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小沢ウォッチャーの第一人者、渡辺乾介氏「あなただけを孤立させてはいかんと思って、出てきたんです」記者会見・2(岩上安身) http://www.asyura2.com/10/senkyo81/msg/881.html
(回答先: 「公平公正な捜査につきましては、今後も協力してゆく」〜1月25日、小沢幹事長オープン記者会見・1(岩上安身、3.7) 投稿者 南青山 日時 2010 年 3 月 08 日 03:20:35) http://www.iwakamiyasumi.com/column/politics/item_276.html 前回のエントリーの続き。1月25日、民主党本部での小沢幹事長オープン記者会見。 共同通信-鈴木「共同通信の鈴木と申します。民主党内では捜査情報漏洩問題の対策チームとか、石川議員の逮捕を考える会が開かれるなど、この捜査当局を牽制するような動きがあります。幹事長ご自身が関わっているというわけではありませんが、こうした動きをどう思われるのかという点と、衆院選マニフェストに盛り込まれた、いわゆる可視化法案について、今国会で成立を求める声が出ていますが、幹事長自身はどうお考えでしょうか」 小沢幹事長「あのー、今、自分は、あのー、まさにその問題の関連にあるわけですので、そのことにつきまして、一切党内的にも指示も意見も言っておりませんし、現時点ではそういうことについての、発言は差し控えていきたいと思っております。いずれ、あのー、解決をいたしました時点で、そういった類のことについても、必要ならばコメントさせていただきます」 司会「時間もだんだんなくなってきましたので、二問ほどでお願いします。じゃあどうぞ」 読売新聞-渡辺「読売新聞の渡辺と申します。あのー土地代金の原資についてなんですけども、幹事長は家族名義の銀行口座から引き出した資金が、3億6千万円分あったというご説明でしたけれども、なんで家族名義にしていたのか教えてください」 小沢幹事長「私は、平成3年に心臓の病で入院をいたしました。まあ、おかげさまで元気で戻ってきましたけど、そういう、人生というか、命というか、自分のことも多分も念頭にあって、万が一の時にも、というような意識があって、家族の名義に、その時したのではないかと、今思っております」 読売新聞-オジマ「読売新聞のオジマと申します。えー幹事長は売買代金の支払い後に定期預金を組んで預金担保に借り入れをした理由については、わからないと文書で示されていますけれども、一方で融資の書類にはサインをされているということで、この融資は、一体何に使われるというご存念だったのか。あるいはその融資を、担当秘書から言われる際に、何に使うのかということはお問にならなかったのか、教えていただけますか」 小沢幹事長「あのー、その同じ時期ですので、それに関連してのことだろうとは認識しておりましたけれども、具体的にどういうふうなやり方でやっているのかなんとかということは、一切聞いておりません。もう、私自身としては、買うという方向性を決めて、ところが後援会にはお金が十分ないということで、自分の資金を提供したというところまで、自分自身の考え、行動の範疇でして、あと具体的にどういうふうに事務を取り扱っているか、どういうふうに相手方と交渉しているとか、というようなことについては、私は一切、報告もしろとも言いませんし、それはもう信頼して任せたということでございます」 司会「一応、約束の2問ということで終わらせていただければありがたいと思いますけれども、これにて幹事長の定例記者会見を終わらせていただきますので、何とぞよろしくお願いいたします」 小沢幹事長「はい、また定例会見は続けてやりますので、その時にまたお願いいたします。はい、ありがとう」
会見後に、渡辺さんに挨拶をした。大病をされて療養をしていたのは事実で、この日は無理を押して会見場に駆けつけたのだという。過去に一度、取材のためにお会いしただけなのだが、私のことを、覚えていて下さった。 昔は、精悍な表情だったが、ずいぶんと丸味を帯びて優し気になられたと思う。握手をした手は暖かかった。私のうしろに、名刺を手にした若手のジャーナリスト達が、伝説の大ベテランに挨拶しようと列をつくった。 会見の話をあとにして帰路につく間につぶやいたツイートを以下、並べてみる。 「今、会見終了。質問はできず。残念だが、なんと渡辺乾介さんが、会場にいらして、質問されたのには、驚いた。お具合がひどく悪いと聞いていたので、なおさらである。フリーの、大先輩が、こうやって最前線に来られるとは」 「私は、渡辺さんにお目にかかったことは、実は一度しかない。インタビューをしに行ったことがある、それだけである。小沢ウォッチャーの第一人者である渡辺氏は、小沢擁護ばかりしている、と批判されたことも。だが、よくも悪くも節を曲げなかった」 「会見のあと、渡辺さんに挨拶したら、破顔一笑、うれしそうに握手。心臓と脳内出血で倒れ、養生していたが、だいぶよくなった、と。「あなたが、毎週のように質問をしているのを知っていますよ。あなただけを孤立させてはいかんと思って、出てきたんです」。感涙」 「渡辺さんは、かなりマイペースな質問の仕方で、質問しながら、検察とマスコミへの痛烈な批判を口にされていました。たぶん、この大ベテランを知らない、若い記者もいたことだと思います。僕は、彼の本のすべてを肯定するわけではありませんが、彼しかわからない小沢一郎の姿があるのも事実でしょう」
