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(回答先: 西部邁も「官房機密費」を貰っていたのか 文藝評論家・山崎行太郎の『毒蛇山荘日記』 投稿者 行雲流水 日時 2010 年 8 月 04 日 07:19:00)
防衛省OBの太田氏のコラムによると、防衛次官だった人物から台湾政府の機密費をもらい、ハーバードに留学したという記事がある。これは台湾政府だが、CIAや日本政府の機密費をいただいて、欧米の大学に留学した日本人は多いはずだ。親米派の日本の知識人でアメリカに留学して洗脳されて来たものが、どれほど多いか検証することが必要だ。特に大倉や外務の官僚のチェックから始めたらいいだろう。
<貼りつけ>
橋本元総理の話も問題ですが、政治家の「不祥事」には読者もいささか食傷気味ででしょうし、最近の週刊誌に橋本氏の病院建設利権の話が出ていることもあり、橋本氏については今後の日本のメディアの追求に期待することにして、本稿では記事の後半に焦点をあてたいと思います。
記事の中の「当時の防衛事務次官」とは、秋山昌廣氏であり、防衛庁に大蔵省(当時)から審議官として出向されてきてから、高校の先輩であったこともあり、私が防衛庁に在職中、公私ともお世話になった人です。次官をお辞めになってからハーバード大学に客員研究員として赴かれ、現在は、出身の財務省の関係団体に勤めておられます。
この記事だけでは、(橋本氏のケースも同様ですが、)台湾の国家安全局の計画通りにことが進められたかどうかはあきらかではありません。しかし、秋山氏のハーバード行きについては、ご自分のカネで行かれたわけではなく、さりとてハーバード側の招待でもないと当時から囁かれていたことから、この計画が実行に移され、秋山氏が台湾政府の機密費をもらってハーバード大学に「遊学」された可能性は否定できないと思います。
仮にそうだとすると、ことは重大です。
第一に、記事の中でも言及されているように、当時秋山氏は「防衛庁調達実施本部の背任事件に絡む証拠隠滅疑惑で依願退職し」たばかりであり、本来、謹慎していなければならないところ、自分のカネならぬ、他人の、しかも素性の定かでないカネで「遊学」したこと自体が問題です。
第二に、このカネが「日米防衛新指針(ガイドライン)で重要な役割を果たした」ことへの謝礼の意味があったことが問題です。秋山氏本人は否定されるでしょうし、私個人としても、そんなことはありえないと断言したいところですが、カネを受け取った以上は、カネで国策を売ったというそしりを受けても仕方がないでしょう。
第三に、「学者として台湾に協力させ」られたことが一番深刻な問題です。実際、私のかすかな記憶では、秋山氏のハーバード在籍中、北京寄りのクリントン政権の台湾政策を批判する内容の同氏の投稿記事が朝日新聞に掲載されています。どこの国の前国防省次官であっても、その発言は重く受け止められますが、経済大国日本の前国防省次官ともなればなおさらです。(前防衛事務次官であれ誰であれ、元防衛庁幹部の発言など省みられない日本国内が異常なのです。)百歩譲って、秋山氏が本当に持論を展開されただけだったとしても、カネをもらっている国の利益になるような発言は慎むべきでした。
秋山氏ご自身の弁明をぜひともうかがいたいものです。
この毎日の記事が出てから、毎日自身も含め、日本のすべてのメディアが後追い報道を全くしていません。劇場型政治の大根役者達を連日連夜追っかけ回す暇があったら、このような事案こそ取り上げて欲しいものです。
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