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控訴断念 検察による人権蹂躙許すな
2010年9月16日
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-167642-storytopic-11.html
厚生労働省文書偽造事件で大阪地裁が村木厚子元局長に無罪判決を言い渡したことを受け、検察当局が控訴を断念することがほぼ確実になった。捜査段階で元局長の関与を認めた元上司や元部下が公判で供述調書の内容を相次いで否定、検事による誘導の可能性が濃厚になったのだから当然の判断だ。
検察側はあらかじめ犯罪の構図を作り上げ、それに沿わない供述は意図的に無視した。最初から、元局長の指示があったと決めつけ、自ら描いたストーリーを認めるよう村木氏の元部下らに圧力をかけている。
捜査の目的は真実の解明にある。取り調べに際し予断や先入観を排除するのは事件捜査に当たる者の基本中の基本だ。供述の裏付け捜査も不十分極まりない。エリートといわれる特捜検事が、そんな捜査の「いろは」さえわきまえていないのは驚きだ。
法廷では、捜査段階で村木元局長の関与を認めた厚労省関係者らが「検事から『特捜なめるなよ』と何度も言われ、署名した」「『ほかの同僚が認めている』と言われた」などと証言した。
虚構の押し付けに腐心する姿勢は戦前の憲兵隊や特高警察をほうふつさせ、恐怖を覚える。
今回の事件で明確になったのは検察が必ずしも「正義の味方」ではないという事実だ。「悪代官」を取り締まるべき者が、犯罪をでっち上げ、自ら「悪代官」に成り下がったのでは話にならない。
さらに強調しなければならないのは、検察内部で、ずさんな捜査に対するチェック機能が全く働かなかったという点だ。このままでは、再び同じ過ちが繰り返される恐れがある。
冤罪(えんざい)を防ぐには、取り調べの全面可視化に加え、捜査が適正に行われているかを監視する新たな第三者機関が必要ではないか。高い倫理観を有し検察としがらみを持たない有識者を委員に据えれば公正さが担保できるだろう。特捜部の在り方そのものを見直すことも検討すべきだ。
村木元局長は、名誉を傷つけられた上、160日以上も身柄を拘束された。まさしく捜査機関による人権蹂躙(じゅうりん)だ。
手前勝手な筋書きを描いて無実の人間に耐え難い苦痛を与えた検察当局の罪は重い。
元局長の無罪が確定した段階で、すべての関係者の責任を明確にし、厳正に処分するよう求めたい。
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- Re:小沢氏、特捜部の再聴取に応じる意向 17日以降に(朝日新聞)こんな無駄な事にいつまで時間を割く気だ。指揮権発動しろ 近藤勇 2010/9/16 14:48:39
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