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(回答先: 耳かき店員ら2人殺害事件で裁判員選任手続き(初の素人死刑判決は11月1日!?) 投稿者 戦争とはこういう物 日時 2010 年 10 月 20 日 00:20:09)
地上波などマスコミでは「2人殺害では死刑求刑」が当然と言いかねない口ぶりの報道がされているこの事件。被害者が惨殺されたとはいえ、弁護側言い分も聞くべき所がある。
ただし問題なのは裁判員の選出のされ方。なぜか今回、6人中4人が女性なのが気になる。
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☆裁判員裁判:耳かき店員ら殺害…被告「取り返しつかぬ」
2010年10月19日 11時43分 更新:10月19日 12時53分
http://mainichi.jp/select/today/news/20101019k0000e040033000c.html
鈴木さんの自宅跡地には雑草が茂っていた=東京都港区で、伊藤直孝撮影 一般市民から選ばれた裁判員が極刑の選択に直面するかもしれない裁判が始まった。東京地裁で19日開かれた耳かきエステ店員ら2人殺害事件の初公判。裁判員裁判初の死刑求刑の可能性がある中、前日選任された男性2人、女性4人の裁判員は、負担の大きい審理に硬い表情で臨んだ。【和田武士、伊藤一郎】
◇裁判員の表情硬く…初公判
地裁で最も広い104号法廷。法壇に座った裁判員はブラウスやTシャツなどラフな服装の人が目立った。男性3人、女性1人の補充裁判員も着席した。
店員の江尻美保さん(当時21歳)らに対する殺人罪などに問われた常連客の林貢二(こうじ)被告(42)は、黒っぽいスーツに青のネクタイ姿で法廷に現れた。弁護人の隣に着席後、しきりにまばたきし落ち着かない様子。弁護人から法廷の説明を受け、何度もうなずいた。
「被害者の方に取り返しのつかないことをした」。起訴内容を認めた後、林被告は消え入りそうな声で謝罪の言葉を口にした。
検察側は冒頭陳述で林被告の人物像や事件に至る経緯を指摘した。「婚姻歴がなく、女性との交際経験も乏しい」「江尻さんを『派手でなく普通っぽい感じ』と気に入り、多い時で週3〜4日来店し、1日7〜8時間滞在していた」
のめり込んでいく中で、江尻さんに一方的に好意を寄せ「手を握ってほしい」「一緒に食事したい」などと求めたと主張。来店禁止後も自宅を突き止めて待ち伏せし、「恐怖を感じた江尻さんが防犯ブザーや催涙スプレーを携帯していた」とも述べた。
一方、弁護側は冒頭陳述で「被告は江尻さんと信頼関係ができていると思っていた」と主張。「安らげる場所だったのに店に行けなくなり、『もうダメだ』との思いが強くなった。そのため睡眠不足や食欲不振、集中力の欠如は極限に近づいていた」と訴えた。
裁判員たちは配布された資料に目を落としながら、双方の冒頭陳述に耳を傾けた。
検察官席には被害者側の弁護士が座り、25日には求刑も行う予定。江尻さんの父(57)は初公判に先立ち「裁判員、裁判官の皆様に適正な判断をしていただくことを切に望んでいます」とのコメントを出した。
◇「孫娘は頑張り屋さん」…被害の鈴木さん、句集に思い出
江尻さんの祖母の鈴木芳江さん(当時78歳)は、自宅に押しかけてきた林被告を孫娘に会わせまいとして命を落とした。東京都港区のJR新橋駅に近い一軒家に50年以上住み、05年には句集・随筆集「新橋日和」を自費出版。都心の四季の移ろいを描き、幼い江尻さんと過ごした日々の思い出もつづっていた。
江尻さんは近くの廃校の校庭で遊ぶのが大好きだった。新橋日和には、鈴木さんと遊具に乗ったり、赤トンボや野良ネコを眺めた様子がつづられている。9歳のころ、江尻さんは苦手だった鉄棒の逆上がりができるようになった。「ほんとに頑張り屋さんだねえ」。鈴木さんが語りかけると、江尻さんは「おばあちゃんが見ててくれるから頑張れるんだもん」と応じたという。
江尻さんが生まれる前、家族は医師から「切迫流産で99%助かる見込みはない」と告げられていた。「残された1%の命の灯(ともしび)は、消えることはなかった」。命の危機を脱して、すくすくと育った江尻さんの様子を、鈴木さんはいつくしむように書き残した。
「自分の宝物は家族」。江尻さんも、勤務先の耳かき店のホームページのブログに、そう記している。
2人と江尻さんの両親らが暮らしていた新橋の自宅は事件後、空き家になり、今年1月の火災で焼失した。跡地には、雑草が生い茂る。「この辺は空襲でも焼けなかった場所。事件に遭い、家までなくなるとは」。生前の鈴木さんをよく知る焼き鳥店経営の男性(77)は声を詰まらせた。【伊藤直孝】
◇林被告の裁判員裁判の予定◇
19日 初公判(冒頭手続き、検察側提出証拠朗読)
20日 4人の証人尋問(江尻さんの勤務先関係者)
21日 弁護側提出証拠朗読、被告人質問
