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(回答先: 国家戦略の重要性を特に認識すべき時代ではないだろうか 投稿者 仁王像 日時 2010 年 7 月 04 日 15:26:53)
地政学という立場からすれば、「戦略」や「国家戦略」はあれこれの政治家の個性に依存するものでも政権与党の性格に依存するものでもありえない。少なくとも筆者はそう思う。政権交代でコロコロ変わるようなものでもあり得ない。だから一般論として政権公約とは類を異にするものである。NT氏の「小沢一郎氏に全てを託す(わけにはいかない)」という指摘はまさに正鵠を得ている。
国家戦略とはこの国の構成員たる民族の共通の課題であり、しかも長期の課題という特徴を持つ。
副島隆彦によるとドイツでは与野党を横断した国家戦略を研究する委員会のようなものがあるという。このような活動を通じてドイツは30年余をかけてアメリカの頚木から脱出してきたとも。
実際、ドイツにはアメリカの属国だという気配はいまや失せている。むしろEUの中核を担っている。
日本は地政学という牙をぬかれたままなにやら箱庭のなかで何事かを論じている。このように言うとまた大騒ぎになるだろう。自分たちの安定した思考の枠組みを外されて不安になるので、いろんな言いがかりが出てくる。
少し話を転じるが、アメリカでは政権交代によって国家戦略がコロコロ変わるであろうか。基本的に変わっていないと思う。変ったと思わせるとすればそれは偽装である。米国を真に動かしている「見えない政府」が少しばかり戦略の手直しをしたい場合に政権交代という手続き(偽装)をするのだと思う。
アメリカの国家戦略の策定を担うのは日本では考えられないほど数多くある各種シンクタンクである。これもNT氏のご指摘どおり「国家戦略を議論して試案を提案できるような組織が必要」というのは当然の帰結である。日本には経済分野を担当するシンクタンクは多くあるかもしれないが、「国家戦略」を研究し提言するそれは皆無ではないかと思う。
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- 大サービス。奥山、副島二連発 仁王像 2010/7/05 07:48:18
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