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(回答先: 森田実『小沢一郎氏の生きる道は、菅体制と戦いつづけるしか道はない。…もし、小沢氏が弱気を起こし闘争を弱めたら、その時が、 投稿者 仁王像 日時 2010 年 6 月 14 日 20:35:39)
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C06453.HTML
2010.6.9(その2) 森田実の言わねばならぬ【504】
平和・自立・調和の日本をつくるために[504]《新・森田実の政治日誌》[一時的選挙管理内閣としての菅政権論序説(1)]小沢一郎の敗北と鳩菅民主党の復活/だが「巧言令色」政党に未来なし
「人生は朝露の如し」(『漢書』)
絶対的な強大な政治権力だと思われていた小沢一郎の絶対権力に支えられていた鳩山体制は、小沢氏と鳩山氏が対立した瞬間、一瞬にして滅亡した。
数日前まで、民主党内においては、小沢一郎幹事長はまさに神の如き存在だった。この小沢氏が瞬時にして「全能の神」から「悪」に転落した。民主党内で小沢一郎前幹事長の批判者、敵対者(菅直人、仙谷由人、枝野幸男氏ら)は英雄となった。民主党内で掌を返すが如き小沢崇拝から菅支持への転換が起こった。この転換にマスコミも加わった。
6月2日の鳩山首相の両院議員総会における一言が、小沢氏の立場を一瞬にして変えてしまった。「鳩の一蹴」といわれている。
《「(小沢氏も)幹事長の職を引いていただきたい。そのことによって、新しい民主党、よりクリーンな民主党をつくり上げることができる」と(小沢幹事長に)申し上げた。幹事長も「わかった」と、そのように申された。》
この一言で小沢幹事長は解任され、民主党のすべての役職を失い、一人の衆議院議員となった。権力を失ったのだ。
さらに、これに追い打ちをかけたのが、代表戦に出馬し、当選確実とみられていた菅直人氏の代表選立候補声明における次の発言だった。「水に落ちた犬は叩け」のごとき追撃だった。
「小沢幹事長も国民のある種の不信を招いたことで、少なくともしばらくは静かにしていただいたほうが、本人にとっても、民主党にとっても。日本の政治にとってもいいのではないか」
鳩山、菅両氏の発言は、長年の同志であり、先輩であり、民主党政権樹立の最大の功労者に対する発言としては非礼きわまりない発言だった。政治家同志の関係においても、相手の名誉を傷つけず恥をかかせない配慮が必要ではないか、と私は思う。だが、東京の大マスコミは、鳩山、菅両氏の非礼きわまりなき攻撃に喝采を送った。小沢氏を斬った。鳩山氏はそれだけで免罪され、菅氏は英雄視されるようになった。
小沢氏が今後どうなるか、予測は困難だが、少なくとも参院選までは目立った動きはできないと思われる。参院選で菅体制が勝利(私は菅体制の勝利の可能性は低いと予想しているが)した場合は、「小沢一郎の逆襲」は困難であろう。9月の民主党代表選で菅直人代表が再選され、菅内閣が長期政権になれば「小沢一郎の時代」は終焉する。その後に小沢氏にとってさらにきびしい時が到来するかもしれない。
小沢一郎氏には何らかの誤算があったのであろうが、しかし、長期的に見れば歴史の必然である。。
小沢氏は民主党のオーナー的存在だったが、しかし、地位は幹事長であり、形式的地位は鳩山氏(首相・代表)の補佐役であった。両氏が対立した時に、モノを言うのは形式的地位である。鳩山氏を追放しようとしたところ、小沢氏は逆襲にあって、自らの地位を失ったのだった。
小沢氏にとってまさに「人生は朝露の如し」である。
しかし、小沢氏が健康と闘争心をもっている限り、復活のチャンスがないとはいえない。参院選で菅体制が敗北した時、「小沢一郎の逆襲」が始まる。9月末の民主党代表選が「菅・小沢戦争」の天下分け目の関ヶ原となる。この戦いに勝てば、小沢氏の権力は復活する。敗北すれば新党を結成し、野に回る可能性が出てくる。歴史は繰り返すか?
菅政権は反小沢のマスコミの支持を受けて好調のように見える。だが、9月末で退陣を余儀なくされるおそれ大である。マスコミは「参院選で菅民主党の大勝」を予測しているが、私は甘すぎる予測だと思っている。事態は「危うきこと累卵の如し」である。(つづく)
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