「小沢一郎」について、知れば知るほど、単純な「剛腕」イメージではくくれなくなる。「小沢一郎」という人物像の陰影が濃さを増し、美点と欠点、好感と反感の襞が何層にも折り重なってゆく。一人の人間を理解するとは、実に容易なことではないのだと、思えてくる。 小沢一郎という政治家の、功罪含めての歴史的評価は、まだまだ下せないかもしれない。ただ、ひとつだけここで指摘しておきたいのは、この時期も、その前も、その後も、ずっと浴びせられ続けてきている「小沢一郎氏は説明不足だ」というマスコミや、識者や、敵対する政治家、つまりは世間のほとんどからの非難についてである。これは端的にいっておかしい。 前回の、事情聴取直後の記者会見も、この日の記者会見も、重要な会見であるにもかかわらず、NHKを含めて、どこのテレビ局もノーカットの生中継を行わなかった。この日、中継をつないでいた日本テレビの「ミヤネ屋」も、会見が始まると会見そのものを流さず、スタジオでのトークで小沢批判に終始していた。いったい何のために、中継のクルーを出したというのか。テレビを見ていた方から、ツイートが入った。それへのリツイート。
今はネットで会見すべての動画が見られる。こうして私のように、動画とテキストの両方ですべてを伝えるジャーナリストもいるのである。記者クラブメディアが何をどう編集し、歪めて伝えようとしているのか、比べて見れば明らかになるのだ。「説明不足だ」と記者クラブメディアが、声高に騒ぎ立てればたてるほど、結局のところ、マスコミ不信がつのるばかりである。 「小沢擁護」を唱えたいのではない。ただ、私は、断固として、公正でありたいだけだ。記者会見を誰よりも早くフルオープン化して、ネットメディアなど存在しなかった時代から、雑誌やフリーなど、クラブ外のジャーナリスト、メディアに対して開放してきたのは、小沢一郎その人である。その事実については、ふれないわけにはいかない。 会見に姿を見せた渡辺氏の著書から、引用する。
「小沢は、ついに記者クラブが情報独占の聖域としてきた記者会見の公開に踏み出した。(中略)
90年代の初頭、しかも自民党幹事長という権力の中枢にあった時代から、小沢一郎という政治家は、記者クラブメディアという強大な権力を「敵」に回してでも、記者会見のオープン化を実践してきた。どんなに小沢一郎の不機嫌で無愛想な振る舞いが気にくわなくても、この10数年にもわたる実績を、誰も否定することはできない。 残念ながら、90年代にはまだネットは未発達で、開放・公開された会見すべてを、そのままダイレクトに一般国民に伝えるのは難しかった。しかし今は、ブログやtwitterで、あるいはYouTubeで、Ustreamで、内容を中途で編集する記者クラブメディアを経由せずに、すべてを伝えることができる。「中抜き」が可能になったのである。 実のところ、ネットは「小沢一郎」にとっては「両刃の刃」であり、彼の傲慢さや、短気な正確、コワもての表情も、すべてダイレクトに伝わってしまう。しかしその反面、記者クラブメディアを中心に、マスコミが20年の長きにわたって「反小沢」「小沢叩き」を繰り返してきたのは、実のところ記者クラブによる既得権を、小沢が脅かしていると感じたためではないか、という事情も見えてくる。 政権交代以降の、検察権力と足並みをそろえての「小沢バッシング」は異常である。かつては存在したはずの左右の立ち位置の差などどこにもない。業界の既得権を守るためには、ここまでなりふりかまわず、足並みをそろえ、不都合な存在を排除しようとするのかと、唖然とする。見苦しいこと、この上ない。 検察が強大な権力であると同様に、記者クラブメディアは強大な第4の権力である。小沢氏が、強力な政治権力を握っているとしても、彼は四六時中、監視され、批判にさらされ続けている。だが、検察も、マスコミも、自らの不当な権力行使については、訂正も、謝罪も、説明すらも、一切していない。それどころか、問い合わせや批判それ自体を受けつけることすらしていない。何度も言っていることだが、小沢氏は落選させられるが、検事総長も、大メディアのトップも、我々国民は落選させることはできないのだ。 国民のコントロールも、監視もおよばないところで、不当に権力を濫用することは許されない。検察権力も、メディアの権力も、あるべき姿に「正常化」されることを、私は強く望む。
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