22日 精神鑑定医と情状証人の尋問、被害者参加する遺族の意見陳述
25日 論告求刑、最終弁論
26〜29日 評議
11月1日 判決
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☆裁判員裁判:耳かき店員遺族「絶対に許せない」
毎日新聞 2010年10月19日 21時00分(最終更新 10月19日 21時58分)
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101020k0000m040081000c.html
東京都港区で09年、耳かきエステ店員の江尻美保さん(当時21歳)と祖母の鈴木芳江さん(同78歳)を殺害したとして殺人罪などに問われた無職、林貢二(こうじ)被告(42)の裁判員裁判の初公判は、東京地裁(若園敦雄裁判長)で19日午後も続き、検察側が死刑を求める遺族の調書を読み上げた。鈴木さんの随筆集も朗読、裁判員や林被告が涙する場面もあった。【伊藤直孝】
午後は検察側提出証拠が説明・朗読された。江尻さんの父と兄、鈴木さんの長男の調書は「絶対に許せない」「同じ苦痛を味わってほしい」と厳しい処罰感情を示していた。
江尻さんの母が林被告と鉢合わせし、ショックで外出できなくなり葬儀にも出られなかったことも明かされた。事件直後、自宅を飛び出す母が映った防犯カメラ映像も裁判員の手元モニターで再生され、法廷には「助けて」「早く110番を」と泣き叫ぶ声が流れた。
検察側は鈴木さんが05年に出版した随筆集「新橋日和」を朗読。江尻さんとの思い出が紹介されると、裁判員や林被告は涙を見せた。
閉廷後、江尻さんの父(57)は「防犯カメラで妻の音声を聞いた時は涙が出た。裁判官、裁判員の皆様には今後もしっかり見届けていただきたい」とコメントを出した。
◇冒頭陳述の要旨
東京都港区の耳かきエステ店員ら2人殺害事件で、殺人罪などに問われた林貢二被告(42)の裁判員裁判の初公判(19日、東京地裁)で検察側、弁護側が読み上げた冒頭陳述の要旨は次の通り。
■検察側
被告は配電設備設計会社で働き、独身で1人暮らし。女性との真剣な交際経験はない。江尻美保さん(当時21歳)は両親、兄、祖母の鈴木芳江さん(同78歳)と暮らし、08年1月から耳かきエステ店で働いていた。
被告は08年2月ごろインターネットで店を知り、初めて行った時に江尻さんの派手でなく普通っぽい感じが気に入った。プライベートなことを聞くなどして自分は特別な客と思うようになり、08年秋以降は週に3〜4回訪れ、長い時は1日7〜8時間過ごした。
09年4月3日、江尻さんを食事に誘った。江尻さんは店の規則で客と店外で会えないと断ったが、被告は誘い続け、店長は来店禁止にした。被告は江尻さんに直接謝れば店への出入りを許してもらえると考え同5月初旬、後をつけ自宅近くで呼び止めた。江尻さんは恐怖を感じ、防犯ブザーや催涙スプレーを持ち歩くようになった。
同7月19日夜、被告は江尻さん宅近くで待ち伏せし眠れないほど悩んでいると伝えたが、江尻さんは警察に通報。携帯メールも届かず、被告は絶望感と憎しみを抱いた。
同8月3日朝、被告は江尻さんの殺害を決めた。ペティナイフと果物ナイフ、ハンマーをバッグに入れて電車で江尻さん宅に向かい、午前8時50分ごろ、玄関から押し入った。
1階和室にいた鈴木さんに見つかり声を上げられたため、馬乗りになってハンマーで頭を5回殴り、果物ナイフで首や顔などを16回以上刺し殺害。2階に上がり「やめて」と叫び抵抗する江尻さんに覆いかぶさり、「この野郎」と怒鳴りながら首をペティナイフで少なくとも5〜6回刺した。被告は駆け付けた警察官に現行犯逮捕された。江尻さんは同9月7日に死亡した。
■弁護側
被告は事件直後から後悔し深く反省している。毎日、被害者2人を思い出し、遺族あての手紙を書いている。
被告は20年間、一つの職場で地道にまじめに仕事を続け、人間関係のトラブルもなかった。江尻さんに誘われ店の利用時間が増え、安らげる場所と感じていた。指名を拒否され、その理由も分からず心の中で葛藤(かっとう)し、睡眠不足、食欲不振、集中力の欠如が極限に達した結果、事件を起こした。
事件時の精神状態は冷静でなく本来の人格と違う。心神耗弱ではないが100%の責任を問えるものでない。鈴木さんを襲ったのはパニック状態になったからで、江尻さんへの殺意も強固でない。
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双方の言い分を比べると、加害者が最初被害者に誘われた後、在る一線で急に拒絶されおかしくなって行った過程が推測できる。ただし、飽くまで男性視点だが。
女性視点では残忍な犯行現場+遺族の訴えと、どう天秤にかけるのか。
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