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民主党代表選が熾烈を極める中で、菅・仙谷政権の本性がどんどん明らかになってきている。菅自身が、実は中身が、すっからかんで、代表選においても、15年以上前の薬害エイズの実績をアピールするか、または、小沢相手にネガキャンを仕掛けるか、あとは、官僚の描いた絵に沿って、それを読み上げるしかないこと。
つまり、「法人税減税、所得税増税」という、自公政権とまったく同じ政策を打ち出すという奇異さ。仙谷官邸については、とにかく恐ろしい。菅政権の実権は、官房長官の仙谷由人が握っていることは、彼自身の発言や、他の議員の発言からも明らかなわけだが、とにかく、菅政権になってから、死刑廃止論者であったはずの千葉景子法務大臣が、取り調べの可視化に挑むどころか、突然、死刑を執行し、また、司法のあり方という点では、代表選の投票まで一週間を切ったこの時期に、国策捜査が明からな、鈴木宗男議員の有罪を確定させ、マスコミの報道は、極端に不自然な世論調査を錦の御旗として、徹底して、小沢一郎に対してのネガキャンをやはり展開すると。
そして、驚きや、呆れを通り越して、恐怖さえ覚えたのが、今週、週刊新潮と、週刊文春が、相次いで、小沢一郎と、青木愛の不倫スキャンダルを報道し、「三角不倫」として、ネガキャンを煽っていることだ。もちろん、このタイミングで、週刊誌が二誌、同様のネタで動くことは、裏側で仕掛けている人物がいるはずで、当然、それは代表選の渦中にいる菅支持派ということになる。
いくらなんでも、同僚の議員を蹴落としてまで、相手のスキャンダルのデマを流してまで、ここまでやるのかと。また、やはりというべきか、これまで自民党政権で長らく、マスコミ対策費に使われてきた官房機密費も、仙谷官邸は、同様に使用していることが明らかになった。
このところのマスコミ、御用評論家たちの、菅政権続投に向けた世論誘導は、この機密費が同様に絡んでいるだろう。なんというか、菅直人という理念もなく、簡単に権力側の操り人形になる首相と、そのウラで、権力維持のためには、徹底して何でもやるという官房長官。
「小沢だって、権力者じゃないか」という人もいるかもしれない。しかし、小沢の場合は、長年、権力に近いところも経験することで、その権力の行使を、彼なりにわきまえていると思う。仙谷の怖さは、彼自身がこれまで権力を手にしたことがなく、その権力の濫用について、自らを守るために破れかぶれで、何をしはじめるか、予想がつかないという恐ろしさがあるわけだ。
このところの、検察、マスコミ、官邸も含めた既得権勢力の暴走ぶりを、まるで、戦前に回帰しつつある、という人もいるが、私はむしろ、この異様さを、社会主義的な独裁国家の恐怖に似てるのではないかと、そう感じ始めている。
自分たちが、権力維持をするためには、何かしらの「偽善」を振りかざし、それそぐわないものを、人道を無視して、徹底的に抹殺していくというやり方が、むしろ、社会主義国家の権力闘争に似ているのだ。
大躍進政策に失敗し、2000万人以上の餓死者を出した毛沢東に代わって、新たに実権を手にした劉少奇は、市場経済を一部とり入れようとした。復権を図っていた毛沢東は、「文化大革命」を掲げて、劉少奇を更迭。社会主義路線への純化を掲げて、プロパガンダを徹底。「批判闘争大会」という吊るし上げが、町のあちこちで行われ、数百万人単位での犠牲者が出た。
1976年、カンボジアの首相に就任したポル・ポトは、原始共産主義社会の創設を目指して、徹底した粛正政策を実施。彼はとくにインテリ層を恐れ、その弾圧を徹底した。「腐ったリンゴは、箱ごと捨てなくてはならない」として、通貨の廃止、仏教の弾圧、住民の強制移住、強制労働を行い、100万人を超える犠牲者を出した。
ソ連の最高指導者だったスターリンは、1930年代後半に、自らの権力基盤の強化を目指し、「大粛清」と呼ばれる弾圧を行った。その結果、100万人を超える犠牲者を出し、レーニン時代からの高級幹部で生き残った者は、スターリン以外誰もいなくなった。
