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民主党代表選が終わった。結果の一般的な評価は皆さんにお任せするとして、ここでは、マスコミの事前予想報道は正しかった−ということを指摘しておきたい。
新聞・テレビの事前予想は、各社ごと、また時期ごとで、若干ニュアンスの違いはあったが、一口にまとめると「国会議員票は小沢・菅が競り合っている。地方議員並びに党員・サポーター票は菅が有利。総じて菅リード」というところだった。結果はまさにその通りになった。
もう少し細かく見ると、国会議員票は最初のうち、小沢強しの報道が多かったが、日を追って菅が追い付き、決着は投票当日に持ち込まれる−との見方になった。一方、地方票は、最初、菅強しと見られていたが、選挙戦を通じて小沢がかなり善戦している−とのニュアンスが出てきていた。実際、党員・サポーター票は“総取り方式”のために大差がついたが、実投票数では約14万票:約9万票と伝えられており、地方議員票と同様、6:4の比率で、それほど大差があるわけではない。
注意すべきは、この選挙の事前報道は、マスコミ側の徹底的な“取材”によっていると思われることである。国会議員・地方議員は限られた人数であり、“顔”の見える存在なので、取材陣を動員して“直当たり”が可能だったのだろう。一方、党員・サポーターは名簿が公表されていなかったそうなので、抽出調査はできなかったはずである。この部分の傾向把握は、各社取材陣の腕の見せどころだったのだろう。難しい選挙だったが、結果的には、事前予想報道は正確だったといえるだろう。
忘れてならないのは、長年の各種選挙でマスコミの事前予想は、一部の例外を除いて大きくはずれることは無かった−という点である。彼らはやはり“プロ”である。今回選挙では、投票権を持たない一般国民に対しては、通常の世論調査が度々行われた。その傾向は、党内選挙以上に大差で菅有利だった。約23万人の今回投票者より圧倒的に多い非民主党支持者を含む世論としては、不思議はないだろう。
最後に、この阿修羅の投稿、特に小沢支持者諸氏の投稿について、感想を述べたい。マスコミ批判はもちろん自由である。マスコミにも批判される点が多々あることは確かである。しかし、一方、小沢に批判的な報道も言論の自由である。それに対して小沢支持者が反感を持つのは分かるが、「マスゴミは米国、電通の手先だ」「世論調査は捏造だ」「マスコミは潰れてしまえ」などという類の罵倒は、自らの鬱憤を晴らしているだけで、他人に対して説得力がない。“ネット世論調査”や街頭演説会での“小沢コール”の大きさで、全体傾向を論じるのは“針の孔から天覗く”の類だろう。新聞や放送の形態は時代とともに変わるだろうが、マスコミそのものが滅びることはないでしょう。阿修羅でもレベルの高いマスコミ批判が展開されることを期待したい。
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- コメントを読んでの感想 遠望台 2010/9/15 13:03:22
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