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アメリカは日本に基地を置くことがとっくにいやになっている(池田香代子) http://www.asyura2.com/10/senkyo83/msg/276.html
(回答先: 【首相オープン記者会見で質問した朝日新聞政治担当記者二人の翌日記事】 投稿者 加藤 日時 2010 年 3 月 27 日 16:41:21) http://blog.livedoor.jp/ikedakayoko/ 昨日の、首相オープン記者会見でも、今朝の朝日新聞4面でも、普天間問題は暗礁に乗り上げる前提のようです。で、首相は辞任する? 朝日の記者も認めているように、辞任するはずはありません。いや、辞任などする必要はありません。 わが国もアメリカも、「民主主義の大国」を自認する先進国なのですから。アメリカは基地周辺住民の歓迎しない土地からは出てゆきたいのです。フィリピンのスービック湾大海軍基地から全面撤退し、非核宣誓書の提出を艦長に求める条例を制定した神戸港には寄航しなくなり、そして、デモの起きた韓国でも駐留兵力の削減を進めています。(現、韓国政府が削減に反対していますが) アメリカは沖縄からも、いや日本からも撤退したいのです。政権交代して思い遣り予算が削減されるだろうこと、全国各地で反対運動が盛り上がる可能性があること、を考えて。 アメリカはグアムに受け入れ基地を建設する予算が無くなっていると思います。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(貼付けはじめ)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ アメリカ側は、普天間代替基地の「新提案には地元住民の合意が不可欠」と言ってきています。けれど、徳之島も新田原もほかのどこも、基地機能をもってこられることに早くも猛然と反撥しています。 合意する地域はありません。 では、現行案である辺野古沖なら、地元住民の合意はいらないのでしょうか。勝連の海を埋め立てたり、辺野古の丘を削ることに、あるいは普天間に居座ることに、嘉手納に合流することに、住民の合意はいらないのでしょうか。いらない、と言うのなら、アメリカ側の論理は破綻しています。そして、沖縄は島ぐるみでそのすべてに「合意しない」との態度を鮮明にしています。そんなこと、アメリカ側は百も承知で、「地元の合意がいる」との条件をつけてきているはずです。 なぜと問われれば、わが方は民主主義を守護する大国だし、円滑な基地運営という軍事的合理性の観点から当然だ、とアメリカは答えるでしょう。けれど、そんなタテマエで納得するわけにはいきません。合意する地域がないとわかって、この期に及んでなぜ、条件として地元の合意を押し出しているのか、わけがわかりません。 唯一可能な筋書きは、沖縄にあがった基地反対の火の手がこのくに全体に燃え広がり、収拾がつかなくなったと鳩山政権を非難しつつ、しかたないからグワムに移ると言って引っ越し代を現行の約束以上にぶん取り、自前の予算が足りないことがすでにはっきりしているグワムのインフラ整備に日本のお金をもっと注ぎ込ませる、ついでに今年の米国債償還問題も有利に決着をつける、つまり「こんな迷惑かけやがって、この上さらに借金返せなんて言わないだろうな」と居直る、そういうことではないでしょうか。 去年、自分たちがやった環境評価で、本土外基地として最高の評価をしているグワムに、本心では移りたくてしょうがないアメリカは、転んでもただでは起きないわけです。ついでに言うと、このアメリカの環境評価で、沖縄は「活動の自由」でマイナス点がついているそうです。使い勝手が悪い、と。あんなにひどい地位協定すら守らないで、なにをか言わんやですが、もしかしたら、クリアゾーンに人びとの暮らす町があるのに普天間で離着陸訓練をしているのは、ほんとうはやっちゃいけないことだと自覚している、その表明なのかも知れません。 本来なら、普天間基地を閉鎖・返還するだけの話だったのに、対米追従つまり沖縄をはじめとして日本に米軍基地があることを権力の源泉とし続けたい勢力が、新たに代替基地を提供するという条件をアメリカに飲んでもらった、アメリカがそこから起こることの成り行きから自国の利益を最大限引き出そうとするのは、あながち非難されるべきことではないでしょう。そこまで国益を考えているアメリカは、むしろあっぱれです。 もしもそうだとして、こうした対米追従勢力が築いてきた流れを受けて、普天間問題を解決すると私たちに約束した鳩山さんは、このシナリオをご存じなのでしょうか。ご存じの上で閣僚や与党担当者たちのあいだに百家争鳴を引き起こしているとしたら、隅に置けません。与党各党に移転先案を出させたのは、できるだけたくさんの地点で米軍基地反対の火の手があがるための仕掛けだった、ということです。閣僚も与党担当者たちも、それを知っての右往左往だとしたら、これは永田町が私たちの前で大がかりな一芝居を打っていることになります。 芝居の目的は、莫大な引っ越し費用を負担することを、そしてアメリカから30年ぶりでようやく返ってきて、危機的な財政にひと息つかせるはずのお金をあきらめることを、米軍基地がひとつでもなくなるならしかたないと、私たちに受け入れさせることです。 だとしたら、いえ、だとしなくても、私たちは乗せられたフリをして、この芝居に一枚噛もうではありませんか。私たちは、このくにのどこにもアメリカの基地があることに合意しません、と。以前書きましたが、法的には私たちがいらないと言えば、米軍基地はなくすことができるのです(こちら)。さらに進んで、引っ越し代や借金取り立ての交渉で、私たちの政府が相手に優位に立つよう、政府の思惑を超えてアメリカにたいして強気に出ざるを得なくなるほど、おおいに声を上げようではありませんか。いいかげん、民主主義に目覚めましょうよ。主権者であることを、いいかげん思い出して、ね。 きのう、田英夫さんを偲ぶ会に行ってきました。会場キャパの倍を超える参列者が、賑やかになごやかに、元特攻隊員としてジャーナリズムと政治の世界に生きた田さんを見送りました。田さんのことは、亡くなった時にこのブログに書きました(こちら)。田さんの国会質問と小泉首相(当時)の答弁を引用したのですが、今改めて読み返して、その小泉サンの答弁に目が行きました。 「戦争をしなければ侵略されて、その国の独裁に任せれば戦争は起こらないかもしれません。それだったらもう奴隷の平和です」 米軍の抑止力という、わけのわからない呪文を鵜呑みにして、平和をそのおかげとすることこそが「奴隷の平和」なのではないか、他に類を見ないほど多くの外国の基地を置かれているのは、まさに他国に「侵略され」、その「独裁に任せ」られていることと同義ではないのか、そう思ったのです。ねえ田さん、小泉サンのこれは至言ではないでしょうか──ゆうべいただいてきた白い薔薇と青いスイートピーの花が、おかしがっているかのように花びらを風に揺らせています。
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