1971年、連合赤軍は山岳ベース事件を起こす。 「総括」と称した、猛烈な仲間内相互の思想点検を行い、それが集団リンチへとエスカレートし、2ヵ月半の間に、12名が亡くなることとなった。※「総括」の実態について、wikiより引用
(遠山美枝子は過去の男性関係を洗いざらい白状させた上、自分の顔を自分で殴ることを命じられた。そのようにした彼女のところに永田洋子は鏡を持って行き、見分けもつかないほど腫れ上がった顔をわざわざ見させた。しかしながら、彼女を縛り上げた連合赤軍の男性メンバーが彼女に「男と寝た時みたいに足を拡げろ」と揶揄したときは「そういうのは矮小よ!」と批判した。遠山はその後死亡した)
さて、話は戻るが、私はこのところの検察の暴走、マスコミの一糸乱れぬ猛バッシング、官僚機構の強大さを見るにつけ、まるで、日本はファシズムの国になったようだなとも思うのだが、それ以上に、菅、仙谷、枝野、岡田、蓮舫らが、ことあるたびに、「政治とカネ」、「クリーン」という、ワンフレーズを掲げ、まるでそれが絶対の価値基準であるようにして、それにもとるとして、次々と仲間を粛清していく様が、まるで、左翼の権力闘争に思えるのである。
スターリンや、毛沢東の粛清の例を持ち出すまでもなく、本来、その価値基準よりも、はるかに大事な「人の命」や、「正義」という大事な価値観がある。しかし、この権力闘争において、弾圧された人間たちの魂の訴えは、聞き入れられず、権力側が掲げたワンフレーズの価値基準によって、世の中から、抹殺をされていくわけである。
もとはといえば、民主党の「政治とカネ」の問題も、長年与党を続けてきた自民党が200億円近い資金を、企業献金で集め、片や、民主党はその10分の1の20億円にも満たないと。政権交代を果たす上では、圧倒的な資金力の差があったわけである。当然、政権交代とは、「権力闘争」でもあるから資金が要る。その問題を解決したのが、小沢一郎であろう。
権力側を倒すうえで、資金調達も認められないのであれば、江戸幕府を倒した島津藩の資金源は、もともと密貿易だから、島津斉彬も、西郷隆盛も、「政治とカネ」の問題で、逮捕されなければいけなかった、という評価になってくるのか。
要するに、菅、仙谷、枝野らは、権力奪取の過程では、小沢の現実路線にのっかっておきながら、いざ権力を奪取すると、「政治とカネ」だとして、後ろから仲間を鉄砲で撃つようなことをする。私はここに、左翼特有の「偽善」のうさん臭さを感じるのである。
その結果、明らかな国策捜査である西松事件では、官僚権力の維持を目指した検察の横暴を、民主党の仲間として、いっしょに批判するどころか、マスコミの「政治とカネ」のプロパガンダに乗っかり、小沢一郎の大久保秘書はもちろんとして、自分たちの同僚である石川議員も見殺しにしてしまった。そして、友党、新党大地の代表であり、政権交代のために、全力で支援をしてくれた鈴木宗男議員も、見殺しにするどころか、官邸、法務大臣は、代表選に利用するかのごとく、有罪確定の発表をこの時期にあわせたのではないか。
まして、菅直人の選対本部長をつとめる江田五月 にいたっては、「政治とカネの問題は過去の問題ではない。卒業するためにどういう選択があるか。答えは一つ、菅直人だ」と、菅支持の議員集会で語り、鈴木氏の国策逮捕の有罪さえも、やはり選挙に利用にしている。
思い返せば、オリジナル民主党の面々は、特別会計の闇に迫った石井紘基議員を見殺しにし、偽メール事件の永田議員も自殺に追い込んでしまい、山崎拓の復活当選のために経歴詐称のスキャンダルを仕掛けられた古賀議員も守ってあげることはできなかった。とにかく、私は今の民主党に、左翼政権が暴走した時の、なんともいえない、恐ろしさを感じるのである。自分たちが権力を維持するためには、ワンフレーズの偽善(政治とカネ、クリーン)というものを掲げ、それを絶対善として、人道上の魂の叫びなどには、耳を貸さないという。
菅政権の中枢で、実権を握る仙谷由人は、社会党出身の弁護士。2010年4月17日に、武道館の講演で、 あさま山荘事件などの左翼テロに対峙してきた佐々淳行(元内閣安全保障室長)が語ったところによれば、仙谷は学生時代、全共闘の過激派リーダーであったということだ。また、2010年8月発売の新潮45によれば、 枝野幸男幹事長は、1996年の衆院選出馬時に、革マル派(日本革命的共産主義者同盟 革命的マルクス主義派)から推薦に関する覚書を受け、404万円の寄付とパーティ券購入を受けている。
