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(回答先: 森田実『小沢一郎氏の生きる道は、菅体制と戦いつづけるしか道はない。…もし、小沢氏が弱気を起こし闘争を弱めたら、その時が、 投稿者 仁王像 日時 2010 年 6 月 14 日 20:35:39)
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C06466.HTML
2010.6.12(その2) 森田実の言わねばならぬ【517】
平和・自立・調和の日本をつくるために[517]
《新・森田実の政治日誌》[一時的選挙管理内閣としての菅政権論序説(4)]民主党は党綱領なき政治理念も定見もなき選挙協同組合型の選挙対策至上主義の自己利益追求型の政治家の集団である
「君子は本を務む。本立ちて道生ず」(『論語』)
民主党には「綱領」がない。綱領は政党の「本」である。民主主義国において綱領ももたない政党が政権をとるというのはきわめてめずらしいことである。
政党とは、共通の政治理念をもつ政治家の同志的集団であり、政治権力をめざし、政治権力を通じて自らの政党の政治理念を国民社会の上に実現することを目的とする集団である。したがって、政党には、政治理念を実現すべき政治目標を示す「綱領」と組織の規律を定めた規約がある。この二つの基本文書があって初めて政党らしい政党になるのである。
だが、民主党には「綱領」がない。「綱領」がないだけでなく、作成する努力すら行っていない。結成以来十数年、綱領を作成しようともせず政治を行ってきたというのは異常なことである。
2009年8月30日の総選挙において政権を樹立してから、党内の混乱がつづいたが、この原因の一つは党の綱領がつくられていないことにある。
綱領ももたない政党が国家権力を握ることを可能にしたのは、小選挙区制である。長い間政権党であった自由民主党に対して対抗するために、選挙協同組合的な集団として立ち上げて、今日に至ったのである。
本来は、政党の入党条件は、綱領と規約を承認することが条件であるが、民主党の場合、綱領がないため実力ある党幹部の気に入るかどうかで決まる場合が多いのである。ごく最近まで民主党は小沢一郎氏が「綱領」だった。
民主党には芯がないとみられている原因の一つは、綱領をもっていないことにある。政権をとってもなお綱領作成の努力を始めていないことは、驚くべきことである。
民主党は究極の無原則、無理念、無責任な政治家集団である。党の共通の政治目標がないために、沖縄の基地問題のような日本政治の大問題について右往左往したのである。
沖縄問題は来るべき2010年9月の民主党代表選の中心テーマになる。成り行きによっては党分裂という事態も起こるかもしれないのだ。
日本社会党は安全保障問題で2回分裂した。第1回目は1951年のサンフランシスコ講和条約の時だった。2回目は1960年の日米安全保障条約改正の時だった。民主党は当時の社会党に比べれば軟弱な政党であり、分裂の可能性は低いが、世論の動きによっては、民主党内の反対派が形成される可能性はある。綱領ももたない政党に未来はないと思う。(つづく)
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