投稿者 戦争とはこういう物 日時 2010 年 2 月 27 日 02:21:19: N0qgFY7SzZrIQ
(回答先: (やはり)無期懲役を求刑=「追い詰められた」と死刑回避−2人強殺の裁判員裁判・鳥取地裁 投稿者 戦争とはこういう物 日時 2010 年 2 月 27 日 01:31:14)
求刑は死刑ではなかったが。一部遺族が死刑を望み、利害と怨恨の入り混じった困難な裁判と言える。
被告の方便かもしれないが、素人強制裁判の矛盾を指摘されるのは如何なるものだろう。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(引用ここから)
鳥取地裁法廷詳報
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/02/2010022601000725.htm
鳥取地裁で26日に開かれた強盗殺人事件の裁判員裁判第4回公判の法廷詳報は次の通り。(裁判員は法壇に向かって左から順に1〜6番と表記、1〜4番が男性、5〜6番は女性)
【被告人質問】
午前10時開廷。前日と同じように、背広の下にセーターを着込んだ影山博司被告(55)が法廷中央の証言席に座る。被告人質問は3日連続で、今回は情状(刑を決める際に考慮すべき事情)についてただす。
弁護人が口火を切る。「あやめた2人に対し、どういう気持ちを持っていますか」。被告は昨年2月21日、勤務していた会計事務所の経営者石谷英夫さん=当時(82)=と同居人の大森政子さん=同(74)=を殺害したことを認めている。
考えているのか、20〜30秒の沈黙があり、被告は「大変なことをしてしまった。申し訳ない気持ちでいっぱいです」と答えた。裁判員3番が被告を見詰めている。
大森さんの息子が前日の公判で「死刑を望む」と話したことについて、弁護人から感想を問われると「当然のことをおっしゃった」と被告。裁判員は1〜2人を除き、メモを取り続けている。
「息子は殺人者の家族と言われ、思うように生きられるかどうか。それを思うと狂いそうになります」。被告が声を詰まらせながら自分の長男について語ったとき、傍聴席の長男も泣いていた。
裁判員は全員背筋を伸ばして聞いている。
検察官が立ち上がり、凶器の工具を用意した時期について、取り調べでは「昨年1月末から2月初め」と供述したが、公判では「覚えていない」と話していることなどを指摘し「反省に曇りがあるように見える」と追及する。被告は「2人の命を奪ったことは純然たる事実です。分かっています」と答えた。
続いて被害者参加制度に基づき、出廷した大森さんの息子や裁判員が相次いで質問する。
息子「あなたの人生は何で狂ったんですか」
被告「自分の言いたいことや主張を伝えることができなかった。それがこういう結果につながったと思います」
裁判員1番「あなたの借金は全額会社のために用立てたものですか」
被告「全部会社の金かどうか判断できません」
被告は大森さんの息子に一礼し、自分の席に戻った。
【論告・求刑】
モニターに論告のポイントが映し出された。公判の争点は殺害が強盗目的だったかどうか。
男性検察官はまず(1)事務所の資金繰りのため工面した被告個人の借金は約840万円に膨らむ一方、石谷さんは毎月180万円を持ち出し、預金が約2700万円あった(2)昨年2月には、被告の借り入れが限度額に近づき、事務所も破綻のピンチにさらされた(3)石谷さんの預金を奪うには、石谷さんと預金の管理にかかわる大森さんを殺すしかなかった―などと事件の経緯を指摘した。
その上で「犯行は預金を奪うためでもあったことは明らかです」と述べた。被告は検察官をじっと見る。裁判員1〜3番は検察官やモニターを見ながら、何か書き留めている。
女性の検察官に交代し「強盗殺人罪の法定刑は死刑か無期懲役です。死刑を選択するか、それとも回避するかです」と裁判員らに語り掛けた。
1983年の最高裁判決で示された死刑の適用基準(被告名から「永山基準」と呼ばれる)のうち、動機には「同情の余地がある」とし、遺族の被害感情では、石谷さんの遺族が死刑を望んでいないことを挙げ、前科がないことも有利な情状になると説明した。
「計画的でもあり、罪責は大変重大だが、追い詰められた揚げ句の犯行で、一定の同情の余地があることを踏まえないわけにはいきません。検察官は無期懲役を求刑します。命をもって償わせるかどうか真剣に検討した結果です」
モニターを見ていた2〜3人の裁判員が顔を上げ、検察官を見る。裁判員の表情に変化はない。
【遺族の意見陳述】
代わって大森さんの息子が意見陳述。「母は病弱なわたしを女手一つで育ててくれた。被告の謝罪は、本心とは思えません。気休め、自己満足です。そこまでして刑を軽くしたいのか」。ハンカチで目頭を押さえ、原稿を持つ手が震えている。
傍聴席には、大森さんの遺影を持った女性がいる。被告は目を伏せ、裁判員2番と3番は息子を凝視する。
「裁判員のみなさん」と息子。「人を裁くのではなく、犯罪者に責任を取ってもらうと考えください。2人殺しても死刑にならないという判例ができれば、犯罪の抑止力がなくなると危惧しています。断じて極刑を望んでいます」
ずっとメモを取っていた裁判員が顔を上げた。
【最終弁論】
弁護人が法壇に向かって一礼し「影山さんには無期懲役であっても重すぎます。年齢を考えて社会復帰できる有期刑を望みます」と話し始めた。裁判員の視線は証言席後方の弁護人に集まる。被告はうつむいている。
弁護人は被告が個人的利益を得ていないことなどを挙げ「強盗殺人は、自らの欲望のために人を殺す犯罪。今回は違う」と主張した。2人の裁判員がメモを取っている。
モニターに「奉公人」という文字。弁護人は石谷さんや大森さんの被告に対する扱いを「前近代的な奉公人以下」と強調し「遺族の立場で極刑という気持ちも分かる。結果から見れば無期懲役もある。でも石谷さんの行いや事務所への被告の貢献を考えれば無期でも重すぎます」と述べた。
さらに、裁判官が積み上げてきた従来の判例が大きく影響すると、裁判員裁判の意味が失われるとして「ご自身の感覚で判断して意見を述べてください」と求めた。
最後に「影山さんは長年にわたり精神的、経済的虐待を受けたといっていい。その分を懲役期間で考慮しても構わないのではないでしょうか。温情ある判決をお願いします」と結んだ。裁判員6番は自席に戻る弁護人を目で追った。
【被告最終陳述】
被告が証言席の後ろに立ち「許されるならおふたりの墓参りをしたい」と切り出した。
「(被害者)2人の悪口みたいなことや強盗かどうかの争いになってしまい、反省しています。死刑であれば執行されますし、それ以外なら遺族の無念さを一生背負っていきます」。被告は頭を少し揺らしながら話す。
裁判員4番は唇をかみ、険しい表情を見せた。
裁判員に向かい「たまたま選ばれただけなのに判決まで精神的にも肉体的にも拘束され、プレッシャーをかけて申し訳ありません」と慌ただしく2度頭を下げた。
午後2時すぎ、4日間の審理が終わった。
2010年02月26日金曜日
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~(引用ここまで)
関連:
■鳥取強盗殺人法廷3日目詳報(村木元局長裁判に続き崩れた検察シナリオ?!)
http://www.asyura2.com/10/senkyo81/msg/286.html
投稿者 戦争とはこういう物 日時 2010 年 2 月 25 日 21:33:20: N0qgFY7SzZrIQ
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