また、菅直人自身は、市川房江直系の「クリーン政治家」ということをアピールする。しかし、私も植草一秀氏のブログで知ったのだが、 市川房江の著書に次のような記述があるということだ。
「菅氏は1976年12月5日の衆議院選挙の際、東京都第7区から無所属候補として立候補した。このときは立候補をしてから私の応援を求めて来た。そのとき推薦応援はしなかったが、50万円のカンパと秘書(市川氏の)らが手伝えるように配慮し、「自力で闘いなさい」といった。ところが選挙が始まると、私の名前をいたる所で使い、私の選挙の際カンパをくれた人たちの名簿を持っていたらしく、その人達にカンパや選挙運動への協力を要請強要したらしく、私が主張し、実践してきた理想選挙と大分異なっていた。」
今もなお、市川房江氏の名前を利用し、代表選を戦おうとする巣直人は昔からこの調子だったということか。しかも、市川房江の選挙の前には、当時、最初に、都知事選に立候補した石原慎太郎の応援をしていた という話も、インターネットで流れている。「日本の若い世代の会」として、選挙を手伝ったそうだ。さて、菅直人の、突拍子もない、政策の話というのは、札幌の演説で、ついに、「法人税減税、消費税増税」路線を明確にした ことで、ここにその理念のなさが浮き彫りになった格好だ。
これでは自公政権とまるで同じである。経団連の求めに応じて、法人税を減税したところで、それが雇用の改善につながるだろうか。結局、企業は内部留保を厚くし、役員報酬を厚くするだけではないか。外需輸出型の大企業優遇をすることで、景気がよくなったとしても、結局、雇用が改善されないことは、小泉政権で、経験済みである。そもそも現在の雇用の破壊をもたらした原因は小泉路線ではなかったか。
当の竹中平蔵自体が、昨晩、ツイッターで次のように皮肉っている。
***菅総理が、規制緩和で経済を成長させると言い出した。びっくりした。つい先日まで、行きすぎた規制緩和」と批判してきた。まあしかし、このでたらめさが、節操のなさが、政治家の強みでもある。その言葉通り、しっかり規制緩和してもらいたい。****
つまり、菅・仙谷の政権で起こっているさまざまな出来事は、彼らの歩んできたキャリアを考えると、当然の帰結なのかもしれない。しかし、もし、菅が続投ということになれば、当然、恐怖にかられた仙谷執行部は、これまで以上、徹底した小沢排除に乗り出すことは目に見えていて、また、一連の週刊誌スキャンダルの仕掛けや、石川議員や、鈴木宗男議員を生贄に差し出してきたように、権力維持のためならば、検察や、マスコミを使って、何でもやるだろうと思う。
そして、小沢一郎がいなくなり、小沢派が一掃された後の民主党で、次に何が起こるのか。権力欲にとりつかれてきた左翼政権(すべての左翼政権ではない)の行き着く先というのは、さらなる仲間内での粛清である。菅続投を支持している民主党議員は、なぜそこに気づかないのだろうか。
党内にいれば、なかなか見えないかもしれないが、いったん、外に出て、これまで民主党が歩んできた歴史を振り返れば、簡単にわかることだと思う。民主党の歴史は、「クリーン」という偽善の下、謀略によって葬られた仲間も守りきれずに、そして、マスコミや、官僚などの権力を怖がってきた歴史である。
その民主党政権に、力を与え、自民党や、アメリカ、官僚とも対峙できるよう育てたのが、小沢一郎ではないか。小沢一郎を排除してしまうことにより、民主党は、また昔の、偽善だらけでチカラもなく、結局、既得権益層を延命させてしまうだけの、昔の社会党のような、ウラ既得権益政党に、戻ってしまうだけの話である。
そして、その民主党が与党の座にあるかぎりは、権力を手にし、恐怖にかられた仙谷一派による、粛清政治が始まるだろうと、私は考えている。
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