派遣型風俗業者とのトラブルに絡んで客室に呼びつけられました。そこで「あなたも東横インも訴える」などと脅迫されたうえ、着衣のボタンをはずされたり下半身を触られたりするなどの性的暴行を受けました。10月10日、女性は所轄の警察署に被害届を出し受理されました。事件後、女性は神経症・不眠症で休職しています。
東横インのフロント従業員は25時間勤務で、多くの店舗では深夜も女性1人の勤務態勢です。仮眠室やベッドはなく、仮眠や休憩も十分に取れません。深夜でも入口の自動ドアは手で開けることができます。宿泊客に対応するために事務所も施錠できません。24時間対応の従業員向け相談窓口もありません。防犯ベルの貸与等もありませんでした。
厚生労働省では「深夜業に従事する女性労働者の就業環境等の整備に関する指針」を告示し、防犯上の観点から深夜業に従事する女性労働者が1人で作業をすることを避けるなどの安全確保を求めています。また、今年6月には私たち東部労組も協力する形で東横イン労働組合が結成され、少人数勤務をなくすよう会社は要求されていました。
記者会見で被害女性は「自分が我慢すればいいのかとも思った。しかし、自分が声を上げることで第二、第三の被害者を防ぎ、女性が安全に働ける環境づくりの意識を東横インに持ってもらいたいと思って勇気を出した」と話しました。
くわしくは私たちのブログ「労働相談センター・スタッフ日記」の記事をご覧ください。
http://goo.gl/4Psos
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【関連記事】
東横イン:深夜勤務は危険だらけ 女性フロントが団交要請(毎日新聞)
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